江刺ユネスコ・平和への祈り・・・
江刺ユネスコ協会主催による平和の鐘を鳴らそう運動も、今年で第十一回目を迎えます。昨年度は稲瀬地区の廣徳寺の梵鐘を鳴らし、子ども達も真剣に参加してくれてその目的が達成されたと思いました。平成28年度は愛宕(おだき)地区で行われる予定でしたが、危惧されることがあり実施が危ぶまれていました。
愛宕(おだき)地区にあるお寺には梵鐘が無く、平和の鐘を鳴らそう運動が実施出来ないのではと言うことでした。しかし、愛宕小学校から歴史的な鐘が見つかったとの知らせがあり、予定通りに子ども達と一緒になっての鐘撞きが出来ることになりました。
ここでは、愛宕小学校の七十年前の卒業生である及川重三郎さんの思い出話、愛宕小学校児童による構成詩朗読、参加者全員が想いを込めて歌った「青い目の人形」が心に迫るものがありました。時間の関係で、青い目の人形との対面が出来なかったのですが、次の機会に実際に保存されている青い目の人形との対面を期待したいものです。
トップの画像は、明治四十三年四月一日から使われてきた学校の時計とも言える「時鐘」です。今ではチャイムの電子装置で生活時程が知らされますが、昔は学校から聞こえてくる「カンカン」と言う鐘の音で生活リズムが保たれていました。
鐘(時鐘)に刻まれた文章から
愛宕尋常高等小学校時鐘
明治四十三年四月一日
江刺郡愛宕村
寄附人 佐藤直智
昭和六年七月六日破損に付き鑄直しを行ヒ
同時に九寸経を一尺に増鑄し備付く
田茂山 水田
2016.10.29 作成 |