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       2017全日本農はだてのつどい


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農はだてのつどいでおなじみになっている庭田植えの様子からです。手際よく雪の中にわら束が植えられていきます。
2017全日本農はだてのつどい・・・

農はだてのつどいに参加したのは何年ぶりのことでしょうか、体調を崩す前までは予定が許す限り撮影に出かけていました。調べてみたら、最初にウチノメサイトにページを掲載したのが2006年のことですから、およそ十年前の事になります。

今年で28回目になる全日本農はだてのつどいが開催されました。我が家より西側に車で35分、雪降りになることを危惧しながら参加してきました。冬のイベントと雪降りは避けられないのですが、きれいな画像を得るためには雪降りは妨げになるので気にしながらの参加でした。

ここでは、大縄ない、新旧福俵、神事、旧福俵どんと焼き、庭田植え、鹿踊り、大臼餅つき、ふるまい餅の様子を紹介致します。この後、メインとなる福俵引きなどが予定されていましたが、吹雪になってきて身体の置き場所が無くなり撮影も無理になったので中断して帰りました。今年の冬の行事、まだ二つ目というのに最後まで現場に居ることが出来なくなった私です。体調維持管理の難しさに年齢を感じながらの参加になり残念でした。

トップの画像は、農はだてのつどいでおなじみになっている庭田植えの様子からです。手際よく雪の中にわら束が植えられていきます。


農はだてとは・・・

その昔、私たちの祖先は一年を休みなく働き、唯一の休みといえば正月十日間だけだった。農はだてとは、その休みが明けて、新年の農作業を始める日をいう。

この日、男達は、朝早くからモドツと呼ぶ二十四本の縄をない、女達は、小さなワラを束にして取り出し、稲ワラを苗に見立てて田植えをし、その上から豆がらをしいて豊作を願った。そうした行事が終わるとみんなで餅を食べて、農はだての行事は終わる。

昔ながらの風習が失われようとするとき、農耕文化の再生と地域活性化を目指す、全国的な広がりとつくり出そうとするのが、「全日本農はだてのつどい」である。   
                                                     (※会場で頂いた資料から)

                                                       2017.02.20 作成



16:30 大縄ない・・・

午後四時から行われた縄ないチャンピオン決定戦で勝ち残った皆さん、ステージの上で持ち寄った縄を組み合わせて大縄を編み上げます。長さと太さははっきりしませんが、子ども達が抱えてねじり込みながら編んでいきます。

係の役員の方が、「よいしょ、よいしょ」のかけ声で縄を編んでいきます。
大縄ない 1 ほどなくして巨大な縄が編み込まれました。係の方から指示が出ます。

・・縄を下の方において、みなさんお客さんの方を向いて下さい・・。

縄が静かにステージ上に置かれ、子ども達が後ろに下がると巨大な縄が見えてきます。

かなり離れた場所から手持ちで撮影したこともあり、画像がぶれておりはっきりしません。
大縄ない 2 大縄ない 3
大縄ない 4
仕上がった縄を一斉に持ち上げ、会場内の方々に見せる場面になります。背の高い子ども達が持ち上げるために、背の引く低学年のことも達の手から離れてしまいました。

・・一列に並んで縄を持って持ち上げるのですよ。これは一二の三でやります。一斉に持ち上がりました。有り難うございました。下に下ろして下さい・・。
大縄ない 5 大縄ない 6

新旧福俵 1 新旧福俵・・・

今年は4年に一度の福俵を作り変える年とのことです。今まで使われてきた福俵を使ってどんと焼きが行われますが、巨大なわらの俵ですから燃え上がる火も巨大な火になると思われます。
新旧福俵 2 周囲をすっかりわらで囲ってあります。このわらに祭壇からの火が移されてどんと焼きになります。
新旧福俵 3 少し高い場所に据えられた新しい福俵です。直径2.5m、長さ4m、重さが8トンあり、そりに乗せられ引き綱が付いていました。

それぞれ違う角度から撮影し、3コマで紹介致します。
新旧福俵 4 新旧福俵 5
新旧福俵 6 旧福俵の前から新福俵を見通して撮影してみました。

旧福俵は地面にそのまま置かれていますが、新しい福俵は引きやすいように雪の通路で固められた上に置かれてありました。

最後の晴れ舞台では、この場所から100m程ある高さ2mの丘に引き上げられて祭りが最高潮に達します。

安全祈願 1 16:50 神事・・・

祭りと今年の五穀豊穣安全を祈願して神事が行われていました。奥州市長や市議会議長の方々が玉串奉奠を行います。
安全祈願 2 安全祈願 3
安全祈願 4 安全祈願 5

どんと焼き 1 17:00 旧福俵どんと焼き・・・

野球場南側に役目を終えた福俵が置かれてあります。神事で使われたお灯明から松明に点火された火が、奥州市長・市議会議員の皆さんの手で運ばれてきます。
どんと焼き 2 神主さんのお祓いのあと、一斉に点火されます。
どんと焼き 3 巨大な旧福俵ですから、あっという間に火が上まで走り燃え上がります。どんと焼きなどと言うささやかな火ではありません。

下の画像右の様子、私は炎がらくだの形に見えてきました。炎を見て他の物に似ているのを連想するのが大好きなのです。
どんと焼き 4 どんと焼き 5・・・らくだに見えますが。
どんと焼き 6・・・首の長い鳥に見えます。 炎が見せる一瞬の姿、その都度変化している炎ですが、無意識に撮影した画像の中から似通った姿を発見した時は嬉しくなります。

どんと焼きや蘇民祭の火焚き登りの炎の見せる一瞬の姿、私が惹かれる原点がここにあります。

今回のどんと焼きは、長年使用してきた男衆の引き上げてきた福俵です。古い福俵に感謝し、新しい福俵に希望を繋ぐ接点でもあります。

以下同じような炎の画面が連続しますが、私の想いで並べてみました。
どんと焼き 7 どんと焼き 8
どんと焼き 9 三人の男性の着ている赤い半纏には、岩手胆沢町、わらと火のまつりと刺繍されています。小沢奥州市長の姿も見えていました。
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