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蛹になる 1 蛹になる(蛹化)・・・

8月26日 8:42

五齢幼虫が蛹になる動きを見せていました。ガラス水槽の中を行ったり来たり、ふたが開いているとそこから這い出し部屋の中を動き回られると探すのに大変です。

しかし最後には、あきらめた幼虫は気に入った場所にじっと止まり続け、身体がアコーディオンの蛇腹のように縮まってきます。
蛹になる 2 8:42

身体を支える糸を見たくなり接近拡大して見ましたが、まだ糸らしきものが見当たりません。この糸の張り方もどうなるのか、まだ実際には見ていません。

いつ張るのかじっと見ているのは本当に根気がいります。
蛹になる 3 13:02

いつの間に糸を張ったのでしょうか、身体が湾曲し、体節に食い込むように支える糸が張られていました。残念ですが、いまだにこの瞬間を見ていません。
蛹になる 4 糸の部分の拡大です。体節の間に食い込んでいるようにも見えますが、実際の所は良く分かりません。
蛹になる 5 21:25

脚の部分を中心にさらに拡大してみました。左右対称に三対の可愛い脚が見えています。その右側が小さいのですが頭部になります。
蛹になる 7 23:49

寝る前に変化を確認しましたが、目で見て分かる変化は見当たりません。
蛹になる 8 8月27日 07:12

翌朝ですが、確認したらしっかりと蛹になっていました。この瞬間を見たかったのですが・・。残念です。


成虫になる 1 成虫になる(羽化)・・・

9月9日 07:20

目を覚まし気がついた時には、完全に蛹から出て成虫になっていたクロアゲハです。身体をしっかりと作り上げるために水槽のヘリにしがみつきじっとしていました。

蛹になった(蛹化)のが8月27日ですから、14日間(二週間)の間じっとしていて身体が造られていったことになります。幼虫時代の組織が分解され、新しいチョウノからだが形成されるのですから大変化です。

卵→幼虫→蛹→成虫、この変化は完全変態と言われるものです。不思議だなあ、なんでそうなるのだろう、子どもの頃から思っていました。
成虫になる 2 水槽の中で動き回ると掴まる場所がありません。早速ですが庭先の草花の鉢に移しました。

この場所で身体が固まるまで、どの位の時間がかかるか不明ですがじっとしていました。腹が空いたら蜜を吸えるだろうと言う思いがありましたが、チョウにとっては余計なお世話かも知れません。

下の二コマはアングルを変えて撮影してみました。
成虫になる 3 成虫になる 4
成虫になる 5 見た目には完成したように思えますが、身体はまだまだ柔らかくよたよたした感じになっています。

頭の部分を中心に撮影してみました。触角がピーンと張っています。


排泄番外編 1 排泄番外編・・・

たまたま見つけた、初めて見る排泄の瞬間です。題して番外編としてみました。

9月13日19:30の事でした。ガラス水槽にへばりついていた大きな幼虫が、尻に丸いものをぶら下げていました。何と粘りけのあるフンです。

今まで見ているフンの排泄は、尻からポタンと落ちるスタイルだけです。思わず関心を引き、倍率を上げて拡大撮影です。丸いフンと思っていた物は、小さな葉っぱのかけらの塊です。

食欲がある幼虫は、見ている側から葉を食いちぎり食べていきます。このすごい食欲では、ミカン等の木に発生する幼虫によりあれれと言う間に丸裸にされてしまいます。

下の二コマからフンの様子がお分かりかと思います。
排泄番外編 2 排泄番外編 3
排泄番外編 4 つーっと糸を引いたようにぶら下がり、次の瞬間にはぽたりと落ちてしまいました。

それにしても、身体の大きさから比較したフンの大きさはたいしたものです。ポタンと落ちるいつものフンは、乾燥しきって縮こまっているのでしょう。
排泄番外編 5 フンの後からはオシッコです。緑色の体液が出て丸くなりました。

最初はきれいな水滴状のものでしたが、なんか気泡の様なものが入り込み面白い模様になりました。
排泄番外編 6 排泄番外編 7
排泄番外編 8 色々な形に変化した体液は、やがてポトンと落ちていきました。この画像は落ちる少し前の状態で、あれれと見ていたら、ぽとりと糸を引きながら落ちていきました。
排泄番外編 9 慌てて撮影したのですが、残りは細い糸のようになっています。この幼虫は、いつもこのような状態で排泄するとは思えないものの、面白い瞬間をみせてくれました。

おわりに・・・

朝夕の気温が低下し、アゲハの幼虫たちの活動がにぶくなってきました。私のアゲハの幼虫飼育は現在、10頭ほどの蛹が成虫になるべく待機中です。しかし、これから羽化して羽ばたいても、エサになる花の蜜が不足しますし、肝心の子孫繁栄のための相手が居ないことになります。当然ですが、これから蛹になる幼虫は秋から冬、そして春にかけてじっと静止して暖かくなる春を待つことになります。

私の保存する蛹も家の中から外に出し、自然の変化の洗礼を受けなくては成虫にはなれません。保存場所を見つけるのがこれからの私の仕事になります。小さなガラス水槽ですが、10頭ほどの蛹がぶら下がっているのは壮観です。

上の画像の幼虫は、五齢を経過し蛹になるタイミングを感じ取っているはずです。先頃ですが、やっとの思いで蛹になる瞬間を見届けました。蛹化する変化が現れてから3時間、カメラ片手に見ている根気は大変でした。実際の大変身は、たったの10分間のドラマでした。私にとって3時間のドラマの中の10分間は、今までに無いくらい興奮しました。この様子は後日紹介したいと思います。

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