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              ガガンボ


     

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ガガンボの真上からの姿、足が一本ありませんが、平均棍がきれいに見えています。
ガガンボ・・・

ガガンボと問われて、「ああ、あれかあ・・」ととっさにその様子が頭に浮かぶ方はそれほど多くはないと思われます。しかし、その名ははっきり知らなくても、蚊の姿をした大きな虫がふわりと飛んでくると、思わず避けたくなるはずです。もちろん、蚊とは違い刺される心配はありません。

たまたまですが、玄関先の外壁に止まっていたのを見つけた私は、しばらくぶりの虫の撮影を思いつきマクロレンズを取り出して接近してみました。細長い胴体に付いた大きく長い羽(翅)が二枚、ちょっと見には分からないうちわのような小さな羽(翅)が二枚の典型的な昆虫の姿です。

そして、驚くのは羽(翅)と胴体を支えている細長く長い足を入れると全体の姿はとても大きな姿になります。この大きな姿で飛んでこられると、思わず避けたくなるのは誰しも同じです。

今回は画像処理の段階で横位置は同じですが、縦位置をガガンボの姿に合わせて切り出しています。一つ一つの画像の大きさが違いますがご容赦ください。もっと欲張って正面の頭の方向から撮影したかったのですが、ちょっと無理なので斜め横からの姿であきらめました。後日機会があったら正面からの姿を撮影してみます。

トップの画像は真上から見たガガンボの姿の切り出しです。胴体に対して羽(翅)がちょっぴり傾いていますが、自然の姿そのままなので気になりますが仕方ありません。

画像数は少ないのですが、張り切って撮影したガガンボと画像化しました。まだ取り残しがあるので、ガガンボを見つ
けたら正面からの姿を撮影する予定です。

                                                       (2014.07.30 作成)

ガガンボ 1 全体の姿・・

外壁に止まっているガガンボ、よく見ると右の中央の足が見当たりません。左右対称に三対六本の足があるはずですが、片方は二本しかありませんでした。

細長い足の先端部が少し膨れており、この部分でしがみつける構造になっているようです。

昆虫ですから二対四枚の羽(翅)があるはずですが、いかにも羽(翅)という形は一対二枚しかありません。
ガガンボ 2 真上からの姿ですが、カメラの位置が少し傾いています。

そのため、頭部から出ている触覚が足の下になっていました。

逃げられないように気をつけて、次の画像を撮影です。
ガガンボ 3 真上から・・

羽(翅)の傾きはそのままですが、胴体を中心に左右が対称になるように配置しました。

大きな羽(翅)の下に、うちわのように見える一対の小さな羽(翅)があります。

これは平均棍と呼ばれるもので、後翅が変化し棍棒状になったもので、飛行中のバランスを保つ機能があります。
ガガンボ 4 頭部の構成が見えるようにカメラの位置を移動しました。

もっと頭部が分かるような位置になれば良かったのですが、レンズの大きさとガガンボの位置がうまく合わないのでこれ以上の接近は無理でした。
   

ガガンボ・・・

ガガンボ(大蚊)は、双翅目・糸角亜目・ガガンボ科に属する昆虫である。世界中に分布する昆虫であり、日本でもかなりの数の種類を目にすることができる。成虫の形態はカ(蚊)を一回り大きくしたような感じの種類が多い。ただしカと違い人を刺したり吸血したりすることは無い。

また体も貧弱で、死骸もつつけばすぐバラバラになってしまう。飛行速度についても決して敏速ではないが、人口密度の高い地域では身を守るため機敏な場合がある。とはいえ、実際はあまり強い虫ではない。光に誘われる性質が強いため、夜間は屋内に入ってくることもある。製造工場などでは混入異物となる危険性がある。

完全変態であり、幼虫は土中や水中で生活する。土の中で植物の根を食べるため害虫でもある。例として、キリウジガガンボがイネの根を食べることが挙げられる。また、新鮮な植物だけでなく死んだ植物も栄養源としている。

日本各地で様々な地方名があり、成虫に対してはカトンボ、アシナガトンボなど、幼虫に対してはイネノネキリムシなどと呼ばれることもある。
                                                        (※ウイキペディアより)



平均棍(へいきんこん)とは・・・

アブ、カ、ハエなど双翅類の昆虫の後翅は変形して末端がふくらんだ棍棒状となり、平均棍となっている。飛行中、この平均棍は前翅と同じ振動数で上下に振子のように振動する。これを固定したり、除いたりすると昆虫はただちに落下するので、飛行時のからだの平衡を保つ作用をしていることがわかる。

この安定作用は、一部は平均棍自体の運動によるジャイロスコープ効果による可能性もあるが、主としてその基部に多数並んだ鐘状感覚子というひずみ感受型の感覚細胞のはたらきを通じての反射作用によることがわかっている。

                                                          (※ネット資料より)