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              初雪とクモの糸


   

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クモの糸に引っかかった松の葉と水滴
初雪とクモの糸・・・

11月9日夕方、ポツリポツリと初雪が舞い始めました。いよいよ雪のシーズンが来たのかなあと思いつつ見ていましたが、夜になってもそのまま降り続けています。外に出て舞い散る雪を見ていたら、ひょいと思いついたのが目の前のクモの巣(ジョロウグモ)でした。クモの巣に初雪がどの様に積もる(?)のかなあと思ったら、いつものくせでマクロの目で眺めたい思いがつのりました。

初雪がもつもつと降る中で、木の枝からぶら下がっているクモの糸が垂れ下がり、折からの風にあおられてぶらーんとなっていました。

ここでは、細いジョロウグモの巣糸についた初雪の水滴が、水玉雫から氷に変化する様子を追いかけて見ました。

トップの画像は、たまたま目に入った松の葉に絡まったクモの糸と水滴の様子を切り取ったものです。

                                                       2016.11.12 作成


初雪とクモの糸 1 糸に付いた大きな水滴、そのスタートは小さな水滴である事は間違いがありません。

糸に付いた大きな水滴は、すでに透き通った氷(角がある方)になっています。

水滴がぶら下がる平均的なクモの糸は、直径が5ミクロン(0.005ミリ)あると言います。
初雪とクモの糸  クモの糸の切れ端(端末)に大きな水滴がぶら下がり、等間隔でつながっていました。

最初は糸を伝わる水滴なのでしょうが、うまい具合に間隔で並びます。時間と共に水滴状から凍結状になると思われますが、この判断は定かではありません。

水滴状(?)の中に、リングストロボの丸い輪が見えています。

明らかに水滴の上に、その場で凍った部分が不透明な形で乗っかっています。
初雪とクモの糸  初雪とクモの糸 
初雪とクモの糸  接近するほどきれいな水滴が並び、何となく氷になっているのかなと思える部分が出ています。

水滴・氷(?)と思える結晶の中に、リング状のストロボが写り込んでいます。

初雪とクモの糸  枝分かれをしたクモの糸に、すでにがっちりと凍結した氷が連続してつながり、Yの字になっています。凄く細くてはっきりとは見えないのですが、中心にはクモの糸がピーンと張り詰めています。

一番下に、これから氷になる水滴が残っています。
初雪とクモの糸 7 ピーンと張った一本の糸、まとわりついた水滴から変化した氷がつながっています。

初雪とクモの糸  クモの巣に引っかかった松葉ですが、うまい具合に取り込まれておもしろい形のオブジェとも言えそうです。

暗い場所でカメラのピントを合わせるのは至難なことなので、LEDライトの光を当ててピントを合わせました。

ここまで撮影していた画像も、同じ状態での撮影です。
初雪とクモの糸 9 初雪とクモの糸 10
初雪とクモの糸  全体の姿なので、松の葉にクモの糸が絡まっている様子がお分かりかと思います。


初雪とクモの糸 12 ここからは、時間の経過と共に水滴が凍結し大きな結晶に変化していきます。

また、水滴にならないでそのままの状態で凍結し色んな形の氷になっているのが分かります。
初雪とクモの糸 13 初雪とクモの糸 14

初雪とクモの糸  最後の姿はぶら下がる状態では無く、みぞれ交じりの地面に吸い込まれる寸前になります。中央から下は地面に付いていますが、上の方にかろうじてクモの糸状の部分が見えています。
初雪とクモの糸 16 地面に接しながら氷になっている部分です。

初雪とクモの糸との関わりを気にしながらの撮影でした。初雪とはあくまでも初めての雪降りのことであり、時間の経過と共に地面に積もり、このクモの糸状の氷もやがては雪に取り込まれてしまいます。

11月9日の夕方から降り続いた雪は、朝起きたら屋根に5センチぐらいの積雪になっていました。まだ早いのですが、今年は冬が早く来そうであり、北国に住まいする私でもそんな気持ちになります。

珍しくも何ともないページになってしまいました。
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