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       奥州市胆沢区・徳水園放水式


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、放水式神事の最中に最大水量になった時の様子
徳水園放水式・・・

春の訪れと共に家の周辺の田んぼに水が入り、トラクターによる代掻きが始まりました。我が家の周辺田んぼには猿ヶ石川からのサイフォンで水が来ていますが、お隣胆沢地区や水沢周辺の田んぼは胆沢ダム(以前は石淵ダム)からの水が利用されています。

胆沢平野の田んぼの水は、胆沢地区若柳にある円筒分水工からの水が水路で流されます。昭和の一里塚の中にある徳水園、ここで放水式が行われ胆沢平野全体に水が流れ出します。何とかして放水式の様子を見たいなと思っていました。

胆沢丸ごと相談所の情報で、4月22日に放水式が行われことを知った私は早速走りました。通水する前の様子を知りたくて、4月18日に現場まで出かけています。

ここでは放水式前の円筒分水工の様子と、放水式当日の様子からまとめて紹介いたします。いつもこの場で撮影する円筒分水工ですが、撮影する場所が限られることと、かなりワイドな広角レンズ使用になりますので周辺の画像がゆがんでいることをご了承下さい。

トップの画像は、放水式神事の最中に最大水量になった時の様子です。


徳水園・・・

徳水園は、昭和32年円筒分水工の完成を記念し、胆沢平野開拓の先覚者を顕彰する記念庭園として造成された。その後、平成元年胆沢町(現奥州市)による国道397号線昭和の一里塚「ポケットパーク」事業により整備され、現在の姿になっている。

胆沢平野開拓の動脈である幹線水路の基礎を造った、北郷茂井羅、後藤寿庵、千田左馬、遠藤大学ら四人の先覚者の功績を讃え、昭和36年にこの地に合祀記念碑を建立している。後藤寿庵の碑文を意訳すると次のようになる。
・・・寛永年間に寿庵というものがあった。胆沢川の岸をひらき上流十分の四を区切って堰を掘り、17ヶ村の荒野に水を及ぼした。その功績はいちいち数え上げることが出来ない。けれどその事は、ただ村人の言い伝えに残っているだけである・・・。
                                                (※式場で頂いた資料からの転記)


空の円筒分水工 1 4月18日の様子・・・

いつもはごうごうと流れ出る水の多さに圧倒され、上から眺め降ろすのがやっとの円筒分水工です。放水式前はすっかり乾いており、中の様子(構造)が丸見えでした。
空の円筒分水工 2 中央部の円筒部分の拡大ですが、底から流れ込む水路部分が見えないのが残念です。

中央部にある水路から流れ出した水が、下にある切り欠き部分からプール部分に溢れ出て、周辺にある水路に落ち込みます。
空の円筒分水工 3 一段低い場所からの撮影になります。

下の左画像は、中央の円筒部分を拡大した様子で、切り欠き部分の奥に円筒部分の水路が見えています。

下の右画像は、今回初めて設置された噴水部分のノズルであり、三本ありました。
空の円筒分水工 4 空の円筒分水工 5・・・新設された噴水ノズル。
円筒分水工に流れ込む胆沢ダムからの水路 円筒分水工に流れ込む胆沢ダムからの水路であり、危険なのでコンクリートのふたがされています。ふたの脇に通路があり、かなり前に上流まで歩いたことがあります。

かなりの水量であり怖い感じがしました。
水路部分の末端 水路部分の末端で、ここから一気に地下に潜り円筒部分に吹き出します。まだ通水していないので、ちょろちょろ水でした。

危険防止のための柵が設けられています。この場所は下にある公園に進め途中の通路脇にあり、今出でしたらもの凄い水量を見ることが出来ます。

放水式会場入り口 4月22日の様子・・・

良い天気になりました。丸ごと相談所裏の原野に区画が設けられ、かなりの台数が置けるようになっていました。

式典は石碑のある広場で行われるようで、テントが張られかなりの数の椅子が並べられ、何人かの来賓の方が席に着かれていました。

下の画像は、受付の様子と石碑前の祭壇の様子です。

受付場所 石碑前の祭壇
流れ出すぎりぎりのレベルまで水が入っている円筒分水工。 まだ時間があるので、円筒分水工を眺めてみました。気になっていた事ですが、事前にどの程度の水が入れられているのかと言うことでした。

流れ出すぎりぎりのレベルまで水が入っており、やっぱりなあと思いました。やっぱりなあというのは、事前に見てきた円筒分水工の様子はすっかり乾いており、水は一切見えていなかったからです。

全く空の円筒分水工に、一気に注水されたら鉄砲水になり、事故発生があってもおかしくないからです。
左側の様子 右側の様子
梵天(幣束)なのかと思えた棒と白いゴミが浮かんでいます。

円筒中央の中に何かが浮いています。竹の棒の両端に白いものがついているように見えます。もしかして事前に祈願のためのお祓いをし、その時使用した梵天(幣束)なのかと思えたほどでした。

がっちりと拡大したら、棒きれの両端に発砲スチロール?が近寄っているだけです。単純な私は、事前にお祓いをしたのかなと思えたほどです。

スイッチが三個並んだテーブル 円筒分水工を見下ろす場所に、スイッチが三個並んだテーブルが置かれていました。これは何に使用するのか不明です。放水と関係あるのかなと思いましたが、ケーブル等が一切つながっていないので疑問でした。

下の左画像は口切り満タン(満水)状態の水面で、ほんの僅かしか溢れていません。少しずつ水が入っていますが、それにしても素晴らしい調整です。

下の右画像は、茂井羅方面への通水ゲートです。
口切り満タン(満水)状態の水面 茂井羅方面への通水ゲート
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