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            クモの子誕生


   

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小さな子クモが糸を伝ってアゲハの幼虫の方に移動します。まだまだエサとして捕獲するには大きさが違います。

クモの子誕生・・・

私の日課になっているレモンの木を食草とするクロアゲハの幼虫の観察、何気なく見ていたら小さい虫のようなものがちょろちょろ動いています。何だろうと思って接近してみたら、何と何と孵化したばかりの無数の子グモ達でした。早速マクロデジカメの登場です。

体長2ミリも無い子グモ達、糸を伝って無数に動いているではありませんか。今回はしばらくの間子グモ達との付き合いになりました。同じ様な画面になりますが、それぞれ違いがありますのでじっくりと比較してみて下さい。

トップの画像は、小さな子クモが糸を伝ってアゲハの幼虫の方に移動します。まだまだエサとして捕獲するには大きさが違います。

最初にお断りしますが、クモが嫌いな方にとって不適切な画面構成になります。拡大画面でなくサムネイルの画像でご覧下さい。拡大すると寒気がすると思われますので・・・。
                                                        2017.09.05 作成


レモンの木の周辺を探してみたら居ました居ました子グモ達・・・。ススキ状の細長い葉の先端部に産み付けられた卵嚢があり、今まさに孵化の最中でした。以前の私ですとあまり関心が無かったのですが、今回はすぐマクロ撮影に集中します。

ここでは四つの場面に分けて構成してみました。アゲハの幼虫と子グモ、卵嚢の中の子グモ、葉の上を動く子グモ、まどいの子グモの様子を編集してみました。

アゲハの幼虫と子グモ 1 アゲハの幼虫と子グモ・・・

5ミリほどのアゲハの幼虫が二匹、偶然ですが並んで日向ぽっこの様に見えています。

子グモの尻から出した細い糸が無数に絡みつき、それを伝わって子グモの移動がありました。
アゲハの幼虫と子グモ 2 アゲハの幼虫と子グモ 3
アゲハの幼虫と子グモ 4 アゲハの幼虫と子グモ 5

卵嚢の中の子グモ 1 卵嚢から出て四散する子グモ・・・

卵嚢の中で孵化したクモの子は、一回脱皮した後散らばるように広がります。何せ、自分も含めてお互いがエサの対称になりますから油断が出来ません。

クモの子を散らすという例えがここから来るのですが、その数がどの位になるのか不明です。
卵嚢の中の子グモ 2 卵嚢の中の子グモ 3
卵嚢の中の子グモ 4 卵嚢の中の子グモ 5
   

葉の上を動く子グモ 1 葉の上を動く子グモ・・・

ここに何匹居るのでしょうか、少ない部分は数えられますが多い部分は無理です。

子グモの移動、見ていて飽きないのですが、散らばった行方には怖い天敵があちこちで待ち受けています。

ここでは撮影しませんが、少し離れた場所にはアマガエルがじっと見つめて待ち受けています。
葉の上を動く子グモ 2 葉の上を動く子グモ 3
葉の上を動く子グモ 4 葉の上を動く子グモ 5

まどいの子グモ達 1 見ていて飽きない子グモの動き・・・

子グモの集まりを「まどい」と言うのだそうですが、この葉先の集団はこれから飛散する定めになります。

クモの子を散らすは知っていましたが、「まどい」については今回の収穫でした。
まどいの子グモ達 2 まどいの子グモ達 3
まどいの子グモ達 4 葉先に垂れ下がり、重さでぽたりと落ちてしまいます。一匹一匹が尻から糸を出し、確実にぶら下がっているのですから不思議です。
まどいの子グモ達 5 糸の中を拡大してみました。立派なクモの形をしていますが、ぼやっとしていると、次に会う時は動くものはエサになります。

生きて行く事は大変厳しいと言うことです。


小さいながらも一人前の形をしています。まだ誕生後の脱皮直後のため、身体が何となく透き通って見えています。
おわりに・・・

クモはどちらかと言えば苦手な生き物になりますが、じっくりと生態を観察している内に可愛いなと思えるようになるので不思議です。それにしても、大きな派手すぎる模様のジョロウグモは好きになれません。何となくかじられるような気持ちがするのですが、皆さんはいかがでしょうか。小さなクモは可愛いのですが・・・。

比較的ピントの合った場面を切り出して見ました。小さいながらも一人前の形をしています。まだ誕生後の脱皮直後のため、身体が何となく透き通って見えています。残念ですが、親の身体になった時の様子が分かりませんし、名前も分かりません。

ネット資料で検索すると、クモはいくら小さくても尻から糸を出して移動するとありました。葉っぱが糸だらけに見えているのもその習性によるものと言えますし、子グモが移動して散らばる時に糸に掴まって飛ばされと言うことを初めて知りました。


クモ卵の孵化・・・

子グモが孵化し、何日か卵嚢内にとどまっているが、やがて外に出る。子グモはしばらく集団をつくっているが、これをクモの「まどい」という。この時期にちょっかいをかけると大量の子グモが四方八方へ散っていくため、大勢があちこちへ逃げ惑う様を例えて「蜘蛛の子を散らす」という比喩表現をする。

やがてまどいが解けてそれぞれ独立生活を始める。たいていは空中に糸を流し、この流した糸の端にぶら下がって飛んでいく。これを空中遊飛(バルーニング)という。クモが広範囲にばらまかれるのはこのためである。

                                                            ※ネット資料から

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