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location:uchinome.jpトップ>暮らしの表情>催しアラカルト2014潜水艦「うずしお」・宮古港入港>その2

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特別公開 1 11:20 特別公開・・・

記念式典終了後、式典に参加された来賓の皆さん限定の艦内特別公開が行われました。

事前に配布された資料に書かれてありましたが、見学は甲板からだけであり、艦内見学は保安上の理由から出来ない旨の表記がありました。

現場で聞いていた案内放送によると、艦内にカメラ等の持ち込みは出来なく、乗艦前に受付で預かっていました。
来賓の方々も全員ではないように思えましたが、ネームプレートを着用していました。
特別公開 2 特別公開 3
特別公開 4 艦内へ入るには、ハッチから狭い階段を下りて居るようですが、接岸埠頭側からは様子が見えませんでした。腰をかけてゆっくりと降りていく様子からは、かなり狭いハッチの階段を下りるようです。潜水艦映画を見ていると同じ構造だろうなと思われます。

特別公開に参加する皆さんを撮影していたら、甲板に張られた網に金属プレートがありました。「潜水艦うずしお、
UUZUSHIO SS592」と記されてあり、銀色に輝いていました。


潜水艦「うずしお」の紹介・・・

私にとって初めて目の当たりにした潜水艦です。大型ブリッジやマストのある艦船とは違い、水面から出ている船体は細長いデッキとその上にある艦橋(ブリッジ)のみで変化がありません。艦首の部分は丸みを帯びた部分が水中に没し、艦尾の部分も同様ですが一番後ろに垂直尾翼の様な板があるのみです。

潜水艦のシンボルとも言える一番の見せ場は、ほぼ中央に立つ細長い艦橋(ブリッジ)だと言えます。艦橋の先端からは潜望鏡の細長い筒が出ています。間近で見て気がついたことは、艦橋上部艦首側にある細長いガラス状の窓でした。水中潜航の時は使用できませんが、浮上して海面上を航行する時は目視の必要性が出来ます。そのための装置だと思われます。これは新しい発見でした。

もっと船体に接近して撮影したかったのですが、接近が制限されていますのでそばまでは行けません。それでも気がついてみたらかなりのコマ数を撮影していました。今回は画像を整理して艦首側・艦橋側・艦尾側と大きく三つの部分に分けて見ました。また、船体が黒一色ですから光線の関係によって真っ黒につぶれてしまうことがあります。船体の細かい部分を区別するためにデジタル処理をし、黒一色につぶれないディテールを求めてみました。

また画像の大きさはいつものサムネール形式ではなく、横幅ぎっちりのサイズにしてみました。大きな画面にしたことにより、いつもとは違う迫力を感じます。
艦首側から・・・

埠頭岸壁に係留している正面から撮影開始です。本当の艦首部分は水中ですが、吃水レベルが7.7mほどあります。この下の船体に主要な部分があるのかと思うと、不思議な気持ちになります。これは潜水艦(軍艦)ですから、艦首には二列三段の魚雷発射口があります。もちろんのことですがその様子は見ることが出来ません。改めて、これは軍艦であると意識し直すと怖いなあと思います。
うずしお艦首側から 1
うずしお艦首側から 2
うずしお艦首側から 3
うずしお艦首側から 4
うずしお艦首側から 5

艦橋(ブリッジ)側から・・・

最初にも書きましたが、潜水艦のシンボルも言える艦橋(ブリッジ)部分です。船体上部に伸びた細長い部分に、飛行機の水平尾翼とも思えるフィンが横に出ています。水中を走行する時、横に倒れない様にバランスを取る重要な部分と言えます。

残念ですが、この部分の正式な名称がはっきりしません。艦橋(ブリッジ)であることは間違いないのですが、潜水艦に関する資料等を調べてもブリッジの名は無く、代わりに司令塔(セイル)の名称が出てきます。その機能も、浮上して基地に寄港する時の目視航海以外には使用しないとありました。実際については良く分からないのですが、ここでは艦橋(ブリッジ)で押さえておきます。

近くから撮影した画像を見て驚いたことは、平らな面では無く継ぎ接ぎしたようにも見える板の集合体でした。これについても調べてみると、潜水艦ならではの吸音機能が付いたゴムタイルを貼り付けたものでした。潜水艦にとって重要な機能である無音航行を果たすため、司令塔や船体のあらゆる部分に取り着けられていると思います。

また、普段は見ることの出来ない艦橋(ブリッジ)から水平に出ているフィンの上に、扉の様な部分があり左右とも開いていました。その開口部を通して反対側の空が見えていたことです。

                                          (※トム・クランシーの原潜解剖参照による)

艦橋・ブリッジ側から 1
艦橋・ブリッジ側から 2
艦橋・ブリッジ側から 3
艦橋・ブリッジ側から 4
艦橋・ブリッジ側から 5
                                                                                                                                                    
艦尾側から・・・

最後は一番後ろまで移動して見ました。最後の部分は飛行機の垂直部分と同様の羽です。これは同じ構造のものが船体部下に上下対称についており、その中央に巨大なスクリューがありはずですが見えてはいません。

陸揚げされている潜水艦を見たことがありませんので何とも言えないのですが、艦尾部分に上下・左右へ方向転換をする役目があるはずです。この場面からだけではどの部分なのか分かりませんでした。多分ですが、水面下の部分にその機能があると思われます。

艦尾方向から見た時、やっぱり潜水艦は軍艦だなあと印象を強くした部分がありました。艦尾甲板に掲げられていた海軍旗です。
艦尾側から 1
艦尾側から 2
艦尾側から 3
艦尾側から 4

ほっづぎ親子の大型船探訪記、今年はたまたまですが自衛隊艦船になりました。5月の潜水艦救難母艦「ちよだ」、今回の潜水艦「うずしお」です。大型豪華客船とは違い、グレーがかった色や黒っぽい色は軍艦特有の色彩です。次はどのような艦船を見学できるか定かではありませんが、機会があったら訪れてみたいと思います。
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