マクロの目に戻る →


       クロアゲハ幼虫・蛹化の瞬間


   

location:uchinome.jpトップ>マクロの目>クロアゲハ幼虫・蛹化の瞬間

 サイトマップ


クロアゲハ幼虫・蛹化の瞬間・・・

またもや同じ事を書きますが、まだ懲りずにクロアゲハの幼虫を飼育しています。さすがに10月に入ると、レモンの木に飛来して産卵するクロアゲハはおりません。しかし、すでに産卵し成長している幼虫がかなり生きています。日課の一つに幼虫のエサやり管理がありますが、まだ幼い幼虫がいて五齢の幼虫にはなりきっていません。

朝夕の気温がどんどん低下し、外気に触れている状態の幼虫は多分ですが生きてはいけなくなります。これも自然の掟であり、産卵された時期が遅かったら当然の結果になります。私のガラス水槽は室内にありますので安心して生きていけますが、成虫になった時の住まいする場所が無く、遅かれ早かれ死滅する運命が待っています。可哀相ですがこれも自然の厳しい掟になります。

今日も蛹から羽化した成虫を、日向の草花に掴まらせましたがその先どうなるか考えさせられます。このまま蛹を冷凍庫に入れて来春を待たせるのも一方法ですが、残念ですがその場合のデーター等がありません。

ここでは課題にしておいた幼虫から蛹になる瞬間の画像を紹介したいと思います。私自身初めて見た蛹になる瞬間の画像です。もの凄く興奮しながらシャッターを押していた私でした。

トップの画像は、半分だけ蛹の形に変化した幼虫が出てきたところです。左半分が蛹で皮を脱ぎながら蛹の姿が出てくる瞬間です。

                                                        2017.10.08 作成

観察メモ 1・・・

9月18日8:30頃ですが、少々色が変化し死んだものと思っていた前蛹に変化が生じました。じっくり見ていると、頭の部分がゆっくりとですが上下に動き始めています。色の変化で死んだものと思っていだのですが、これは蛹になるための変化であると気がつきました。凄くゆっくりとですが、身体を支えている糸を中心に頭の方で上下の動きが続きます。

9:25頃、さらに大きく頭の部分の動きが上下に振れます。頭以外の身体の他の部分では変化が見られません。

9:40頃、さらに上下の動きが大きくなりました。糸の付け根から、もしかしてからだが割れるのかなあと思ったくらいです。さらに動きが大きくなり、頭が身体の内部(腹内側)に曲がり込みました。

9:45頃、上下の動きからガクンガクン・ビクンビクンか身体全体が降られるような動きが見える。

10:05頃、気のせいか頭の方から身体の色が変化してきたように思える(気のせいだと思いますが )。殻の中で変化が生じているようで、蛹の身体が作られているようです。

10:30頃、身体のくびれが大きくなってきた気がする。そして心なしか細くなってきた。丸々と太った幼虫が細くなり動きは依然と上下のみである。

11:00過ぎ、腹部の方へ波打つ蠕動(ぜんどう)運動のような動きが始まる。身体が弓のように曲がってきた。そして真っ直ぐに変化する。気がついたことは、身体を支えている二本の糸、最初は支えているのみと思っていたが、よく見ると身体の動きの中心になり糸の働きが重要なんだなあと思える。

蛹化準備 1 蛹化準備・・・

五齢幼虫が動かなくなり、水槽にへばりついてじっとしています。よく見ると身体を支えるための糸が頭部の方に見えていません。身体がまだ真っ直ぐなので、これから糸が張られるはずです。
蛹化準備 2 頭の部分の拡大、かなり太っていました。

下段の画像は、何となく頭の方がずんぐりと太くなってきた様子になります。
蛹化準備 3 蛹化準備 4

糸が張られる 1 糸が張られる・・・

お昼過ぎに見たら、身体が湾曲し支える糸がしっかりと張られていました。これで蛹になる準備が出来ました。これを蛹化の前(前蛹)と言います。無駄な部分が無いようにずんぐりとしてきました。

大きく重たそうな身体を二本の糸で支える(吊っている)。
糸が張られる 2 尻尾の部分の様子です。水槽にがっちりと糸で固定されています。水槽の回りに付いている白い糸は、幼虫が動き回りながら吐き出した糸になります。

下の画像二コマは同じような場面ですが、ずんぐりとした様子を並べてみました。
糸が張られる 3 糸が張られる 4

身体に変化が生じる 1 身体に変化が生じる・・・

今までじっとしていた幼虫ですが、何となく頭部に動きが見られるようになりました。
身体に変化が生じる 2

気のせいか、頭の方から身体の色が変化してきたように思えます。身体の下で変化が生じているようで、蛹の身体が作られているようだ。

身体のくびれが大きくなってきた気がします。そして心なしか細くなってきた。丸々と太った幼虫が細くなり、動きは依然と上下のみでした。特にも頭の部分が細くなりました。

身体に変化が生じる 3 身体に変化が生じる 4
身体に変化が生じる 5 身体に変化が生じる 6
身体に変化が生じる 7 最初から見たらかなり汚い色合いになり、体節のくびれがはっきりと分かるようになる。

身体の動きは上下方向であり、ガクンガクン・ビクンビクンと動く場合が多くなり、身体全体が振られるような動きが見られました。

蛹化準備 1 蛹化準備・・・

腹部の方へ波打つ蠕動運動のような動きが始まり、身体が弓のように曲がってきました。そしてその後真っ直ぐに変化します。

身体を覆っていた幼虫当時の殻(皮膚)が、最初はしわが生じやがて尻の方へとつまっていくように見えてきました。

同じような姿ですが、身体を吊っている糸と足の場所の変化を基準に見ると動きが分かります。
蛹化準備 2 蛹化準備 3
蛹化準備 4 蛹化準備 5
蛹化準備 6 気がついたことは、身体を支えている二本の糸、最初は支えているのみと思っていたが、よく見ると身体の動きの中心になり糸の働きが重要なんだなあと思えました。
蛹化準備 7 準備がほぼ完了です。次の瞬間に頭の方から蛹の姿が出てきます。
                        次のページへ →