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           あれっ、地震雲?


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あれっ、地震雲?・・・

一月二十五日の夕暮れ時でしたが、しばらくぶりの夕焼けに惹かれ西の山(奥羽山脈)を見てあれっ、これって地震雲だろうか??、そんな光景に遭遇。慌てて家に入りカメラを持ち出した私です。最初に見た時は、沈みゆく夕日の正面に上から下まで伸びる渦巻き状の雲を見たので驚きと共に少し興奮気になりました。こんなにきれいでハッキリとした通称地震雲を見たのは始めてのことです。

上空の大気が冷え込んでいるせいか、あちこちに飛行機雲が発生しジェット機の通過を追うことが出来ました。しかし発生している飛行機雲は細くて長続きをせず、程なくして消え去っています。それらと比較すると、長く太い立派な飛行機雲です。流されて太くなったことも想定されますが、両端の太さとの違いに目を見張りました。

私が地震雲の存在とその内容に関心も持ったきっかけは、今から34年前に書店で偶然に目にしたことに始まります。当時の奈良市長鍵田(かぎた)忠三郎氏の著作による「これが地震雲だ 雲はウソをつかない」を手にし、惹かれるままに何回も読んだ記憶がよみがえります。

当時中学校の理科教師であった私は、地震雲の存在は見れば分かるものの、理論的にはどうなのだろうと疑問にすら思えたものでした。

さて、今回地震が発生したか、発生したとすればどの時間帯なのか、誰にも特定できないと思います。鍵田さんの本を読むと、雲の形や様子により発生場所等が予測できるようですが、私にはその体験(この場合は経験則)の積み上げがありません。ここでは雲の表情の表現上、地震雲という言葉でまとめています。

                                                       2015.01.27 作成


16:28の様子・・・ 16:28の様子・・・

夕日を見るために遭遇した見事な地震雲、最初に発見した時は長い尾の下が太陽の表面に重なっていました。
16:28の様子・・・


16:28の様子・・・

縦位置での切り出しです。周辺の余分な風景をカットしたので、リアル感に満足です。

阪神淡路大震災時の地震雲に、同じ形のものがありましたから余計興奮します。

ジェット機の排気から生じる飛行機雲にしては、長さも太さも違います。

撮影しながら、凄いなあと興奮しているのは私だけですが・・・。

16:31からの時間経過 1 16:31からの時間経過・・・

ほぼ同じ場所から撮影した連続画像になります。時間にして二分ほどの間になりますが、少しずつ東側に流れていきます。

流れて行く割には形が崩れなかったことです。
16:31からの時間経過 2 16:31からの時間経過 3

16:33の様子・・・ 16:33の様子・・・

ここからは横位置での様子になります。さすがに地平線の方向は暗くなりつつあり、雲の輝きも落ちてきます。
16:34南の空

16:34南の空・・・

目線で追いかけていたら、南の方からジェット機が飛来しきれいな飛行機雲を伴っています。

かなり高度があり、細長い雲がどんどん伸びています。

16:35南の空 16:35の様子・・・

最初に見かけた地震雲は、形が崩れることなく東の方へと移動しています。

南から飛来してきたジェット機は、きれいな航跡(飛行機雲)を残しながら移動していきます。

見上げた上空には、きれいな月(月齢上弦少し前)が写り込んでいました。
16:36の様子・・・ 16:36の様子・・・

撮影してから五分足らずの時間が経過していますが、雲の動きが結構あり、南の空へ横にたなびいてきました。

私にとっては五分ほどのドラマでしたが、この現象は気がついた時しか撮影できません。

画像処理しながら不穏当な思いですが、地震がどこかで発生するのかなと思ったほどです。

地震情報をチェックしましたが、あれから二日経過していますが何もありません。それで良いのですが・・。

地震あれこれ・・・

地震が発生する時、様々な自然現象が付随して発生することが多い様です。このような現象は古来から経験的に言い伝えられてきました。

・・・ キジが鳴く時は地震が起こる。水槽のナマズの動きがおかしい。深海魚が網にかかった。犬がおびえて吠え、ネコは逃げ惑う。井戸水が濁ったり涸れてしまった。青空をくっきりと一筋の雲がよぎる。季節外れなのにヘビが大量に出てきた。大地の地鳴りの音がする。群発小地震が続く・・・。

以上の宏観現象・前兆現象は、1995年1月17日に発生した阪神淡路大震災に見られた「前兆証言1519」からの抜粋です。大地震が発生する時に見られる宏観現象・前兆現象は、1995年1月17日に発生した阪神淡路大震災を契機に人々に知られ語られるようになったと思われます。

四年前に発生し、関東東北地区を壊滅状態にした東日本大震災、早くも四年目になろうとしています。思うように進まない復興への取り組みですが、時が経つにつれて震災時の緊張感が失われるのは仕方のないことです。自然現象の荒れの前には、人間の知恵や力など無力に近いと心しなければなりません。予期しない災害に遭遇した時、その場にあってどのように行動するかが生死の分かれ目だと思います。自分ならどうするか、不可抗力の場合はともかく、少しでも避難できる可能性がある時は、日頃の訓練や判断が大切な命を救います。

そんなことを思いながら、しばらくぶりに雲の表情のページを編集してみました。

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