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         冬の東北道・融雪剤の道


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冬の東北道・融雪剤の道・・・

一月二十一日のことでしたが、しばらくぶりの晴天に誘われ盛岡まで出かけてきました。定期的に訪れている眼科の受診ですが、東北道を利用すると家から眼科の駐車場までおよそ一時間のドライブになります。

盛岡まで水沢ICから盛岡ICまでの走行になりますが、冬場のドライブは天候の激変がありおよそ60キロ先の天候が読めないのが怖いところです。長年の経験から言えることは盛岡までの場合、花巻ICまでの様子で天候ががらりと違ってきます。

奥羽山系の切れ目が和賀川にあり、その影響を受ける場所が金ヶ崎町から花巻市までの間に広がるようです。家を出て盛岡に向かう時に雪降りであっても、花巻ICを過ぎる頃には晴れることが多いのです。盛岡市から南下する時はその逆になります。

今日のタイトルは「冬の東北道・融雪剤の道」と名付けましたが、あたかも雪が積もったかのように路面が真っ白になります。二十一日は交通量が多かったこともあり、巻き上げられた融雪剤が煙のように見える場所もありました。

あまりこんな状況に遭遇はしないのですが、おもしろい現象なので助手席に座っている息子に依頼して撮影して貰いました。100キロ以上のスピードで走行していますので、今まで気になっても撮影することは無理でした。

冬の高速道を走行したら、忘れてならないので下回りの水洗です。何しろ道路以上にフェンダー内部や下回りが真っ白になり、放置しておくと後日の錆上がりの原因になります。融雪剤の主材は塩化カルシウムであり海辺を高速で走行した状態と同じになります。

融雪剤のおかげで、かなりの低温時でも道路が凍結しませんので安心して走行できるのは有り難いことです。昔はタイヤチェーン、そしてスパイクタイヤになり、今のスタッドレスタイヤになって居ます。冬の高速道路はスリップしだしたら止まれません。天候と道路の状況を見て、安全走行を心がけるしかありません。

トップの画像は、高速道路から見たくっきり晴れ渡った岩手山の様子です。フロントガラス越しの撮影ですから色調と幾分ピントが甘くなります。
                                                       
                                                     2015.01.23 作成


471.4km地点

471.4km地点


いつもより道路が白いなあと気がついたのが、北上市から花巻市に向かう付近でした。

ちょっと見にはうっすらと雪が積もっているように見えますが、雪の結晶ではなく塩化カルシウムの結晶です。

 

472.2km地点

472.2km地点

間もなく花巻パーキング付近になりますが、いつ散布した融雪剤なのか不明です、

もしかして一旦散布した融雪剤が溶けて再結晶して白くなるのかもしれません。

分離帯や路側帯にあるのは溶けていない本物の雪です。

495km地点 495km地点

盛岡南IC手前10kmの地点です。

画面中央に495kmの標識があり、その上にかすかに見えているのが姫神山です。

走行車線も追い越し車線のほぼ真っ白な状態です。

495kmの標識を過ぎたあたり

495kmの標識を過ぎたあたりから大きく西にカーブします。偶然でしたが、岩手山が一番大きく記録されていました。

数日前のニュースで、岩手山に早くも融雪による鷲の姿が現れたと報じられていました。

見慣れない方には判別が難しいのですが、頂上から右に少し下がった部分が黒くなっている部分があります。

拡大するとこの部分に鷲が翼を広げて休んでいるように見えます。

505.4km地点 505.4km地点


道路正面に岩手山が見えてくるポイントです。まさか高速道に降りて撮影なんて出来ないことですが、助手席の息子のカメラにしっかりと記録されていました。

追い越し車線走行でないと撮影できないアングルかもしれません。
508km地点 508km地点


ぴったりの508kmです。息子は無意識にバシャバシャとシャッターを押していますので、偶然の画像でした。

あと3kmほどで盛岡ICに到着です。

 

511.2km地点 511.2km地点

この標識を目にすると、走行車線に車を寄せ減速しインターから降りる用意をします。

700mですからうっかりすると走行車線に入られないことがあります。
511.3km地点 511.3km地点

雫石川を越える頃、左側の林がなくなり目の前に雄大な岩手山が広がります。

今回も息子に少し左側を向いてと言えば、ばっちりと中央に岩手山画像が得られます。

松尾-青森東 スベリ止め必要と注意が出ていました。
511.5km地点 511.5km地点

徐行しながら走行車線からインター入り口に進みます。

融雪剤のかもし出す雪模様、初めて撮影してもらいましたが、次回はもっと工夫して変化を求めたいものです。

花巻からここまで、距離にして40km、時間は24分でした。単純計算ですと時速100kmと言うことになりました。

融雪剤・・・

道路に設けられた塩化カルシウムの貯蔵容器融雪剤とは、雪や氷などを溶かし、生活に支障をきたさない状態にする剤のこと。凍結防止剤、凍結抑制剤とも。

成分として塩化カルシウム、塩化ナトリウム、塩化マグネシウム、酢酸カルシウム・酢酸マグネシウム・酢酸カリウム、尿素、カーボンブラック(着色による融雪) 炭素粒子。

融雪剤の散布によって、塩化カルシウムなどの成分が水に溶けて凝固点降下が起こり、融点が低下する。これによって、融点が気温を下回れば雪は水へと変化する。加えて塩化カルシウムが水に溶けるときに発生する溶解熱も、融雪に寄与する。なおこれらによって低下する融点は数度から十数度程度であるため、極端に低い温度の中では効果が得られない。
                                                         (※ウイキペディアより)

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