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          別府市・地獄めぐり


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血の池を思わせる色合い、太陽光線の当たり具合で白っぽくなっています。

別府市・地獄めぐり・・・

所属する団体の全国研修大会で大分・別府市まで出かけてきました。福岡市から大分市に向かう途中、太宰府天満宮の様子を撮影しました。研修二日目終了後、宿舎の湯布院に向かう途中で訪れた別府市・地獄めぐりの記録になります。

かなり以前のことになりますが、職場の旅行で別府市・地獄を訪れたことがあります。記憶にあるのは血の池地獄だけであり、当時はモノクロ撮影でしたから数多くは撮影しませんでした。

最初の龍巻き地獄を見学したのが十三時五十分頃であり、それから数カ所の地獄めぐりをし湯布院に向かったのが十五時三十分頃になりました。きれいに晴れた秋の日でしたが、かなりの場所が日陰になりつつあり、地獄特有の凄惨な色合いにはならなかったのが悔やまれます。

トップの画像は、最初に訪れた国指定名勝「血の池地獄」です。資料にあるような赤い噴気(水蒸気)は見られませんが、酸化鉄・酸化マグネシウム特有の色と78℃の湯沼には圧倒されます。


驚異のワンダーランド「ザ・地獄」・・・

はるか昔、約三万年前のこと、活発な火山活動で噴き出したマグマによって、別府湾一帯の広大な地域にたくさんの温泉が生まれました。それがなぜ「地獄」と呼ばれているのでしょうか?。

それは、地下深くから吹き上げるすさまじい熱湯や熱泥、噴気が、まるで仏教の経典に描かれていた地獄絵のようだったからなのです。昔は誰も近寄ることのできない恐ろしい場所でしたが、現在はごく間近で地球の鼓動やパワーを体感することができます。

それぞれ特色ある八つの地獄は、まさに驚異のワンダーランドです。

(※頂いた観光パンフレットより)


ここでの解説文は、頂いた資料からの引用になります。



龍巻地獄 1 龍巻地獄・・・

別府市指定天然記念物の「間歇泉」。間歇泉は一定の間隔で熱湯と噴気を噴出します。世界の間欠泉の中でも、休止時間の短いことにおいて注目をあびています。

豪快に噴き出した熱水は、屋根で止められているが50mほど噴き出す力がある。
龍巻地獄 2

この龍巻地獄は天然の間歇泉です。世界的に有名な間歇泉、米国のイエローストーン国立公園やアイスランド、ニュージーランド等にありますが、噴出時間の短い点では当龍巻地獄が観覧者の興味をひいているところでございます。

休止時間  約30分から40分
噴出時間  約6分から10分
一日噴出量 600kl
温度     105度
泉質     含食塩酸性泉


狭い場所で熱水が噴出すると危険です。危険防止のため4m位の高さでがっちりと蓋がされていました。

龍巻地獄 3 龍巻地獄 4
龍巻地獄 5 龍巻地獄 6
龍巻地獄 7 遠巻きにして熱水の噴出を待っていましたが、弱くなった頃恐る恐る皆さんは前に出てきました。ほとんどの方がカメラを構えています。

かく言う私もですが、噴出終了頃に接近してみました。

宮城県にある鬼首温泉にある間歇泉、何度か訪れて撮影しています。噴出の高さは15m位あり、その瞬間は見ている皆さんから歓声が上がります。
龍巻地獄 8 噴出口の周囲は大きな石で囲われ、その前は熱水の池になっています。このまま流すのでしょうか、それとも温泉水になるのでしょうか、そのあたりは不明です。

一日あたり600klと言いますと、25m6コースのプールに換算して二つぐらいの水量になります。


血の池地獄 1 血の池地獄・・・

血の池地獄は日本で一番古い天然の地獄で、一言で言うなら「赤い熱泥の池」です。地下の高温、高圧下で自然に化学反応を起こし生じた酸化鉄、酸化マグネシウム等を含んだ赤い熱泥が地層から噴出、堆積するため池一面が赤く染まります。

煮えたぎる年度は、噴気までが赤色。日本で一番古い天然の地獄です。ここから出る赤い粘土で、皮膚の病気に効く「血の池軟膏」という薬が作られています。
血の池地獄 2 赤い色を示すのは、酸化鉄と酸化マグネシウム等の色合いと言います。太陽光線の当たり具合によっては噴気蒸気までが赤色になり、文字通りの血の池になるようです。

赤い成分を加工して皮膚治療薬が販売されていました。


温度  78度
深さ  実測 30m 推測 180m


爆発口側を廻れますが、すっかり日陰になり色合いをうまく撮影できません。

血の池地獄 3 血の池地獄 4
血の池地獄 5 赤く濁った池ですので、どの位深いのか見当も付きません。データでは実測30mとありますが、かなり深い穴になっているのでしょう。
血の池地獄 6 爆裂口側の様子です。

建てられている柱には、昭和二年九月二日 午後四時三十分 爆発実況高さ 約二百二十米と記されていました。



血の池地獄 7 池の畔に立つ若いお二人の姿が水面に映っています。沈殿物が池の畔の石まで付いています。噴気のせいでしょうか、それとも水位の変動があるのでしょうか。


海地獄 1 海地獄・・・

神秘的で涼しげなコバルトブルーの池。じっと見ていると海のようですが、実は温度が98度もあるのです。今から1200年前に鶴見岳が爆発してできました。

別府地獄のなかでも最大の海地獄は、地獄というのがふさわしくないほどの美しさです。池の青色は、温泉中の成分である硫酸鉄が溶解しているためです。

園内では、温泉熱を利用してアマゾン地方原産のオオオニバスや熱帯性睡蓮を栽培しております。
海地獄 2 コバルトブルーと言いますか、いかにも熱水ですよと言わんばかりの蒸気が立ちこめています。風の吹きようによっては周囲が見えなくなる瞬間もあります。

正直の所、もの凄く危険で怖い場所なのですが、その様な感じがしないのは不思議でした。

98度の熱水を利用して、おなじみの温泉卵がゆでられています。
海地獄 3 海地獄 4
海地獄 5 水蒸気の切れ目から対岸の通路が見えていました。はっきり覚えていませんが、池の周囲を回ることが出来たと思います。


下の画像は、池の周囲に血の池地獄と同じ色合いの場所があり、熱水が湧き出しています。多分ですが、血の池と同じ成分だと思われます。
海地獄 6 海地獄 7

海地獄 9 海地獄の入り口付近には大きな池があり、睡蓮と大鬼蓮が植えられています。
海地獄 10・・・熱帯性睡蓮。 海地獄 11・・・大鬼蓮
温水ハウス内のオオオニハス。 温水ハウスにはオオオニハスが植えられていました。オオオニハスは、直径が1m以上もあるお盆のような葉の形をしています。小さな子どもですと葉の上に乗ることもできます。
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