location:uchinome.jpトップ>マクロの目>クロアゲハ幼虫・蛹化の瞬間>その2 |
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観察メモ 2・・・ ここら辺は見ている自分がかなり興奮していることが分かる。何しろ始めた目の当たりにした蛹の誕生の瞬間である。知らず知らずに頑張れと声を掛けている自分がいた。初めて見た蛹誕生の瞬間であり、最後はぴくりとも動かなくなった。蛹も疲れるのだろうなあ。気がついたら11:19、まだ完全にスリムな蛹の身体にはにはなりきれないので、腹部は丸々と太っている。これから体内の余計な水分は尿として出され、スリムな身体になるはずである。 12:25いつも見る細長い蛹になっていた。ドラマの始まりは三時間前、一番の見せ場である身体が出てくるクライマックスは15分ほどになる。 |
蛹の姿に変化・・・ すでに蛹の形にはなっていますが、まだ身体全体の太さが変化していません。 丸かった身体や尾の部分が細くなり、尖った形に変化していきます。 |
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身体がスリムになり、尾の方が細く尖ってきました。見ていない時に余分な体液(尿として排出)を尻から出したはずですが、残念ですが気がつかず撮影していません。 |
おわりに・・・ 昆虫のこの様な変化、幼虫、蛹、成虫と身体の組織がそれぞれの段階で見事に変化していく。この変化は完全変態と言われるものですが、一体この変化の源は何なのだろう。学生時代の事ですが、昆虫学の教授にお聞きしたら、「それは全て脳から分泌されるホルモンの働きです」。その当時は「そうかホルモンか」と理解して来たつもりでした。今なればさしずめ、全ての細胞に仕組まれている「DNA」の働きであると言えそうです。 それにしても、アゲハの幼虫ならず自分の身体も含めて、生物の身体の神秘性とは分からないことだらけであると言えます。分からないから学問が進歩するする・・、60年前に学んだ昆虫学や発生学を思い出していました。 |
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