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           白花彼岸花


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咲き誇る白花と赤花彼岸花の競演です。

白花彼岸花・・・

彼岸花の時期は終わりましたが、九月中旬頃になると一面に咲く寺院等の斜面を求めて歩く私です。家の近くでは、北上市国見山廃寺隣の如意輪寺の見事な斜面、遠くなりますが、大崎市古川羽黒山公園丘陵地帯に15万本の彼岸花が印象的でした。

今回は、偶然にも手にした白花彼岸花の開花の様子を紹介したいと思います。移植してから三年目になりますが、やっと一輪の花芽の発芽を確認し開花の様子を記録してきました。秋から冬にかけて成長する細い葉ですが、普通の彼岸花とは違い幅広い葉になっています。毎年時期が来ると、花芽が発芽しないかなあと期待していたので嬉しさと驚き一杯の心境です。


白い彼岸花 アルビフロラ・・・

白花ヒガンバナあるいは白花まんじゅしゃげといわれるものには、花色、花形、葉色の異なるタイプがいくつかあります。花色は純な白というわけではではなく、クリームがかった白、うすいピンクがかった白、濃い目のピンク(アルビピンク、チェリーピンク)などいくつかの変異が見られます。  (※ネット資料より)


彼岸花・・・

全草有毒な多年生の球根性植物。散系花序で6枚の花弁が放射状につく。日本には、中国か朝鮮半島からの稲作の伝来時に土と共に、鱗茎が混入してきて広まった帰化植物といわれているが、土に穴を掘る小動物を避けるために有毒な鱗茎をあえて持ち込み、あぜや土手に植えたとも考えられる。道端などに群生し、9月中旬に赤い花をつけるが、稀に白いものもある。   (※ウイキペディアより)


やっと出てきた花芽です。 9月23日・・・

大切に植えておいた場所に、一本だけ花芽が出てきました。

最初は普通の彼岸花と同じなので、今年もだめかとあきらめていましたが、成長するにつれて背丈が大きくなり、膨らんだ花芽の中が白っぽいのです。

普通のは最初から赤い色になり区別がつきました。

咲き出した一輪の花、間違いなく白っぽい花。 9月25日・・・

咲き出した一輪の花、間違いなく白っぽい花なので嬉しくなりました。

クリーム色とでも言えそうです。茶色い葯も六個ついています。
ほぼ横から見た様子。 ほぼ横から見た様子。中央に一本長い物が見えています。本来の植物であれば柱頭に相当する部分で、ここに花粉がくっつきます。

彼岸花は、種子が出来無い花ですから柱頭はありません。

ここでは花芽が六個見られます。

9月26日の様子。 9月26日・・・

翌日には四個の花が開花し、開花前の花芽が三個ついています。

この株は合計で七個の花芽を持っていました。

白花の右上には、普通の彼岸花のつぼみが見えています。
真上から接近した様子 真上から接近した様子です。
真横からの様子。 真横からの様子です。
開花直前のつぼみ。 開花直前のつぼみで、先端におしべの部分が見えています。
おしべの葯の拡大。 おしべの葯の拡大で、花粉が付いているのが分かります。

しかし、種子を造らない彼岸花ですので、無くても良いのになあと思います。

9月28日の様子。 9月28日・・・

七個の花が咲きそろいました。大きな花になり入り組んできました。

右下にあった普通の彼岸花もきれいな赤色で競っています。
真横から見た白花と赤花のコラボ。 真横から見た白花と赤花のコラボです。

それにしても、白花は大きいです。
真っ直ぐ伸びるおしべの様子。 真っ直ぐ伸びるおしべの様子です。

おしべをよく見たら、クモの糸が張っています。画面を拡大すると見えてきます。
真上から見た赤色彼岸花。 真上から見た六輪の赤色彼岸花、これが普通の彼岸花です。
根元から見た彼岸花、かなり大きいのです。 50センチぐらいに伸びている茎と言いますか、大きな花が重そうです。

縦位置にすると、たった三本の花では貧弱になります。

たっぷりと肥料をやり、開花後の管理をしなくてはなりません。

正直言って、白花彼岸花を初めて見ました。彼岸花の名所に出かけても、白花彼岸花にはお目にかかれません。

何故我が家に来たのかを含めて、少し調べてみる必要がありそうです。

咲き誇る赤白の彼岸花。 9月29日・・・

曇り空の日でしたが、すっかり咲いた七輪の花と、白花を引き立たせた赤花彼岸花を並べてみました。

最初に咲き出した花は色があせてきています。


白花彼岸花を真上から見た様子。 中央で七個に分かれ花を咲かせています。

おしべが無ければそれほど大きくはありませんが、白色が引き立って大きく見えています。
赤い彼岸花を真上から見た様子。 赤い彼岸花を真上から見た様子。白色と同じ大きさなのですが、赤い色のおしべは目立ちません。

白花彼岸花・・・

突然変異株とも言える白花彼岸花、三年ほど前に北上市にある父母の家の庭から移植したものです。父母が他界し空き家になってから数年以上になりますが、広い庭の木陰にかなり前から父母が植えて丹精して育ててきた彼岸花がありました。今までこの時期になるとごく自然に咲き出し季節の彩りを楽しんできた私ですが、予期しない場所に白花彼岸花がぽつんと咲いていたとは知りませんでした。

この事実を妹に知らされた時はすでに花は枯れ、幅広い葉の付いた株の状態でコンクリートの脇にひっそりとありました。今となると何故この場所に白花彼岸花が生えているのか、家を管理していて知っているはずの私が気がつかなかったのが不思議でなりません。どこからこの場所に来て根付いたのか、色々な可能性をあげてみても今となると分かりません。江刺の家の日だまりに、従来の彼岸花と一緒に白花彼岸花を離して植え込み三年目の嬉しい出来事になりました。

ネット資料等で検索すると、白花(純白)彼岸花の群落を名所にしている場所があります。まだ一本しか咲いていませんが、何とか大切に肥培し株を増やして数本の花になれる様心がけたいと思います。


                                                         2013.10.10・・・作成

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