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           庭先のシマヘビ


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タラノメの木に登りこちらを見ている瞬間、すごく可愛いのです。
五月も末になる庭先でのことでした。天気が良かったので、切り倒して放置していた孟宗竹の片付けをしていた時のことでした。根元の太い部分と先端の細い部位分を切断し、細い先の方を持ち上げたら紐のようなものがぶら下がっていました。何だろうと良く見たら茶色の紐がうごくではありませんか・・・。あれれ、ヘビだあ・・・。

ヘビが大嫌いな方ですとそのまま放り投げるでしょうが、今年始めてみたヘビですし嫌いではない私です。作業の邪魔になるので竹の先端をぶるぶると振り、竹やぶの中にヘビを放しました。残っていた根元の太い部分を持ち上げて、またもやあれれ・・となりました。なんと、先ほどよりもでっかいヘビが動いて入るではありませんか。

こうなるとヘビ好きの私は撮影しなくてはとなり、慌ててカメラを取りに家まで一直線です。しばらくぶりに使用するのはマクロズームレンズです。戻ってきたらほとんど移動しないで土の上で日向ぼっこです。ヘビから40センチぐらいまで接近し、動きを見ながらの撮影です。

最初はあまりにも大きなヘビだったので、アオダイショウと決めつけていましたが画像を見て調べたらシマヘビでした。

トップの画像は、追い回していたらするすると側のタラノキに登りこちらを見ている瞬間です。撮影後すぐに逃げられたので貴重な一コマでした。ほぼ正面からの様子ですが、可愛い表情だと思うのは私だけかも知れません。


シマヘビ・・・

形態・・・
幼蛇全長80〜150cm。通常は淡黄色の体色に、4本の黒い縦縞模様が入るが、縞がまったくない個体もいる。種小名は「4つの縞」の意。胴体中央部の体鱗は19列。体の細さに比べて鱗は大きく、皮膚に柔軟性がないため、あまり大きな餌は飲み込めない。虹彩は赤く、瞳孔は縦長の楕円形。

伊豆諸島祇苗島産の個体は海鳥の卵や雛しか食べるものがないために大型化し、2mになる個体もいる。逆に、北海道産の個体は小さく、80cmに満たない。幼蛇は赤褐色で、横縞模様がある。黒化型(メラニスティック)もいて、「カラスヘビ」(烏蛇)と呼ばれる。その個体は虹彩も黒い。わずかではあるがアルビノ個体もいる。

生態・・・
主に耕地や河川敷に住み、草原や森林にも住む。危険を感じると尾を激しく振るわせ、地面を叩いて威嚇する。食性は幅広く、ネズミ、小鳥、トカゲ、カエルのほか、他種のヘビも素早い動きで捕らえる。特に爬虫類や両生類を好み、共食いもする。飼育下ではドジョウを食べた記録もある。アオダイショウとは違い、あまり木に登らず、地表を素早く動く。

繁殖形態は卵生で、4-5月に交尾を行い、7-8月に4-15卵を産む。メスは出産直後から、しばらくの間は卵を守る。

人間との関係・・・
本種はアオダイショウ、ヤマカガシとともに、日本国内の農村でよく見られるヘビである。シマヘビの食性はヤマカガシよりも幅広いが、やはり主にカエル類を主食とするため、稲作の発達と共にカエルの分布が拡大し、それに伴い本種の生息範囲も広がった。 木に登ることがほとんどなく、地表を這い回るため、交通事故に遭いやすく、生息域が道路や塀などで分断されてしまうとそれを越えることができなくなり、現在では都市の周辺では見かけなくなってきている。

地域や個体によってかなり色彩変異が見られることから、ペットとして飼育されることもある。飼育は比較的容易とされるが、同大のヘビと比べると広めのケージが必要であること、昼行性でバスキング(日光浴)を好むこと、ごく稀にカエル類にしか餌付かない個体がいること(殆どの個体はマウスに容易に餌付く)などが注意点とされる。

性質には個体差はあるものの、アオダイショウやヤマカガシに比べると神経質で攻撃的な個体が多いとされる。また、無毒ではあるが、歯は鋭く、咬まれると痛い。口内から破傷風菌が検出されたとの報告もあるので、咬まれたら患部を水でよく洗い、消毒すること。 (※ウイキペディアより)


シマヘビ 1 最初に見たときの様子です。背中の黒い筋が二本ずつ左右にあります。かなり大きかったので、最初はアオダイショウと思いました。
シマヘビ 2 更に接近し、30センチほどです。いつ見ても、ヘビの目は好きになれませんね。

ヘビから見た私はでっかい外敵です。撮影することは出来ませんが、尻尾の先がパタパタと震え、地面を叩いていました。

解説にも書かれていますが、危険を感じると尾を激しく振るわせ、地面を叩いて威嚇する・・やっていました。
シマヘビ 3 しゃがみこんで撮影してたら、何を勘違いしたのか私の真下まで進んできました。

頭の真上からの様子ですが、このアングルでの撮影は初めてです。
シマヘビ 4

口の先から盛んにペロペロと舌を出します。

また口内にはヤコブソン器官という嗅覚をつかさどる感覚器を持つ。

舌を頻繁に出し入れするのは、この器官に舌に付着させた匂いの粒子を送っているためである。

下の出し入れをねらったのですが、全体がピンボケになりました。しかし、先端から二股の赤い舌が見えています。

シマヘビ 5

体長は1mを超え、胴体もかなり太いと思いました。杉の葉の上を動いていますが、胴体がめり込んでいます。

胴体背中部分の黒い筋が二本、はっきりと分かります。

シマヘビ 6 頭部のアップです。目の左側に鼻の穴がありますが、機能的には退化し、舌の奥にあるヤコブソン器官で臭いを感じ取ると言います。

マムシですと、鼻の穴と目の間にピットと呼ばれる赤外線を感じる器官がありますが、シマヘビには無いようです。

この画像をここで紹介したのは、目の右側にある緑色の角状のものを見つけたからです。

私の予想では、タラノキをよじ登ったときに棘が刺さったのかな思いますが、本当のところは分かりません。
シマヘビ 7 かなり大きなシマヘビでした。竹やぶの方へ逃げたので、また見る機会がありそうです。

いかにも長いヘビで、これだけ見ると嫌いな方は震えますね。

アオダイショウとシマヘビの識別方法・・・

最初見たとき、かなり大きかったのでアオダイショウと決めつけたのですが、背中の黒い筋が気になっていました。ネット資料にある説明文にも、模様がはっきりあるものと不鮮明なものがあるといいます。

資料から言える決定的な違いは、アオダイショウの目は、虹彩は褐色みのあるオリーブ色で、瞳孔は丸く、黒褐色。
シマヘビの目は、虹彩は赤く、瞳孔は縦長の楕円形・・が基準です。

参考までに、目の部分だけを切り出してみたのが下の画像です。左がアオダイショウで、右がシマヘビになります。目の色が違うだけで、アオダイショウは温和しく、シマヘビは闘争的な感じがします。
アオダイショウの目 シマヘビの目

タラノキに上り私を見ているシマヘビです。
トップにあげた画像ですが、私は今まで撮影しているヘビの画像では一番のお気に入りです。可愛いなあと思うのは、ヘビ好きな私だけの想いなのかも知れません。可愛い口元ですが、舌の出入りする小さな隙間があるのみです。しかし、カエル等を呑み込むときは大きな口を開けますので、とてもじゃないですが可愛いなどという表現は出来ません。

前回のヘビのページにも書きましたが、なぜか嫌われる動物にヘビとクモがあり、また、両方とも嫌いな人も居ないとありました。私の場合は、どっちらかと言えばクモが苦手です。嫌いと言うほどではないのですが、手で触るのにはかなりの勇気がいります。

ヘビは噛まれない限りは平気で、捕まえてはよく触ったものでした。皆さんの場合はどちらでしょうか・・?。