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         アブラゼミの幼虫羽化


   

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幼虫が殻から抜け出し、反っくり返った状態でぶら下がっている場面で頭部だけの切り取り画像。
アブラゼミの羽化・・・

ここ何年かの好天(高温)に恵まれた年は、セミの大発生と共に夏が来た(実際は酷暑とも言えますが)よと告げる代名詞にもなります。家の周囲を木々に囲まれた我が家でも、セミの誕生を告げる大イベントであるセミの羽化が見られますし、羽化は見れなくてもあちこちに抜け殻が多く見られ、まさに空蝉の誕生シーズンであると言えます。

マクロ撮影が大好きな私の一番ねらいやすい対象が、セミの羽化の瞬間の画像です。大きな昆虫でもあり、動きがありませんので今までもかなり狙って撮影してきました。しかし、実際には狙って撮影出来るほど被写体であるセミの幼虫の入手の可能性が無く、たまたま羽化するために地上に現れた時に私との遭遇が無ければ出来ないのも現実問題です。

今回はたまたまでしたが、コンクリート壁面にくっつき羽化行動を始めていたセミの幼虫を発見したことでした。まだ日が高い日没前なのに、身体のほとんどが殻から出て反っくり返っている状態でした。ナイスチャンス到来とばかりにコリークリートの前に椅子を持ち出し、座りながらゆっくりと撮影することが出来ました。

トップのロゴ画像ですが、ご覧になった皆さんが一瞬ですがどきりとすることを意図して作成してみました。幼虫が殻から抜け出し、反っくり返った状態でぶら下がっている場面で頭部だけの切り取り画像になります。撮影している私もこんな場面の撮影は初めてのことです。

                                                        2016.08.02 作成


17:39 殻から出た直後の姿・・・

マクロ撮影でセミの羽化の瞬間をリアルに撮影した画像です。私の好奇心とも言える姿をご想像下さい。ほとんど無色の状態のセミですが、何故かいつも見ているセミの姿とは違う感じを与えるのは何故でしょうか・・。ここではぶら下がっている状態の腹部から見た様子になります。

この姿の発見は全くの偶然の出会いです。願わくば、あと数分早くこの場所を通ればいつも見ている背中が割れて出てくる姿が見られたことでした。
殻から出た直後の姿 1 左側から見た様子。頭部の抜け殻がはっきりしません。
殻から出た直後の姿 2 左側から見た様子。

濃い茶色の目が一際目立ちます。
殻から出た直後の姿 3 右側から見た様子。

殻に入っている時は、身体の部分が縮小しているのかなと思ってしまいます。
殻から出た直後の姿 4 真正面上から見た様子ですが、腹部裏面が見えているのでオスかメスかを判定しようと思いましたがまだ早いようでした。

何となく中央部横に声帯らしき部分が見えていますがどうでしょうか。

羽根の先端部が青白いのは、どのような意味があるのかも不明です。
殻から出た直後の姿 5 上から見た頭部と二対の脚の切り出しです。
殻から出た直後の姿 6 更に拡大してみました。やっと三対目の脚の一部が見えてきました。

ここまでは殻から出た状態の様子を並べてみたものです。

羽根の展張の様子 1 17:45 二対の羽根の展張の様子・・・

知らないでいるうちに、反転状態の頭部が上に持ち上がり、か弱い脚で抜けてきた殻にしっかりとしがみついて普通に見るセミの様子になりました。

しぼんでいた羽根がどんどん伸び始めてきたので、椅子に座ったまま見とれ、伸びていく様子を観察しました。

左側の羽根の伸びる速さが早いようです。くにゃくにゃとしわだらけの羽根が、時間の経過と共に伸びていきます。
羽根の展張の様子 2  羽根の展張の様子 3
羽根の展張の様子 4 羽根の伸びと同時に、胴体もどんどん太く長くなっていきます。
羽根の展張の様子 5 ここからは縦位置にして伸びが比較出来る様に配置してみました。

やっぱり左側の伸びが先行しました。じっくり見ていると、ぐいぐいと伸びていく様子が確認で来るのですが画像では無理です。
羽根の展張の様子 6 羽根の展張の様子 7
羽根の展張の様子 8 羽根の展張の様子 9
羽根の展張の様子 10 ここまでまでくると左右ほぼ同じ長さになってきました。胴体の上の方も何となく薄い茶色になっています。

最後の画像は17:56でした。15分足らずで、きれいなセミの姿に変身です。

ここから先は体色の変化であり時間がかかりますので、一旦家に入り間を置きながらの撮影になりました。

ご覧になっている方々もお分かりのように、家の周辺で見られるアブラゼミの姿です。気をつけないと鳥等に襲われそうで気になりましたが、セミから見たら一番怖い天敵が人間の私になります。触れないように注意を払って撮影しました。
羽根の展張の様子 11 羽根の展張の様子 12
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