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今回の梯子虎舞の撮影は、アトラクションと言うことで奉納舞に比べて場所の移動が自由でした。最初はほぼ正面から撮影していましたが、先頭が頂上から降り始める頃に梯子の後ろ正面に移動しました。うまい具合に先頭が降り始めると、下から後頭が登り始める所でした。
私は梯子を後ろ側から見上げる場所に移動し、梯子の途中で交差する様子を撮影することが出来ました。正面からの撮影と違い、虎の頭役と尾役の方の動きがはっきりと分かります。祭典時の奉納舞では、こんな身勝手な移動は出来ません。
才坊はそのままで交代が無く、手にした扇などで盛んに虎を誘導(煽り)します。そのやりとりも面白いし、途中ですれ違う仕草もユーモラスです。しかし、狭い梯子上でのすれ違いですから、演じている方々は細心の気配りと緊張が求められます。 |
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ここからの3コマはすれ違う様子です。下から登っていく後頭の虎は三段目の才坊の方を向いています。上から降りてくる先頭の虎は、右足を大きく梯子を乗せている横柱上にあります。
さりげない所作のように見えますが、登り虎に進路を譲る細心の技と言えそうです。ここでも登り優先であり、坂道走行での車と走行と同じだなあと・・文章を書きながら思いました。 |
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なんとか後頭がすれ違えた様です。その後は先頭が梯子の中央に戻り、梯子に尻を置きながら確実に一段一段と降りていきます。
虎頭を上に持ち上げての下降ですから、重心の置き所が重要だと思われます。降りてくるときの頭役の足使いが見事だと思います。衣の中にいますので足下は見えないはずです。 |
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虎の姿勢のままで見ると、かなり前傾姿勢のように思えます。高いところに登るとき、登りよりも下りが怖いし細心の注意が求められます。以前のことですが、20mの鉄塔登りをよくやっていましたので分かりますが、あと少しで降りられる時まで気を抜くことが出来ません。
梯子の段にがっちりと足が乗っています。 |