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            クマガイソウ


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ツツジの落下の中で咲き誇る大型の花をつけているクマガイソウ
クマガイソウ・・・

春先の異常とも言える高温の天気に誘われ、草花の生長が進みいつもとは違う様相を見せています。私の野草園の一角に、知人からもらったクマガイソウを移植して二十年以上になります。マニュアル本には、地下の茎が生長し広範囲に出芽するとありました。我が家の場合、何故か1m四方の移植場所からはみ出ること無く10本以下の出芽で推移していました。

今年はどういうわけか、出芽時期が早い上に20本近くの芽が出て嬉しくなりました。特にも、いつも出芽する場所から少し離れた別な場所からも出芽していますし、そのほとんどの株に花芽まで付いていました。

今まではクマガイソウにレンズを向けることが無かったのですが、今年は大量の開花があり座り込んでマクロ撮影をしました。

トップの画像は、ツツジの落下の中で咲き誇る大型の花をつけているクマガイソウの様子です。ここでは、株全体の様子と花の様子をマクロ撮影で切り出してみました。

                                                       2015.05.31 作成


株全体の様子・・・

植え付けて二十年以上経過して初めて大量の出芽があり、花芽もほとんどの株に付き開花しました。こんな事は初めてのことでしたので、最初にもふれましたがマクロ撮影をしました。しかし、葉がかなり大きいので、少し風が吹くとゆらりと動き大変です。

最初の四コマは、花と二枚の葉の全体が写り込むように撮影してみました。上に咲いているツツジの落下がひっきりなしで、花びらを取り除こうと思いましたが断念し写し込んであります。

最後の画像には、偶然写し込んでみたアマガエルの番カエル(?)です。体色が葉の色と同じになりますので、長時間同じ場所に居たと思われます。
株全体の様子 1
株全体の様子 2
株全体の様子 3
株全体の様子 4

花の拡大・・・

かなり大きな花ですが、全体のマクロ撮影には向きません。全体にピントを合わせるのが困難であり、少し離れた場所から望遠マクロ(180mm)を使用してみました。色々な角度を決めて撮影しましたが、私としては二コマ目の正面下方向からの画像がピントがしっかり合っていました。

膨らんだ形の唇弁を、昔の武士が背中に背負った母衣(ほろ)に見立てていると書かれていますが、古式にのっとった命名には感心します。大型で派手な花であると言えそうです。中がどうなっているのか、分解してみなかったのが悔やまれます。来年の課題にしておきます。

花の拡大 1
花の拡大 2
花の拡大 3
花の拡大 4

最初にも書きましたが、ここ二十年間ほど数個の出芽しか無かったクマガイソウ、なんで今年になって十七株も出芽したのでしょうか、嬉しい反面不思議な感じがします。五月末の夕方近くでしたが、元気に生えているクマガイソウを地上部から数えてみたら十七株ありました。来年はどの位出芽するか、今から楽しみでもあり不安でもあります。

葉の大きさは様々ですが、茎に比してあまりにも大きな葉は不安定になり風には弱い感じがします。私の野草園は木立の中のありますので、風の影響はそれ程気にはなりませんが、日照に関しては不足かも知れません。


クマガイソウ・・・

クマガイソウ(熊谷草)は、ラン科アツモリソウ属に分類される多年草の1種。大きな花をつけ、扇型の特徴的な葉をつける。

クマガイソウは、北海道南部から九州にかけて分布する。低山の森林内、特に竹林、杉林などに生育し、大きな集団を作る。草丈は40cmくらいまで、葉は対生するように二枚つき、それぞれ扇型の特徴的な形をしている。花はその間からのびた茎の先につき、横を向く。花弁は細い楕円形で緑色を帯び、唇弁は大きく膨らんだ袋状で、白く、紫褐色の模様がある。唇弁の口は左右から膨らんで狭まっている。

クマガイソウ・アツモリソウの名は、膨らんだ形の唇弁を昔の武士が背中に背負った母衣(ほろ)に見立て、がっしりした方を熊谷直実(くまがいなおざね)に、優しげな姿の方を平敦盛(たいらのあつもり)にあてたものである。花色がそれぞれ白、赤っぽいため源氏の白旗、平氏の赤旗に見立てたための命名ともいわれる。

クマガイソウの地下茎は節間が長く、全長はしばしば1m以上になる。しかも硬く柔軟性に欠け、普通の植木鉢に収めることは難しい。また、先端の生長点は鉢の内壁などに当たると枯死するため、鉢植えに適さない。一般園芸店で販売品をしばしば見かけるが、一般向けの市販品は鉢に入れるために地下茎が短く切断されており、回復に長い期間を要する。回復せずに枯死してしまうことも多い。                                                         ※ウイキペディアより

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