マクロの目に戻る


          ナミアゲハ卵の孵化


 
   

location:uchinome.jpトップ>マクロの目>ナミアゲハ卵の孵化

 サイトマップ


工作用角材の上の孵化した幼虫と卵の様子です。
ナミアゲハ卵の孵化・・・

昨年から始まったマクロ撮影です。今までマクロ撮影というと、大型のカメラに接写レンズ等々の重装備であり手軽にはには出来ませんでした。そんな時でしたが、オリンパスのコンデジ・TG-4を入手してから気軽に撮影が可能になり多用しています。

今年もアゲハチョウの飛来する時期になり、庭先のレモンの木とカラタチに飛来するアゲハチョウ(なみあげは・クロアゲハ)の卵の孵化の様子にとりつかれています。昨年もレモンの実に産卵された卵の孵化の様子を撮影し、ページを作成して紹介しています。

昨年から考えた用具に、仮称・産卵台を使い面倒な小さな卵の固定を工夫しました。ロゴの画像でその様子を紹介していますが、細い工作用の角材に事務用の液状のりを薄くのばし、そこに小さな卵をピンセットでそっとつまんで乗せるだけで完成です。

あとは時間の経過と共に卵の表面の色が変化して黒くなっていきますので、その頃にルーペ等で観察すると卵殻の表面に小さな穴が見えてきます。こうなったら時間との勝負ですから、根気よく観察してカメラを向けるだけでマクロ撮影が可能になります。

ロゴ画像でお分かりかと思いますが、すでに孵化が終了し卵の外にでいる二匹の幼虫、右端は何となく穴が開き黒い身体の一部が見えかかっている様子が見られます。

                                                       2017.06.21 作成


卵の孵化が始まりました・・・

待っていたこの瞬間です。孵化観察台に貼り付けたナミアゲハチョウの卵が黒くなり、孵化もソロソロだなあと身近に置いて観察していました。早速ルーペで見ながら確認したのですが、あまりにも小さいので生きている様子がはっきりしません。しかし、何もないところにぽつんと出てきたのは幼虫の頭です。コンデジをセットし最大倍率まで拡大しての撮影になりました。

最大倍率の場合は、レンズのズーム拡大では無くデジタル拡大になるようです。この場合は少々画質が荒れますが仕方ありません。今回張り切って撮影したのは良いのですが、後で気がついたのですがストロボ発光禁止になっており、スローシャッター気味になりピントが甘くなっていました。後悔先になんとかで、このままの画像を紹介することになりました。従って今までの画像より、かなり荒い状態になっていることをお断り致します。次のチャンスは、こんな事が無いように細心の注意を配りたいと反省しました。

前もってお断りですが、私にとっては可愛い幼虫ですが毛虫である事には違いありません。嫌悪感を抱かれるのを覚悟で紹介していますで、これから先の内容はご覧にならない方が良いと思います
孵化が始まる 1 20:54 孵化が始まる・・・


ある日の夜20:54でしたが、何と食い破った卵殻から黒い頭がのぞいていました。願っていたこの瞬間ですから、夢中になってモニター画面を見ながらシャッターを押していました。
孵化が始まる 2 やっぱり生きていました。ぐいぐいと穴から出て大きくなってきます。

ここからは同じように見える状態が続きますが、微妙な変化をとらえながらの撮影が続きます。

殻から出るのは容易なことではなく、身体をねじりながらの脱出という表現がぴったりでした。
孵化が始まる 3 孵化が始まる 4
孵化が始まる 5 孵化が始まる 6
孵化が始まる 7 20:57・・・

出て良いのかなあと、あちこちに身体をよじりながら出てきます。見ている私はシャッターを押すのも忘れるほど興奮し、・・よいしょ、それ頑張れ・・と声をかけていました。
孵化が始まる 8 孵化が始まる 9
孵化が始まる 10 20:58・・・

身体の半分以上が出てきました。身体が出始めてから4分たちました。やっと身体の半分少しですが、いかにも幼虫だと言える姿になりました。
孵化が始まる 11 孵化が始まる 12
孵化が始まる 13 20:59・・・

身体のほとんどが出てあと少しだけになりました。
孵化が始まる 14 孵化が始まる 15
孵化が始まる 16 21:00・・・

やっと身体の全部が出てきました。やれやれほっとしました。孵化が始まって10分ぐらいでしょうか、固い殻を食い破って頭を出すまでが大仕事のはずです。

内部での変化は分からないのですが、今にも孵化するように見えても、そのままで変化の無いままの個体もありますので、無事に孵化出来るのは生命力の強い個体だと言うことです。
孵化が始まる 17 孵化が始まる 18
                     ページの最初に戻る →