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       2011田舎館村・田んぼアート


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天守回廊から見た竹取物語の全景。

平成23年、第19回田んぼアートのテーマは、日本最古の物語である「竹取物語」。月の使者に付き添われ、月へ還っていくかぐや姫と、涙咲いてそれを見送る翁(おきな)と媼(おうな)の姿を7色の稲で表現します。今年はかぐや姫の袖口部分等にオレンジ色の稲を、また竹の部分に深緑色の稲をそれぞれ新色として使用しています。

(※入り口で頂いた資料から)



7時に家を出て水沢ICから東北道へ。いつもとは違い、高速道はトラックが多く二車線で走るので怖いくらいです。

9:45頃、田舎館村役場につきました。私にとって今回は6回目の見学・撮影になります。年々見学者が多くなり、ゆっくりと見る時間的ゆとりが無くなりつつあります。仕方がないなと思いつつも、見たいのは皆さん同じですから仕方ありません。

ここでは、天守回廊からの様子を主としてまとめてみました。また、役場三階には車椅子の方が鑑賞するための場所が設けられ、いつものことながら気配りに嬉しくなりました。


田んぼあーと・いなかだてむら・・・

青森県津軽平野の南部にある田舎館村は、農業が盛んな人口8,400人余りの小さな村です。中でも稲作の歴史は古く、史跡垂柳遺跡からは、弥生時代中期(約2,100年前)の水田跡が発見され、北方稲作文化の歴史を塗り替える大発見でした。また、田んぼ1反歩(約1,000u)あたりの米の収穫量で日本一をとったこともある、こめづくりの村です。

「田んぼアート」のはじまりは、平成5年からはじまった「お米」にこだわったイベント「稲作体験ツアー」でした。弥生時代からの北方稲作文化を今に伝えるために、昔ながらの手作業で田植えから稲刈りまでを行うイベントで、こめづくりの楽しさ、農作業のおもしろさをより多くの人に知ってもらうために、色の違う稲を使って稲文字を描いたのがきっかけとなって、年々図柄は細かく芸術性も高くなり、いつしか注目を集め、「田んぼアート」と呼ばれるようになっていきました。(※会場で頂いた資料から)


田んぼアートの歴史・・・

『岩木山』 平成5〜13年、『岩木山と月』 平成14年、『モナリザ』 平成15年、『羅こう羅』 平成16年、『写楽と歌麿』 平成17年、『風神雷神図』 平成18年、『神奈川浪裏と赤富士』 平成19年、『恵比寿様と大黒様』 平成20年、『戦国武将とナポレオン』 平成21年、『弁慶と牛若丸』 平成22年、そして今年23年は『竹取物語』になります。
(※会場で頂いた資料から)


いつもの田舎館村役場に入りますが、見学協力金は一人300円です。それほどの人出ではないものの、車の往来が多く次々と役場の中に入って行きます。

エレベーター乗り場で、一脚を持っていたので「三脚の使用は遠慮願います」と声を掛けられました。場所を取るので皆さんから苦情が来ますのでとのこと・・。「持っているだけなら良いです」とのことでそのまま中に入りました。

周辺にはかなりの出店があり、名物のメロン等が売られていました。
役場入り口の幟
ここから中に入ります。 周辺にある出店の一つ。
隣の建物の公民館、受賞祝賀会がこれからあるとのこと。 役場ロビーで地域の観光情報を集めました。田舎館村の広報誌があり、「田んぼアート(稲作体験ツアー)」がふるさとイベント大賞を受賞し、本日受賞祝賀会があると書かれています。

係の方にお聞きしたら、祝賀会に参加されませんかと言われたが、部外者ですからとお断りをしました。

天守回廊から眺め・・・

最上階まではそれほどの行列にはなっていません。ゆったりとはしているが、守衛の方が一人いて回廊の廻り方を指示していました。回廊から見た感じは、「凄いなあ・・・」の一語に尽きます。今までよりデザイン緻密になり、左右の田んぼ全体を使ったものになっています(例年そうなっている)。かぐや姫のデザインも緻密で、特にも着物の襟足と袖口の図柄が凄いなと思いました。

カメラは二台、標準と望遠にしたがワイドレンズでないと全体が入りきれません。横と縦の広がりが今までよりも広い感じになっています。撮影する場所が限られますので、全体をきれいに撮影することはほとんど無理なのですが・・・。

天守回廊は人出がそれほどではないのですが、皆さん立ち止まってゆっくりと眺め、カメラを構えたいのは誰しも同じなのです。後ろに並んだ人から、「進まないよー・・」と守衛さんに文句が出ます。しかし、自分の番になるとゆっくりとし動かなくなる。守衛係もいらいらし「動いてください・・」と叫んでいた。

休日の場合はもっと大変なことになります。以前に来たときはそのような場面に遭遇し、上り下りの階段で詰まってしまいどうにもならなくなりました。なんとか天守回廊に出たものの、撮影どころではありません。天守回廊で二列ぐらいになり、後ろからカメラを構えるのがやっとでしたから・・。

今後ますます知られるようになり、訪問客が増加したら7月上旬に時期をずらすしかなくなります。そうなると、近くの方ならともかく、遠くから見に行くのはそろそろ限界なのかなあと思います。見たいのは誰しも同じですし、見たら撮影したいのも同じです。家から2時間40ほど走ってきて、天守回廊に居られるのは良くて15分位しかない。もっと人出が多くなればそれ以下になるし、カメラを向けることすら無理になる。次回から考えなくては、そんなことを思いました。

かぐや姫のアップ画像。 かぐや姫のアップ画像。

重ね着をしている衣装の色違いが、袖口まで続く配色になっており、凄いなあと思いました。
月の使者に迎えられ月に還るかぐや姫。 月の使者に迎えられ月に還るかぐや姫。

田んぼ5枚を使った作品です。雲の白色がうまく出せません。
左側の田んぼの全景。 左側の田んぼの全景。

がんばろう日本の下には、新しく使われた稲の品種が植えられています。

翁と媼のアップ画像。 翁と媼のアップ画像。

涙ながらにかぐや姫を見送る様子が描かれています。
竹林の中で光るかぐや姫の存在 竹林の中で光るかぐや姫の存在、竹の描写で濃い恋緑色が見えています。新しい品種の使用とありました。
竹林と見送る翁と媼。 竹林と見送る翁と媼。

緑の中の深緑の構成に目がいきます。
右側の竹林と翁と媼の全体。 右側にレイアウトされた竹林、翁と媼、そして、考えよう相手に気持ちの文字です。

竹取物語の全体の様子。 全体の様子ですが、持参したレンズでは限界がありました。

これでもかなりのワイドレンズなのですが・・・。
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