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       2008田舎館村・田んぼアート


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恵比寿様とおなじみの「いなかだて つがるロマン」のロゴ。今年はこのロゴの扱いで騒動があったと言います。
今年も行ってきました田舎館村の田んぼアート・・。昨年訪れたのは7月24日でしたが、今年は8月7日です。本当はもっと早く見たかったのですが、8月7日の五所川原・立佞武多見学まで我慢していたのです。

9時頃家を出て高速に乗り、11時半頃には黒石インターを降りる。見慣れた田舎館村役場駐車場に入るが、今年は見学者の車がかなり少ないのです。人出の少ないのは、ガソリン高騰のせいとも言えそうです。

今年の田んぼアートは、テーマが恵比寿様(右)と大黒様(左)でした。昨年の混雑と違い人出が少なく、ほとんど混み合うことなく展望台からゆっくりといろいろな角度で撮影が出来た。昨年と比較して、レイアウト的に少し疑問が残ったが(失礼な表現お許しを・・)初めて見る白い稲の彩りには感心しました。

田舎館村HPより・・・
平成20年度田んぼアートの題材は、七福神の代表格「恵比寿様(右)と大黒様(左)」に決定。田んぼアートの田植えは6月1日(日)に行いました。去年までのつがるロマン、紫稲、黄稲、紅都に加え、色素の薄い稲で白色を表現。『五色』で左の水田に大黒様、右に恵比寿様を描く。


田舎館村役場正面から。 何回見てもきれいに整備されている田舎館村役場です。訪れたときは気温が高くむし暑い日でした。混雑するともっと暑く感じますが、入り口の受付で一人200円の協力金と引き替えに資料等を頂きました。
天守閣展望台で撮影をした後、植えられている田んぼから展望台を見上げてみました。昨年は展望台の回廊が見学する方でぎっしりで、ほとんど身動きできなかったくらいです。

今年はウイークデーでもあり、正面に見えている方はたったの3人でした。
役場天守閣展望台・・・アート田んぼ側から見た様子。


左側に配置された大黒様です。昨年とは違い、回廊のどの場所からも撮影する事が出来ました。右側と左側では6m位あったでしょうか、その場所の違いが大黒様の傾きに現れています。どっしりとした正面からの画像、ちょっと右に傾いた画像、やっぱりどっしりとした感じが良いのかも知れません。

下の画像は大黒様の上半身の様子です。よく見ると、植えられてある品種の違いと株間が分かります。凄く複雑であり、展望台から眺めた傾斜を計算して植えられているのに感激です。大きな袋を担いだ大黒様、白の品種があればこそですね・・。白い品種はアクセントには最高でした。
天守閣回廊からの大黒様 1・・・正面からの様子。 天守閣回廊からの大黒様 2・・・回廊右寄りで撮影した様子。少し傾いていますが、どちらの大黒様がお気に入りでしょうか。
天守閣回廊からの大黒様 3・・・正面上半身拡大。表情が穏やかで、実にリアルなのです。

右側は恵比寿様です。釣り竿を担ぎ笑顔で大きな鯛ににまたがった様子が、鯛のお腹の水しぶきまで表現するなんて、うーん凄いなあです・・。この水しぶきも白い品種です。展望台の回廊は左側の田んぼの中央にありますので、恵比寿様の姿を正面から見ることは出来ません。したがって、回廊の右端の場所で撮影してもかなり傾いて写ります。これは場所の関係から無理なことだと思います。

下の大きな画像は、鯛の頭の部分とまたがった恵比寿様の足の部分です。それにしても表現が緻密でリアルです。五本の指がはっきりと分かります。鯛の頭の描写もリアルです。
天守閣回廊からの恵比寿様 1・・・かなり傾いて写りますが場所の関係から仕方ありません。大きな鯛に乗っています。 天守閣回廊からの恵比寿様 2・・・上半身の様子、表情が良いのです。
天守閣回廊からの恵比寿様 3・・・またがった鯛の頭部分を拡大。指先まで分かります。

全体の様子です。大黒様の下の田んぼが黒一色ですが、色々ともめ事があったと言います。ちょっぴりバランスが良くありません。
ほぼ中央から見た大黒様と恵比寿様です。道路を中心にして、もう少し大黒様が右寄りならばなあと無理な注文が出ます。それと、恵比寿様の下には『いなかだて つがるロマン』と黄色の品種で表現されていますが、大黒様の下には文字の表現がありません。この部分の文字表現について、費用負担の広告と企業の関連で話題になった今年の田んぼアートです。

ウィキペディアより・・・
2008年には、運営費をまかなうための増収策として、「大黒様」の下部に企業二社のロゴを入れ、広告費として200万円を得ることとしたが、地権者で協議会の事前の話し合いの食い違いから、植えられたロゴの部分の苗を抜き取った。

したがって、右側の田んぼの黒い部分には何も書かれてありません。上の画像の左下が薄くなっていますが、この部分が抜かれた苗の部分とのことでした。


ここからは、植えられている田んぼに降りて側まで行き撮影したものです。

大黒様と恵比寿様の下の部分は、黒い品種の中に黄色の品種で文字が書かれています。問題になった左側は、抜き取られたために文字がありません。黒と黄色、工事現場の虎ロープもそうですが最高に目立ちます。
文字の部分 1・・・ここの文字は後で抜かれたと言います。 文字の部分 2・・・ロの字です。 文字の部分 3・・・いつもおなじみの文字です。

ほとんど展望台から見る人がいないので、ちょっぴり気になったが田んぼに入ってみました。側まで行きじっくりと見たが、本当に白い稲であった。まるで緑の葉の中にある斑入りのようです。こんなに白くて光合成はどうするのだろうか、本当に実入りがあるのだろうか・・、ふとそんな疑問が出てきました。

初めて見た色素の薄い稲(結果的に白く見える)です。画像では黄色っぽく見えると思いますが・・。

白い稲 1・・・色素の薄い稲と言います。純白ではありません。 白い稲 1・・・色素の薄い稲が入ったことにより、例年とは違った彩りになりました。 白い稲 1・・・本当は田んぼでゆっくりと見たかったのですが・・。

五色の稲が織りなす色彩は、モザイク模様で凄くきれいです。恵比寿様の頭の部分は道路沿いでしたが、大黒様の方はお腹の部分の畦道に入りました。ちょっとどの部分か私も今となると分かりません。

昨年はかなりの方が田んぼに入っていたのですが、今年は私一人しか入っていません。上から見ている方にとって、最高に邪魔になるなと思い早々に引き上げた。
稲が織りなす色彩 1・・・鯛の頭の部分が分かります。 稲が織りなす色彩 2・・・恵比寿様の右足の部分のはずですが。 稲が織りなす色彩 3・・・黒の中の白が目立ちます。

青森県田舎館村の田んぼアート見学は、今年で三回目になります。年々緻密な設計により私達を楽しませてくれており、村おこしに頑張る皆さんにご苦労様とエールを送りたい気持ちです。

私が住んでいる奥州市水沢区でも、『』のテーマで田んぼアートが始まりました。やはり地域の皆さんが協力し地域作りに邁進する一つの姿だとも言えます。また、平泉の世界遺産登録に向けて、一関市近くの新幹線下の田んぼにも同じような取り組みがあったと言います。残念ですが、これは新幹線の乗客にしか見ることが出来ないのです。

あちこちの田んぼアートも見たくなり、ネット検索で調べても近くにはありません。東北では青森の田舎館村と山形の米沢市ぐらいだと思いました。勝手な想いの私です。あちこち出かけてみたいなと思うのですが・・。


今まで私が見てきた田舎館村田んぼアートの様子はこちらから。

平成18年度・・・『風神雷神図屏風』


平成19年度・・・『富嶽三十六景』

平成20年度・・・『奥州市アテルイの里・田んぼアート』はこちらから。