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      2019平泉町長島地区ライスアート

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「曲水(ごくすい)の宴」の文字と、遣り水を流れてくる羽觴(杯が乗っている)。

2019平泉町長島・ライスアート・・・

今年も見に行き撮影してきました。訪れたのが昨年より遅かったこともあり、ほぼ完成に近い様子で撮影出来ました。天候もまあまあであり、残るは株間が隠れる頃かなあと思います。

平泉長島地区のライスアートは、テーマが一貫して藤原文化の様子が稲のアートで表現されています。今年は見た瞬間、あの広大な1ヘクタールを超す田んぼの奥の方に視線が行き小さいなあと思いました。しかし、大きさに関しては他地区に優り広大な田んぼアートになります。

今年のテーマは、先頃実施されたばかりの「曲水(ごくすい)の宴」と言うことで、何年か前に訪れた頃を思い出しました。カメラを持った大勢の人の中で場所取りに苦労しました。水路(遣り水)の側に場所を取り、がっちりとカメラを構えると後ろの方の邪魔になります。そんなことから目線の高さよりカメラを動かすことが出来ません。お互いに同じようなことを危惧しカメラを構えています。

何回かそのような苦労をし、結局は後ろの高い場所から望遠レンズで引きつけるのが最良となりました。思えば若い頃(70歳代のことですが)の最良の想い出になります。今回の田んぼアートの撮影は2019.07.16になります。

トップの画像は、テーマでもある「曲水(ごくすい)の宴」の文字と、遣り水を流れてくる羽觴(杯が乗っている)を切り取りました。
                                                       2019.07.22 作成


ここでは、高舘橋から見下ろした田んぼアート全体と、アートを構成している部分を切り出して組み合わせて見ました。

最後の構成では橋の下まで移動し、その場所から眺めたアートの様子を紹介します。見下ろすことを前提に遠近法で作画されていますので、目線の高さが田んぼと同じレベルでは画にはなりません。アートの様子を想像する事が出来ません・・と言うことから、初めて二枚の画像を並べて比較することにしました。
橋の上から全景 1 田んぼアート全体の様子・・・

1ヘクタールを超す田んぼに、曲水の宴の様子が稲の品種の違いで表現されています。

白い帯状の物が遣り水の流れであり、その両側に歌を詠み・書く歌人が座っています。その中央の遣り水には羽觴(うしょう・・杯が乗って居る)が流れてきます。

曲水の宴の文字と三人の歌人 1 全体画像からの切りだし・・・

ここでは、画面を構成する人物とタイトルの文字を基本にし、周囲をどんどん切り取ってみました。最後は中心とも言える、遣り水上の羽觴(うしょう・・杯が乗って居る)になります。

じっくりと拡大してみると、稲の品種の違いで作画されているのが分かります。
曲水の宴の文字と三人の歌人 2 羽觴(うしょう・・杯が乗って居る)
歌人 1 ここからは、三人の歌人の様子を切り出して見ました。女性歌人の筆づかいが分かる(見える)のには驚きました。細かいところまで作画されています。

最後の縦長の画像は、歌人と遣り水の関係が分かるように配列してみました。緑色のひとめぼれのカーペットの中に、黒色で縁取りされた人物や遣り水、日傘がくっきりと浮き上がってきます。
歌人 2 歌人 3
歌人 4 歌人 5

橋の下から 1 ここからは私の好みと言いますか、画面構成とは関係の無い遊びの画面になります。目線の高さでは何がどうなっているのかはっきりしません。

高舘橋の上から撮影し、何度も画像を見て比較することでおよその形が連想出来ます。
橋の下から 2 橋の下から 3
橋の下から 4 この画像をじっくりと眺めると、曲水の宴、タイトル文字、三人の歌人の姿が何となく想像出来ます。はっきりしていたのが日傘の部分です。
植えられた黄色品種、以下黒色品種、白色品種、赤色品種と続きます。
五種類の品種の中で、赤色品種の発色が思わしくないように思えます。

橋の下から 5
橋の上から全景 2
おわりに・・・

今回初めて二枚の画像を並べてみました。たまたま平泉町の場合、高舘橋とその下の通路に立ち入ることが出来るので、高さの違いを表現するつもりで並べてみました。同じように作画するのが少々困難でしたが、何とか比較が出来る様です。アートの設計者の方々の苦労に敬意を表します。

現在、岩手で田んぼアートが実施されている場所は、一関市・奥州市・花巻市の三市になります。他地区でも規模の違い等がありますが、実施されている市町村があるようですがはっきりしません。以前は何カ所かあり探して出かけたこともありますが、現在でははっきりしないので出かけることはありません。

体力がある頃は、全国的に有名になっている青森県田舎館村の田んぼアートまで、撮影するために走りましたが今はやっていません。有名になると訪れる方も多くなり、ゆっくりと撮影する事が出来なくなります。
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