花巻市大迫町・早池峯神社蘇民祭・・・
◎名称
早池峯神社蘇民祭。
◎祭神と由来
大同二年(807)二月、藤原兵部卿成房狩の為東根嶽(早池峯山)に麓に来たときに、真っ白で額に金星のある鹿
が現れた。成房は、この鹿を射止めんとして追いかけ、山頂に達したが鹿の行方を見失ってしまった。岩場に腰を
下ろして休息していると、五色の瑞雲が現れ金色の光明が輝いた。
成房ひたすら礼拝していると、遠野郷より藤蔵という猟師が成房と同じ鹿を追い頂上に至った。両名ともに瑞雲、光
明を伏し拝みのち雲の消え去る時期に祠堂を建て、神明を奉祭することとし山を下った。
同年六月山頂に一宇を建設し瀬織津比売神を勧請し東根嶽大明神と崇め奉った。これが早池峯山の創始である。
◎実施時期
新暦三月十七日、午前十時から十二時。この日は当社の春祭りの日であり、五穀豊穣の祈願に合わせて蘇民祭
を行っている。
◎実施場所
大迫町内川目岳地内の早池峯神社境内及び門前で行われる。
(※岩手の蘇民祭から)
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