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       2014遠野郷・深まる秋の荒神社


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荒神社周辺では残った稲株がきれいに見えています。
遠野郷・深まる秋の荒神社・・・

十月に入ってから、しばらくぶりに遠野郷通いを二回ほどしました。石碑の写真撮影で知った保食大神の碑の存在を知ったからです。

農村地域の路傍で見かける石碑、先人達が自分の集落の入り口に様々な想いで建立しています。五穀豊穣、家内安全悪魔退散等々の刻印が見られ、様々な神様への祈願が読み取れます。保食大神の石碑、聞き慣れない名前ですが石碑探訪を計画しながら、遠野郷の路傍にあることを知ったのがきっかけでした。

遠野郷詣でをすると、ふらりと訪れたくなるのが田んぼの中にぽつんと建立されている荒神社です。遠野郷らしい原風景として有名であり、撮影された画像は様々な分野で活用されていると言います。

十月の初めはまだ稲刈りがされず、たわわに実った稲穂が垂れていましたが下旬に訪れた時はきれいに刈り取られていました。整然と並ぶ稲株と荒神社、深まっていく秋をじっくりと感じた私です。

2010年の遠野遺産を訪ねてのページを作成してから、遠野郷七カ所の様子をまとめてあります。その中でも荒神社は三回(5月・6月・9月)ほど訪れて季節の様子を紹介しています。今回を入れると五回目になりますが、稲刈りの終わった田んぼの様子は初めてのことになります。

荒神社を訪れると、必ずと言っても良いほど道路から眺めた画像とは別のアングルで撮影をしたくなります。道路から田んぼまで2mほどの法面(斜面)を降りますが、私と同じ目的の方が居られるようで歩ける場所がはっきりと区別されています。今回は10月1日の稲穂がたわわに実った様子と、コンバインできれいに刈り取られ稲株が整然と並んでいる様子を紹介いたします。

トップの画像は10月25日の様子です。コンバインで刈り取ると稲わらを刻んで田んぼに撒き散らしますが、荒神社周辺では残った稲株がきれいに見えているのが印象に残りました。


10月1日の様子・・・

ウインドファーム(風力発電所)撮影の帰り、荒神社まで回り道をし路肩に駐めての撮影です。素晴らしい秋晴れになり、澄み切った青空が素晴らしい景観を見せてくれました。稲刈りはまだであり、たわわに実った黄金色の田んぼが目に浸み込みます。

私のお気に入りの荒神社の配置で並べてみました。周辺の民家がかなりありますが、意図的に人工物を排除しようと試みましたが遙か遠くの山々の稜線にアンテナ等が見えており難しいなと思いました。荒神社の配置とバックの様子を吟味すれば、昔の風景にタイムスリップさせることが出来そうです。

最初の画像は道路からの俯瞰になります。
道路からの様子 1
道路からの様子 1
道路からの様子 3
道路からの様子 4

田んぼに降りる・・・

道路から田んぼに降りてみました。最初の二コマは超広角レンズを使用し、稲穂に可能な限り接近しぎりぎりのピント合わせになりました。遙か遠くの稜線に早池峰山が見えています。三コマ目は標準レンズでの画像であり、ほぼ正面からのローアングル撮影になります。

撮影を終了し道路に戻ろうとした時、予想もしないハプニングに遭遇です。かなり急な斜面であり草にしがみついて上りますが、ぴょいと手を伸ばした先で何かがするりと動きました。あれれどうしたのかなと思い手元を注視してびっくりです。草だと思ったのがなんとヘビでした。

思わず「わーっ」と声が出ましたが、ヘビも驚いたのでしょうかのそりと動き出しました。それにしても、ヘビ好きの私もすかさずカメラを向けていますからたいしたもんです。可愛いヘビは1mほどのシマヘビでした。草むらに不用意に素手を手を出さないことが安全第一です。
田んぼからの撮影 1
田んぼからの撮影 2
田んぼからの撮影 3
まさかのシマヘビ


10月25日の様子・・・

ウインドファーム二度目の訪れの帰りに寄りました。最初の時からおよそ一ヵ月経過していますので、稲刈りが終了し刈り取られて残った稲株が整然と並んでいました。一コマ目の画像右中央に白いものが見えていますが、刈り取られた牧草が入っている球状のビニール袋(ビニールでぐるぐる巻き)です。あの中で牧草が乾燥しながら発酵し、家畜のエサになります。

秋も深まると間もなく雪が降り、荒神社も冬眠とは言えないまでも静かな一時を迎えます。雪の中にぽつんと見える荒神社も魅力がありますが、積雪状態の現地への車の乗り入れにはちょっぴり気後れがします。現職の若い頃は毎週遠野市内を走り抜けていましたが、凍結状態が厳しく今の私にはかなり厳しい遠野詣でになります。

撮影していると、必ずと言うほどカメラを手にした方が車を止めて眺めています。私の大好きな心の原風景とも言える荒神社です。

稲刈りが終わった荒神社 1
稲刈りが終わった荒神社 2
稲刈りが終わった荒神社 3
 

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