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        2015渇水気味の胆沢ダム


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蜂谷橋から見たダム堰堤方向です。20m以上水位が低下すると元の道路や平地が見えてきます。
渇水気味の胆沢ダム・・・

いつも拝見している胆沢まるごと案内所のブログに、好天続きの当地区では雨降りが無く、しばらくぶりに沈んでしまっている石淵ダムの堰堤が姿を見せているとのニュースがありました。先頃のことですが、胆沢ダム堰堤直下のゲート室の見学を終えたばかりでしたが、またまた胆沢ダムに出かけることになりました。

初めて入ったダムから流れ落ちる水路の調節室ですが、見渡す限りの湖面に大量に貯められている水です。取水塔から取り入れた水は、このゲート室内にある主ゲート・副ゲートによって流量が厳重に管理されています。必要な時期に必要な量だけダムから放出されているとは知りませんでした。

早速でしたが、8月24日のことですがダムまで一走りしました。空模様は残念ですが曇り空、遙か遠くはすっきりしませんが近景はすっきりとしていました。

トップの画像は、いつも観察している蜂谷橋から見たダム堰堤の内側です。平常時の水面の跡が、色の違いではっきり分かります。平常の満水時から24m程下がっています。

                                                      2015.08.25 作成

ここでは、石渕広場から見た旧石渕ダム堰堤の様子、蜂谷橋からの様子、尿前渓谷橋周辺の様子をまとめてみました。
猿岩方向の様子 石渕広場から

広場から湖面を見下ろすと、風が無く澄み切った湖面に猿岩山が映り込んでいました。

遙か向こうに奥州湖大橋が見えています。

画面左側の湖面サイドに、かつての道路がありました。

道路が見え無くなる場所から山の方に進むと隧道があります。
胆沢ダム堰堤取水口方面 同じ場所から取水口方面を見た様子です。平常時の湖面の跡が、堰堤や斜面に刻み込まれています。
旧堰堤 1 石淵ダム堰堤

水面に姿を見せている高さは2mくらいでしょうか、堰堤上にもっと土砂(泥等)が堆積しているのかなと思いましたが、それほどでもないようです。

旧堰堤は壊されることなく湖底にあって、上流から流出してくる土砂を止める機能があります。

この場所での深さは、資料から判断して50m程あるようです。
旧堰堤 2 元ゲート跡

この場所に放流ゲートがありました。施設を破壊すること無くそのまま残されています。

湖底まで遮蔽物がありませんので水の通路になっています。
旧堰堤 3 実際に使用されていた取水塔は壊されて痕跡はありませんが、対岸側にあったもう一つの取水ゲート跡はそのまま残されています。

対岸の堰堤サイドには猿岩方向に向かう道路がありました。

そのまま進みますと、隧道トンネルをくぐり山道を通過して一関市まで進むことが出来ました。

かつて現職の頃、理科サークルの皆さんと車で一関市まで走ったことがあります。

蜂谷橋から 1 蜂谷橋から

いつも定点観測をする蜂谷橋から見たダム堰堤方向です。

20m以上水位が低下すると元の道路や平地が見えてきます。
蜂谷橋から 2 画面を拡大しての切り取りです。

どこまで続く渇水状態でしょうか、それによってはもっと見える範囲が広がります。

尿前渓谷橋から 1 尿前渓谷橋から

地層に関心のある方ですと、この場所の玄武岩柱状節理にしばし見とれるはずです。

尿前渓谷橋から 2

下を流れる尿前川(しとまえがわ)もかなり干上がり、上流方向は湖底が露出です。

ここからは焼ヶ石岳に登る中沼登山道入り口になります。

私は焼ヶ石岳に登ったことがありませんが、この入り口から車でかなりの場所まで行けるはずです。

その内その内と思いながら、未だに行動開始できない自分が情けなくなります。

尿前渓谷橋から 3 尿前橋から下流を見た様子です。

かつての道路が途中で湖面に飲み込まれ、ここから先は道路が無くなります。

もちろんこの場所に立ち入ることは出来ません。

想い出しますと、この周辺は紅葉の絶景ポイントでした。

道路はつづら折りの難所でしたが、車から降りて歩くとじっくりと楽しめた昔の良き時代です。
尿前渓谷橋から 4 橋から見下ろしていたらあれれと言う物を発見しました。

枯れないで残された大きな木、細かい枝先がそのまま残り白い泥に覆われていました。

これは絵になる・・、橋の欄干からのぞき込んで撮影しました。

きれいな木の枝でした。
尿前渓谷橋から 5 旧道が見えるポイント、昔の道路は沢伝いに曲がりくねっていました。

体力に自信があれば、中沼登山道を車で走ってみたいものです。

何よりも猿岩ふもとまで走り、奥の宮への参拝をしたいなあと思いつつ帰ってきました。
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