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        一関市・須川高原温泉源泉


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登山道路入り口から湧き出る源泉の流れの様子。

一関市・須川高原温泉源泉・・・

先頃行われた「いさわ路探訪 仙北街道入口・出口確認ツアー」に参加した私は、しばらくぶりに栗駒山麓にある須川高原温泉を訪れる機会に恵まれ強酸性のお湯につかってきました。正直の所、初めて入浴する事になり登山道脇から湧き出る源泉に興味がそそられました。もうもうと湯気を出しながら流れ落ちる源泉の流れは、ちょっと見には迫力があり過ぎて怖いくらいです。しかし、温泉に表示されてある解説板によると、泉温が50度ほどですから見た目程ではありません。

はっきりしたことは忘れてしまいましたが、須川温泉までの岩手側(一関)からの道のりはきつく、今まで訪れていたのは行楽時期に集中することもあったりし、車の置き場に困った事などからあまり訪れていない場所でもありました。

今回は栗駒山荘で昼食休憩・入浴後に、以前に訪れたことのある登山道入り口を少しだけ登り、源泉の流れる様子などを撮影してきました。その様子を紹介してみたいと思います。

トップの画像は、登山道路入り口から湧き出る源泉の流れの様子です。この流れは高温ではないので、下流で足湯の場所として利用されています。


須川高原温泉について・・・

岩手、宮城、秋田の3県にまたがる栗駒山の中腹にある温泉です。栗駒山の北方、中央火口丘である剣岳の北麗に位置する須川高原温泉。 標高1126m、灌木や溶岩、豊富な高山植物に囲まれた温泉です。

温泉の歴史は古く、いまから1,100年前の平安時代に編纂された歴史書『日本三代実録』(901年)にはすでに【酢川】の名前が登場しており、この時代すでに広く知られていた事がうかがえます。その後【寿替】といわれた時代もありますが、現在は【須川】として統一されております。

徳川時代から湯治場として親しまれ300年以上もの間、みちのくの秘湯として多くの人々の心を、身体を慈しんできました。

ゆたかな大自然のふところに位置する温泉からの眺望は雄大で、遠く鳥海山や月山までも望むことができます。春から夏にかけては栗駒山登山の基地として、また秋には全山が紅色に染まり、紅葉狩りの人々の宿として人々の疲れを癒し続けています。

須川温泉は含硫黄硫酸塩泉のほか、希少な明礬泉高ホん泉などを源泉とするph2.1の強酸性温泉です。源泉は摂氏47〜49度の湯が毎分6,000L(ドラム缶換算で30本位)湧出しており、1,126mもの高山での湧出量でも全国屈指です。希少な泉質を有する須川温泉には、温泉医療研究の傍ら多くの湯治客の治療法や療法相談などにも応じていただくなどしたことから、療養温泉としても広く知られるようになりました。
                                                    ※須川高原温泉HP記事より


                                                      2016.07.06 作成



源泉からの湯川 1 源泉からの湯川

湯煙のする方向へと進みますと、露天風呂入り口があります。

案内表示板には各所への標識がありますが、須川高原温泉(現在地)の標高は1125mあります。

入り口の下には、湯煙を上げて源泉からの流れがあります。
源泉からの湯川 2 緑色のする流れの横には、木の板の腰掛けや川の流れにかかる腰掛けの橋があります。

最初は分かりませんでしたが、何とこの場所は足湯の場所とのことでした。

今は止めが外されていますが、画面下中央付近に止め板が入ると水深が増し、足湯の場所になる様です。
源泉からの湯川 3 ずらりと並んだ足湯用の腰掛け、右側の囲いは大露天風呂のようです。

この日はあいにくの曇り日であり、ガスの多い日でもありました。
源泉からの湯川 4

緑色に見える湯の川の流れ、成分は含まれている明礬泉、高ホん泉などによるものです。

湧出量は毎分6,000L(ドラム缶換算で30本位)
と言いますからすごい量になります。

源泉からの湯川 5 湯の川を進むと、行く手に登山道入り口の岩山が見えてきます。

何年前のことになりますか、重いカメラを首にかけ、杖代わりに三脚を手にして登りました。


登山道入り口 1 それにしても、明礬泉高ホん泉の源泉はきれいな流れです。

強酸性ですから、なめるとかなり酸っぱいと思われますが、栗駒山荘の温泉水はあまりぴりぴりしません。

記憶に残っている強酸性の温泉は、青森県酸ヶ湯温泉や八幡平玉川温泉です。

登山をすれば体中に擦り傷等がつきものですが、これがびりびりと痛いのです。
登山道入り口 2 この湯の川はかなり上まで足湯が可能な流れなのでしょうか・・。

ここからは、栗駒岳への岩手側登山口になります。

以前来た時は、源泉や山の様子を撮影しながら歩きましたが、私の限界は「昭和湖」まででした。

もちろんですが、頂上を目指す気はありませんでしたから。

今回はあいにくの曇り空であり、上の方は何も見えませんでした。
登山道入り口 3 鮮やかな色水の流れ、それと取水(温泉水)のためのパイプが無数に引き込まれてあります。
登山道入り口 4 ここから一気に登り坂になります。木製の階段左側には、「ここから登山道」、犬、ペットの入山禁止エリアです・・、朱書きの表示がありました。

ガスがかかっていたこともあり、湯煙とガスで迫力のある景観になります。

湯煙の立っている部分が、源泉取水部分になります。
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