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     奥州湖から一関市・祭畤ライン開通


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「おにこしおおはし」手前から伸びる対岸までの様子

奥州湖から一関市・祭畤ライン開通・・・

平成27年9月26日(日)午後3時のことですが、胆沢ダムおろせ広場から奥羽山脈のど真ん中を縦走する道路が完全舗装の姿で落成しました。

開通式が先月9月26日に行われていますが、紅葉にはほど遠いことなどあり現地入りが遅れていました。猿岩ふもとの「おろせ広場」から16キロほど、紅葉のポイント探しを中心に10月17日に走ってきました。

この道路はいまから40年程前のこと、現職当時のサークル仲間と走ったことがあります。今とは考えられないすごく荒れた山道でしたが、苦労して一関側の祭畤(まつるべ)まで走破しました。道路は流水で溝が生じ、景色を眺めて走るゆとりはありません。今回は完全舗装ですから、道なりになりにゆっくりと走ることが出来ました。

しばらくぶりの好天でもあり、開通したばかりの初めて見る景観・紅葉景色を求めてかなりの交通量がありました。今回はまずどのような風景になっているのか、時間にして20分ほどの山間を一気に祭畤(まつるべ)まで走りました。撮影する絶景ポイントは帰りのドライブで探しました。

トップの画像は、「おにこしおおはし」手前から伸びる対岸までの様子です。

                                                       2015.12.22 作成


R397号焼石東トンネル・・・

このトンエル手前に胆沢ダム管理事務所があります。このトンネルをくぐり少し走るとつぶ沼分岐点になります。つぶ沼分岐点から湖面サイドを走ると間もなく、弘法大師が昼寝をしたと伝えられる下嵐江(おろせ)広場に着きます。今まではここで終点になり、その先へは進めませんでした。

今回全線開通したのは、国道342号線祭畤(まつるべ)温泉付近まで約15キロの道のりとなります。最初にも書きましたが、祭畤(まつるべ)まではゆっくりと景色を見ながらノンストップの走行です。
焼石東トンネル手前の様子 1 焼石東トンネル手前の様子・・・

このトンネルは内部で大きくカーブしています。入り口近くに立つと中を走る車のノイズが大きく聞こえる場所でもあります。

待つことしばし、車の行列がやってきました。このトンネルをくぐり抜けてつぶ沼方面に入り、そのまま湖面サイドを走ると猿岩が見えてきます。

弘法大師の枕石を右手に見て走ること20分ほど、車は国道342号線まつるべ温泉付近に出ます。
焼石東トンネル手前の様子 2 焼石東トンネル手前の様子 3

新しい道路は国道342号線まつるべ温泉付近にT字路の形で入り込みます。かなり以前のことですが、一関側からこの場所に来たことがあります。

平成20年(2008)6月14日、午前8時43分過ぎ岩手県南部から宮城県北地区に震度6強の激震が襲いました。今まで経験したことのない地面の大揺れにより、現地の道路や橋梁は壊滅的な被害を受けました。震源地に近かった一関市本寺地区周辺では、ライフラインの損壊により一時は家に戻ることができなくなり、地域住民は多大な犠牲を強いられました。ここでは地震被害の詳細については省略いたします。

                                                    (※以前に作成した記事より)

崩落した祭畤大橋付近 1 崩落した祭畤大橋南側基礎部分・・・

崩落した橋と南岸部分道路は、ここを境にぶつんと折れ曲がり崩落しています。以前はもっとはっきり見えていましたが、周囲の草木が生長し良く分からなくなりました。
崩落した祭畤大橋付近 2 手前の道路が当時の国道342号線、現在は立ち入り禁止のため進むことが出来ません。

下の二枚の画像は現場の案内板からのものですが、左側の画像でその様子が分かります。

右側の画像からは、橋脚を境にしてぐにゃりと川底まで折れ曲がっているのが分かります。
案内パネルより 1 案内パネルより 2
崩落した祭畤大橋付近 3 永久保存されている折れ曲がった橋桁の様子です。
再建された祭畤大橋です。

この橋の周辺がきれいに修復され、南側には災害学習散策路として保存されています。
開通した奥州湖から一関市・祭畤ラインの終着点です。

奥州湖からここまで、アップダウンの繰り返しで20分ほどかかりました。


戻りながらの景観探し・・・

一関市・祭畤ラインから奥州市まで戻りました。行く時とは違い景観を探しなららのドライブですから、ゆっくりと走ります。対向車もそれ程多くなく、気に入った場所を見つけると徐行しながら停車します。猿岩ふもとの下嵐江(おろせ)広場まで、気に入った見所・景観ポイントがどの位見つけられたでしょうか・・・。
「おにこしおおはし」と銘板が埋め込まれています。 「おにこしおおはし」と銘板が埋め込まれている橋桁です。
おにこしとは、下を流れる渓流の名前が鬼腰沢と呼ばれるところにあります。

この場所はかなり一関側にあり、分水嶺を越えた場所にありました。

橋の銘板をよく見なかったので全長が不明ですが、撮影場所から見て大きく右の方にカーブしていました。車も来ない事から、かなりの方々が車から降りて下の渓流を眺めておられました。
橋の中央道路部分。 橋の下流部分。
紅葉になっている山肌 1 すっかり紅葉になっている山肌です。正面の山肌が緑色になっていますが、地形から見てこの部分に道路が通っているなと思いました。

右手前が深い谷間になっています。

下の二コマが谷間の部分であり、渓流の流れる様子がうかがえます。深い谷間を眺めるためには、車から降りて橋の上に戻らなくてはなりません。
紅葉になっている山肌 2 紅葉になっている山肌 3
深い渓流 1 渓流が見たくなった私は、木々の紅葉を見ながら目線を谷間に移してみました。ねらいは的中です。
深い渓流 2 カメラを構えて撮影している方が居り、やっぱり見所は共通します。それ程の水量ではありませんが流れが白くなり流れている様子がぴったしです。

ここまでの谷間の深さはどれほどあるのか不明ですが、一脚を欄干に固定ししがみつきながらの撮影でした。

ご覧になって分かりますが、渓流は上から流れてきています。当然流れ落ちていく方向もあるのですが、残念ですがすっきりとはしないので断念しました。
深い渓流 3 深い渓流 4
深い渓流 5 深い渓流 6
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