胆沢ダムゲート室見学会に戻る

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説明図 3
利水・緊急ゲートは、ダムの水位を下げる時、農業用水が足りない時にゲートを開けて水を流します。水を流している時は放流管に空気を送っているからすごい音がするんだ。

主ゲート:流す水の量を調整するゲート。
副ゲート:主ゲートと副ゲートを点検する時に使用します。
空気弁:主ゲートと副ゲートの間を吸気するため。
油圧ユニット:ゲートを動かす油がある設備。
操作盤:ゲートを動かす設備

※説明図3から転記

くうきとりれダクト 隧道トンネルをくぐり抜けると、広い部屋になりました。出口左側壁面にあった大きなダクトです。とてつもない大きな音は、この場所から聞こえていました。

説明図3によると、ゲートを開けて水を流す時放流管に空気を送っているからすごい音がするんだ・・まさにその通りで話し声が聞こえないほどの音です。

説明図 4
説明図 5
説明図4の説明は、ゲート室の見取り図と機器の名称について説明してあります。

説明図5の説明は、ゲートの動作詳細説明です。ダムにつながる送水管の太さが2.4mあり、最大放流量が1秒間に127トンの水量だと言います。簡単に言うと小学校等にある25mプールの水量が2秒間で満タンになる水量です。

ゲートの開閉の写真がありますが、ゲート開閉操作をこの場所で行っているわけです。点検のために人が入っていますが、直径2.4mと言うと立って楽々歩ける空間になります。

ゲート室内 1 ゲート室内の様子・・・

もの凄い音のする空間に主ゲート・副ゲート操作のための油圧シリンダーが見えています。実際に動作しているゲートは手前のゲートになります。
ゲート室内 2

ゲート室内の説明板・・・

説明板によるとダムから来る排水路は二本あり、ゲートで流量を調節するのが管理用発電設備、利水・緊急放流設備と言うことになります。

もう一本の下段排水路は下流にある発電所に流れるもので、この部分にはゲートがありませんので常に一定の流量が保たれていると思いました。

発電所用の水路ですから、流量が変化すると電圧の変化になりしてはまずいのです。

ゲート室内 3 操作盤の前でハンドマイクで説明されていますが、吸い込まれる空気の大きな音でほとんど聞き取れなかったのが残念でした。

ゴーッと言う音の大きさに皆さんも驚いていたと思われます。耳をふさいでいるちびっ子さんの姿も見られました。
ゲート室内 4 ゲート室内 5
ゲート室内 6 手前がメインのゲート操作油圧シリンダーであり、その奥に同じ色の副操作油圧シリンダーが見えています。

中央下に空気弁があるのですが、この画像からは分かりません。

手前のスケールでは、7.6%の場所にスケールが指示しています。デジタル表示では主ゲート開度8%、本管放流量が一秒間に3.46トンと表示されていました。
ゲート室内 7 ゲート室内 8

初めて入ったダムから流れ落ちる水路の調節室です。ダムの水量は無限と言って良いほど大量にあります。取水塔から取り入れた水は、このゲート室内にある主ゲート・副ゲートによって流量が厳重に管理されています。必要な時期に必要な量だけダムから放出されるとは知りませんでした。

胆沢まるごと案内所のブログによりますと、胆沢ダムに流れてくる支流が渇水状態にあり水位が低下してきているとのこと。その結果、水没していた石淵ダムの堰堤が姿を見せていると言います。雨が降り沈まないうちに見に行こうかなと思います。
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