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滝の上温泉・・・

玄武洞から上流に6km程進んだ場所に温泉があり、鳥越の滝の上に位置するところから滝の上温泉と呼ばれています。この地域一帯は噴気活動の盛ん場所でもあり、あちこちから水蒸気の白煙が見られます。

泉質は、瀧上温泉:硫化水素酸性放射能泉 56℃ pH3.0 (滝峡荘)。第二鳥越湯:単純硫黄泉 74℃ pH5.6 (滝観荘) 。
温泉街4軒あり。冬季 (11月〜4月) 営業しない。ただし、内1軒は長期休業中。

2008年4月20日に県道で土砂崩れが発生し通行止めとなり、旅館が営業休止した。2008年6月下旬から営業を再開した。 「滝ノ上」の読み方には「たきのうえ」「たきのかみ」の両論があり混在しているのが実情であるが、「たきのうえ」を用いる傾向が強まっている。                                    
                                                       (※ウイキペディアより)

滝の上温泉の熱水・・・

この付近には噴気(水蒸気)が噴出しています。その地表温度は65℃から95℃です。これは地下から節水が断層や貫入岩の線に沿って上昇し、沸騰して噴気ととして噴出していると推定されます。

特に滝の上温泉付近の地下270m付近まで分布する山津田層はき裂が著しく多く、熱水が上昇しやすいと言われています。   
                                                       (※環境省案内看板より)


今の時期、何故か「カメムシ」が大量に発生し柵の上やあちこちに姿が見られます。もちろん暖かい日だまりでは飛び交っているので注意が必要です。知らないで触れたり、つぶしたりしたら悪臭が着き大変なことになります。カメムシはここだけのことではなく、山間地にはいるとどこでも同じ現象が見られます。

滝の上温泉 1・・・駐車場上流の橋から 駐車場対岸の山荘に渡る橋の上から、葛根田川下流の様子を眺めました。それほどの水量ではありませんが、澄み切った水に周囲の紅葉が映り込んでいます。
滝の上温泉 2

温泉宿の上流側に広い駐車場がありました。正面に柵が見えますが、その向こうが葛根田川になります。この周辺は、あちこちに噴気活動が見られ立ち入り禁止になっていました。

噴気活動の場所は地温が高いので、草木は生えていませんし地面がむき出しになっています。天気も良かったので、訪れる皆さんがかなりおりました。

左側には休憩所とトイレがありましたが、ガラス窓内側には大量のカメムシが着いていました。

滝の上温泉 3 滝の上温泉 4
滝の上温泉 5 滝の上温泉 6
滝の上温泉 7 深い渓谷になっている滝の上温泉下流の様子です。水量は多くはありませんが、この場所で流れがよどみ、狭い流れになります。

狭い流れは、この先で一気に流れ落ちる滝になります。

鳥越の滝・・・

滝の上温泉から少し下流に下がった場所に鳥越の滝があります。車で通りながらの見学は無理なので、駐車場に車を置いて歩道を歩き戻ることになります。


落差30mの高さから流れ落ちる水の轟音とともに、渓谷の至る所に噴気(水蒸気)が噴出する風景が見られます。秋には白い湯気が紅葉に映え、より美しい風景を見せます。

この付近から下流にかけては、地下から地表にこんもり盛り上がった割れ目の少ない堅い貫入岩でできています。葛根田川は貫入岩を削って滝と渓谷を形づくっています。

                                                     (※現地にある案内板から)

鳥越の滝 1・・・駐車場からの散策路。 駐車場から200mほどあるでしょうか、渓谷の道路に歩道が設けられゆっくりと歩くことができます。案内板には滝正面からの様子が紹介されていますが、実際に現地を歩いてみると、30m下の河原に降りることはできません。

また見下ろす崖には小さな木がびっしりと生えていて、繁った葉が妨げになり落下する滝の流れは見られません。

木の葉がない冬期間から春先になれば見られると思いますが、雪が多いことから一般の立ち入りは出来ないと思います。
鳥越の滝 2・・・岩盤を削る狭い流れ。 鳥越の滝 3
鳥越の滝 4 画面右端が、木の葉の間から何とか見ることが出来る滝の真上になります。この場所の岩盤からは噴気活動が見られ白い水蒸気が出ています。

この画像も、柵から手を伸ばし可能な限り手前の木の葉を避けて撮影しました。

下の画像が滝つぼの様子になります。切り立った岩盤があり、水面の色から深いなあと思いました。現地には鳥越の滝と書かれたポイントがありますが、どうやっても滝は見られませんでした。
鳥越の滝 5 鳥越の滝 6

葛根田川渓谷の紅葉・・・

玄武洞から地熱発電所まで、深い渓谷や流れの周囲が紅葉の見頃であり思わず見とれてしまいます。しかし、狭い道路でもあり、気に入った場所で路肩駐車しての撮影はお互いに迷惑になります。本来は車を安全な場所に置いて、渓谷沿いの道路を歩き撮影するのが基本になります。

しかし、狭い渓谷道路を歩くことは無理なことでもあり、何カ所もある待避所に停車してその場所での撮影しか出来ないのが現実です。ここからの画像は、皆さんが立ち止まって撮影しておられたお気に入りの場所からの様子です。最初にも書きましたが、晴れ上がった青空に映える紅葉は最高であり、正直の所、今まで撮影してきた渓谷の中では最高であったと思います。

ここでは渓谷の横の拡がりよりも、深さがある渓谷の紅葉を切り取ってみました。
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