山之神舞・・・
大山津見神の舞いとされている。大山津見神は「大山に鎮まる霊(み)」と言う意味で、春彼岸から秋彼岸までは農耕の守護神、秋から春までは山々を守りいただく神として記紀(きき)神話の随所に現れる神で、一般には安産の神として信仰される。
神楽式舞の二番目に舞われるこの舞は、激しい荒舞いで変化に富み春夏秋冬を四方に五行を踏み、衆生護りの印を切り、悪魔封じの太刀舞い、神子足舞いで出産養育祈願を行う祈願舞いとされる。(※頂いたプログラムから)
会場での解説から・・・
この神様は大山津見の神様の舞いでございます。式舞の中では一番激しくて、とても私共のように年とってくると膝ついたりして大変になります。今日舞台を務めますのは、今年25の歳祝いになった若者が頑張ります。
そして山の神様ですから、春彼岸から秋彼岸までは郷に下りてきて農耕の神様、そして、秋彼岸から春彼岸までは山を鎮めている神様でございます。いずれにしましても、我々農民では大切な神様です。
本当に激しい舞いでございます。家内安全とか守護神とかそれを含めた足踏みをやりますのでご覧に頂きたいと思います。
各所の神楽奉納や公演では、必ずと言うほど舞われる「山之神舞」です。小田代神楽では式舞二番目に位置づけられていましたが、早池峰神楽や黒森神楽です数多くある演目の途中で舞われることが多かったように思います。いずれの神楽団体で舞われる場合でも、会場を圧倒する激しい荒舞いであることには変わりません。
最初は神の化身として面を付けて舞いますが、後半からは面を外し神に捧げる舞いとして舞われます。ネリとクズシ舞いと理解していましたが、小田代神楽ではなんと呼ぶのかは分かりません。この舞いは全体で22分ほどあり、前半が8分、後半が14分程になります。
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