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           アサリ・アラカルト


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気持ちよさそうにずるずると管を出すアサリです。
アサリ・アラカルト・・・

今は一年中食卓にのぼるアサリですが、以前は春三月の大潮の時に大量に漁獲し食卓にのぼるのが一般的でした。私はアサリ汁が大好きで、みそ汁にした時の独特の味が何とも言われません。縄文時代から食べられていたと言うアサリですが、生息している場所が汽水性のある浅瀬であり、泥の中と言う表現がぴったりします。したがって食べる前の砂・泥抜き処理が欠かせません。

現在の流通過程では、店舗に並ぶアサリはほとんど砂・泥抜きがされており、そのまま食べることが出来るようです。アサリ汁にするため購入した我が家では、必ずと言うほど調理される前に泥抜き処理をおこなっています。ボールに入れられた鉄卵とアサリ、しばらくすると貝殻の端からにょきにょきと管を出し「生きているよ・・」とアピールをします。

今回題材に選んだのは、食べる寸前の管の様子を撮影することにありました。管と書きましたが、正確には入水管と出水管がセットになった部分のことを言います。アサリに限らず二枚貝はこの管から水を体内に取り入れて、エサになるプランクトンや有機物はもちろんのこと呼吸に必要な酸素も取り込みます。体内で消費した老廃物や二酸化炭素は片方の管から体外に出されます。

撮影方法ですが、最初はいつもの通りのマクロストロボを使用してみました。残念ですが、水の中までストロボ光が入り込まず表面で反射し光ってしまうか黒くなりました。それではと言うことで、撮影時の感度を最高に上げての撮影に切り替えました。感度はISO6400で手持ち撮影です。

明るい場所でセッティングすればもっと鮮明な画像になりましたが、台所での撮影ですからシャッター速度も遅くなりがちです。今回は手持ち撮影でもあり、ぶれがありピントが甘くなるのは仕方ありません。それでも何とか見られる画像になっています。高感度による粒子の荒れ等が認められますがご了承ください。

トップの画像は、にょきにょき・ぬるぬると管を出しているアサリの様子です。

                                                       2015.01.18 作成


アサリ 1
全体の様子・・・

べろーんと長い管を出している様子、アサリの砂抜きをしている時にごく普通に見られます。殻の長さ以上に伸びきった管、この二本の管が体内に水を取り入れたり出したりする管になります。

貝殻から出ている管は二本あり、先が大きく開いている方が入水管、何となく閉じている方が出水管です。

貝殻が大きく開いているのがありますが、これはすでに死んでいるアサリです。調理前に撤去します。
アサリ 2
砂出し道具としての鉄製品(鉄の包丁)は昔から利用されいますが、ネット資料で調べると確実な根拠があるのではないようです。

鉄の包丁に限らず鉄製品を水に入れておくと、僅かですが鉄が水に溶けて鉄イオンになります。溶け込んだ鉄イオンが、アサリの管を出させるきっかけになるとのことです。

それにしても、気持ちよさそうにずるずると管を出す様子は壮観です。
アサリ 3 アサリ 4

アサリ 5 入水管、出水管の拡大・・・

気持ちよさそうに管を出していますが、ちょっとの振動があるとするすると引っ込んでしまいます。

大きく開いている方が入水管、何となく閉じているのが出水管です。管の中に繊毛があり、これを動かして水流を起こしエサになるプランクトンや有機物、呼吸のための酸素を吸い込みます。

出水管からは水が出され、老廃物や二酸化炭素が排出されます。
アサリ 6 アサリ 7
アサリ 8 それにしても、生きてるよーのアピール見事なものです。ここでは見えていませんが、舌状の脚を出して身体の移動が出来るようです。

普段は砂や泥の中に貝殻の身体があり、二本の管を水底に出しています。これを漁師は貝の目と言い、なれた方は貝の目を探して採ることも可能だと言います。

一個ずつ採るのは潮干狩りの時だけであり、実際の漁ではじょれんと呼ばれる籠でごっそりすくい上げ、砂とアサリを選別しています。

アサリ・・・

アサリ(浅蜊)は、マルスダレガイ科に属する二枚貝の一種。食用として重要な貝の一つである。季語は「三春」。広義にはアサリ属に属する二枚貝の総称で、日本でもアサリ以外にヒメアサリと呼ぶ場合が多い。

最大殻長6cmほどになる二枚貝で、貝殻の模様は横しまや様々な幾何学模様など非常に変異に富み、同じ模様をした個体はいないほどである。ただし北海道の個体は大型で、貝殻には目立った模様がなく、一様に黄褐色がかった色をしている。

日本、朝鮮半島、台湾、フィリピンまで広く分布する。汽水状態を好み、成貝は海岸の潮間帯から干潮線下10mほどまでの、浅くて塩分の薄い砂あるいは砂泥底に分布する。

産卵によって増え、冬を除く通年産卵をするが、産卵時期は春・秋が一般的である。産卵条件として親貝が10ヶ月以上で、水温が春は19℃から24℃、秋は23℃から15℃程度で、かつ20mm〜25mm以上の大きさ、そして肥満度が重要である。 
                                                        (※ウイキペディアより)