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    2016西和賀町山祗神社・長松垢離とり


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「せいのっ・・」のかけ声で一斉に方まで水につかり両手を挙げて立ち上がる瞬間です。
西和賀町山祗神社・長松垢離とり・・・

西和賀町指定無形民俗文化財の「長松垢離(こり)とり」は1月21日夜、同町湯之沢地区で行われました。西和賀町の長松垢離とりイベントについては、かなり前から知っては居たものの、真冬の豪雪地帯であることや開催日の特定が出来ないことなどから足が向いては居ませんでした。

現地に早めに入ることを目的に、午後二時半頃家を出て秋田高速道で向かいます。錦秋湖で一休みしましたがやっぱり雪が多くなってきました。湯田インターで降りて国道107号に入り、湯本方面に向かう途中の湯之沢地区にありました。駐車場に車を入れ降りたら、隣の車の方が降りてきたので挨拶をしました。初めて訪れる場所なので様子をお聞きしたら、その方はこれから下見に行くというので一緒について行くとにしました。

トップの画像は、水垢離クライマックスの場面です。「せいのっ・・」のかけ声で一斉に肩まで水につかり両手を挙げて立ち上がる瞬間ですが、揃って居らずまちまちでした。揃うチャンスはあと二回、緊張した撮影の場でした。


毎年旧暦12月12日、山神様の年越しの夜に、山の安全、豊作と無病息災を祈願する真冬の荒行として、湯之沢地区に伝わるまつりです。山祇(やまずみ)神社に集まった男性達が、餅をつきあげ奉納し、下帯姿のまま川にとび込み身を清めます。
                                                     (西和賀町無形民俗文化財)

■ 開催日  / 旧暦12月12日  平成28年1月21日(木)
■ 開催地  / 西和賀町湯之沢区内
            湯之沢公民館(西和賀町湯之沢35-281、湯田ICより車で10分)
■ 祭日程  / 18:00〜湯之沢公民館で「力もち」つき
            18:30頃〜岩滑沢で垢離とり(水行)
■ 申込方法 / 開催日当日 2,000円
            17:00〜17:30 湯之沢公民館にて受付

                                                     ※西和賀町役場サイトより

                                                        2016.01.26 作成



16:22 水垢離の沢・・・

下見にご一緒した方の話しですと、いつもであればこの場所は撮影待機の皆さんが三脚を並べる場所になるのですが、今年はどなたも見えていません。開催日が平日なので見学者も少ないのかもしれませんとのこと・・。
水垢離の場 1 水垢離の場・・・

沢の一角がコンクリートで仕切られ、出口に仕切り板があり水量を調整出来る仕組みです。これでも例年より雪が少ないとのことです。

白一色ではっきりしませんが、左側中央から斜めに斜面を下るようになります。
水垢離の場 2 水垢離の場 3
水垢離の場 4 ここの階段から水に入ります。今の段階できれいになっており雪の気配はありません。


16:30 山祗(やまずみ)神社・・・

水垢離が始まると、神社から一斉に走ってくる男衆の姿を記録することは不可能になるので、神社の様子を知るために事前に下見をしてみました。山祗神社は湯田スキー場の南側付近に鎮座しているので、かなりの雪道を移動しなければなりません。今年は雪が少ないと言うものの、さすがに豪雪地帯の山間部です。道路脇にはかなりの雪がありました。
神社までの様子 1 正面入り口の垂れ幕・・・

奉納 山祗神社 西和賀町指定無形文化財 「長松垢離とり」と墨書されています。

突き当たりの斜面は、湯田スキー場のスロープになります。日中は誰も利用していませんでした。

左下の画像は、奉納長松垢離とりと書かれた角灯です。まだ灯りが入っていません。

右下の画像は、スキー場下から振り返って見下ろした様子になります。ちょっぴり距離がありました。
神社までの様子 2 神社までの様子 3
神社までの様子 4 白一色ではっきりとしませんが、神社境内の様子です。かろうじてたき火の明かりが見えています。

下の画像は境内入り口の鳥居ですが、上に積もった雪の深さと階段脇の雪の深さが凄いことになっています。やっぱりここは西和賀地区の豪雪地域です。
神社までの様子 5 神社までの様子 6
神社までの様子 7 正面に見えているのが山祗神社の本殿です。最初はそのまま進めると思っていましたが、よく見たら道路が左に大きくカーブして居ました。

重いカメラを提げて居たので、ここで境内に入るのは中止しました。

公民館にて 1

17:28 公民館にて・・・

水垢離の場所を下見に行く途中、公民館があり受付をしている様子なので寄ってみました。玄関を入った所に受付の場所があり、荷物等を背負った若者達が集まっています。 二千円を支払い名簿に氏名を記入していました。

公民館にて 2 公民館にて 3
公民館にて 4 開会式はまだですが、この場所に主催者と参加者が集まり儀式の無事を祈る神事が行われます。

正面の床の間にはみずき団子の木が飾られていました。

お祝いの御神酒がずらりと並びます。水垢離から戻ると、直会(なおらい)です。

水垢離場の整備 1 18:03 水垢離場の整備・・・

18:30に男衆が神社から駆け足でやってきます。まだ時間がありますが、係の男性が「今日は四回目だよ」と話しながら雪や薄氷をどけていました。

薄氷でも男衆の身体が触れれば切れてしまいますので、細心の神経を使い整備していました。腰きりの防水ズボンをはいていますが、結構冷たいと思います。

およその水深は90センチほどあると思われます。
水垢離場の整備 2 水垢離場の整備 3
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