2012花巻市石鳥谷・たろし滝に戻る

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右側から見た様子 1 右側から

左側の斜面と同様に、かなりの上まで通路が踏み固められてあり、ぎりぎりの場所まで行けば見下ろすほどです。

しかし、急な斜面になり足場も良くないので無理は出来ません。滑ったら下まで転がり落ちるからです。
右側から見た様子 2

上の画像の縦位置拡大になります。少々俯瞰しますので、全体の長さが短く見えます。

注連縄の下に男性が立って眺めていました。

右側から見た様子 3

洞穴ではありませんが、崖下が内側に窪み屋根のように見えます。

通路は斜面になっており、天井からの水のしたたりが凍っています。

昨年は巨大なつららが何本もありましたが、今年は見られません。

毎年成長する氷筍です。つららと対比させてみました。 つららと氷筍

毎年訪れながら、この場所に成長する氷筍の存在を楽しみにしていました。

今年も何本かありましたが、すでに壊れており貴重な二本です。

天井からしたたり落ちる水が凍ると、下へ下へと成長し先端が尖りつらら(たろし)になります。

同じ天井からのしたたり落ちた水も、地面で凍り上に生長していったものが氷筍で、先端が丸くなるのが特徴です。

正面から見た様子 1 正面から

正確には、正面方向少し下からと言うことになります。

崖側とは違い、たろしの前にかなりの雪が積もっており、正確な根元の位置を確認は出来ないからです。
正面から見た様子 2 たろし滝の上の様子、沢からの水が無数のたろしになりそれが集まって巨大なたろしへと成長します。

表面の模様が何とも言えない造形美で、今年のたろしはほとんど融けていませんから、その場で凍り複雑な模様が見られます。
正面から見た様子 3 太い根元です。根元の前にも小さなたろしの集まりがあり、小規模ですが二重たろし滝の様相です。

今までは見られていません。
正面から見た様子 4 小さいながらも、これもたろし滝になります。成長していけば、本当の意味での二重たろし滝になりますが、果たしてどうなりますか。

※二重たろし滝の発想
  は、私の勝手な思い
  こみです。

真後ろから見た様子 1 後ろから

13m頭上のたろし滝の先端部です。これだけ見て判断すると、あの巨大な氷柱がどの様に支えられているか不思議になります。

無数のたろしの集まりが巨大な一本の氷柱になり、あたかも根が生えた様にがっちりと立っていることになります。




真後ろから見た様子 2
真後ろから見た根元

例年ですと崩落した部分の残骸や、融け掛かった部分からの水溜りがあるのですが、今年の異常ともいえる寒波のために渓谷の日陰部分はがっちりと凍結しています。 そのため、二月十一日の「大瀬川たろし測定会」では、平成になってから最も太い胴回り(6.68m)がありました。

当日のテレビ報道を見ていましたが、二百人程の住民見守る中での測定会で平成最高の太さを記録しました。御託宣は「豊作」を確信したと報じられていました。ご存知のように、日本の農業を取り巻く状況は楽観視出来る状態ではなく、特にも米作りについては難しい問題が直面しております。サイトの上での政治批判はしませんが、農家の皆さんが「豊作」と出た御託宣を、そのまま受け入れて安心して農業に取り組める世の中になって欲しいと思う一人です。

毎年、たろし滝を見に行きながら複雑な気持ちで測定結果を眺めています。農作業だけでなく、一次産業に従事する皆さんに夢と希望を与える時代が早くきて欲しいものです。

(2012.02.22 作成)
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