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             寒スズメ


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寒スズメ・・、正式にはこの分類名は無いようです。野鳥の代表者でもあるスズメは、昔から私達の生活とつながりがあって生きてきています。今と違い米の収量が少ない当時は、実った米を食い荒らす害鳥扱いにされたり、農家の屋根が茅葺きの当時は、軒先の《おがら(麻の茎から表皮を取ったか茎の部分)》を抜き取り、そこに巣を作ることで嫌われていました。

幼少の頃、軒先の《おがら》の中にスズメの巣穴を見つけ、かなり奥の方まで手を入れてヒナや幼鳥を捕まえた記憶が残っています。現在の我が家の母屋は、茅葺きをトタンで覆っていますので《おがら》は表面からは見えません。スズメ達は、小屋のトタンの隙間や枯れ木の穴に巣を作っています。

周りが一面の雪に覆われると、スズメ達のエサ場が無くなり大変になります。庭の一角に葉の落ちたカラタチの木があります。このトゲだらけの木の中に、毎日沢山のスズメが来て止まっています。私が外に出るときに戸を開けると、一斉にぱっと逃げてしまいますが、どうやって鋭いトゲにぶつからないで逃げることが出来るのか、本当に感心してしまいます。

この寒スズメと題した画像は、雪の多い頃に何日かかけて撮影したものです。カラタチの木に留まっているスズメがどんどん多くなっていきますが、何羽まで確認できるでしょうか・・。

 


スズメの撮影は、あまり近くでは装置がないと撮影できません。かなりの望遠で撮影しましたが、スズメの生態を気をつけて見たことのない私にとって、新しい発見が沢山ありました。目がかなり鋭いと言うことと、寒いので羽毛を膨らませ体温を保持している居る様子が分かります。寒スズメという呼称は、この丸々とした感じからきているのではないでしょうか・・・。