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location:uchinome.jpトップ>暮らしの表情>祭りアラカルト>二戸市・似鳥のサイトギ>その2>その3>その4 |
サイトマップ |
20:50頃サイトギの火を叩く・・・ いよいよ今日のクライマックスの瞬間です。サイトギの火(燃える井桁)を4m位ある細長い棒で突き、上から叩く儀式が始まりました。 燃え上がるサイトギの北側には神官と主催者の方、その左側にはホラ貝を手にした保存会の方が立っています。十名の男衆はサイトギの周りに位置し、細長い木の棒を上に立てて合図を待ちます。「ボーッ」と言うホラ貝の合図と共に、手にした木の棒を井桁の火に差し込み動かしますが簡単には動きません。 ホラ貝の合図が何回かあり、その都度火を叩き井桁を突きますが崩れることがありませんでした。私が見た感じでは夕方とは違い、ほとんど風が無くなり、真っ直ぐ上に火の粉が上がっていったと思いました。もちろん見る角度によって違うとは思いますが・・。 |
男衆最後の〆・・・ サイトギ叩きが終わり御託宣が降りる前のことでしたが、男衆十人の皆さんが本殿前で記念撮影をしていました。私は横の方から慌てて撮影しましたが、皆さんの目線は最初に声を掛けた方に向いています。残念ですが私の方へのカメラ目線は無理でした。 その後ですが、今年の締めを「三本締め」で行い無事終了しました。気温はマイナス1度位ですから、例年よりは暖かかったと思われます。しかし、周囲にいる私たちは完全装備の冬支度です。本当にご苦労様でしたし、これからの生活に幸多かれと願う気持ちで一杯です。 |
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21:05頃平成22年の御託宣・・・ 岩手県北地区では、「やませ」と言う冷たい風の影響で冷害になりやすいことから、地域の皆さんの願いが強いはずです。神官の御託宣の後、主催者の方が報道関係の方からインタビューを受けていました。「豊作の御託宣は5・6年ぶりだと思いますよ・・」、そんな応答が聞こえてきました。地域の皆さんにとっても素晴らしい朗報だと思いました。 |
最後に思ったこと・・・ 二戸市似鳥地区までは、家からおよそ140km程あります。今日は290km程のドライブになりましたが、地域に伝わる伝統行事の奥の深さを感じてきました。 私たちの食生活を支える米を含めた作物の実り具合は、その地域における日照時間と気温の累積で決まります。資料等によりますと、サイトギの儀式はここ似鳥地区で四、五百年は続いているが、名前の由来や行事の正確な起源はわからないといいます(二戸市教委による)。農業技術の進歩した現在でも、冷害をもたらす「やませ」の自然現象は深刻な問題でもあります。 |
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手塚治虫のライフワーク「火の鳥」に出てくる、炎の中から生まれる不死鳥「火の鳥」と、その上にある大きな鳥の頭状の火の粉です。 あえて例えるならば、鳥に似ている「似鳥」と表現したら不謹慎でしょうか・・。 |
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火の粉の中で見つけた天狗の顔・・。最高のお気に入り画像です。 |
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