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         早春の庭・芽生え探し


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可憐な斑を咲かせるオオイヌノフグリ

早春の庭・芽生え探し・・・

三月中旬を過ぎ、風は冷たいのですが日差しがかなり春めいてきました。今年は気温の変化があまりにもあり過ぎ、植物のみならず生き物の体内時計が変動を来していると思われます。今年になって初めて家の周辺を這いつくばり、春探しをしてみました。

植物の体内時計のサイクルは、地上に姿を現す前から組み込まれており、落ち葉をかき分け探すと例年通りの芽生えの様子が見られました。

日陰でありながら福寿草は開花の様子が見られます。探し求めた草花は、ハコベ、オオイヌノフグリ、フキノトウ、カタクリ(一株ですが)と行者ニンニクの芽生え等々です。ここでは撮影した植物の画像を四コマほど、並べてありますのでご覧下さい。芽生え探しと直接の関係がないものとして、あまりにも多く目に入ったせみの抜け殻(空蝉としゃれてみました)と野鳥に食わせた柿の実のへたの部分も並べてあります。

また、それぞれの種類の説明文はウイキペディアの解説文からお借りしました。

トップの画像は可憐な花に対して失礼な名前・・・オオイヌノフグリ(大犬の陰嚢ですよ)・・・の様子です。雪の下で咲いていましたから。
                                                       2016.03.19 作成



ハコベ・・・

ハコベとは、ナデシコ科ハコベ属の総称のこと。単にハコベというときは、ハコベ属の一種であるコハコベのことを指す場合が多い。コハコベは越年草。ハコベラとも呼ぶ。春の七草のひとつ。

背の低い草本で、一年草、越年草または多年草。茎は株状になるか一本立ちになり、よく枝分かれして密集した群落を作る。茎には節があり、節ごとに葉を互生する。葉は扁平で、茎の下部に葉柄があるものと無いものがある。花は集散花序か茎先や葉腋に単生する。萼片は5個。花弁は白色まれに緑色で5弁であるが、根元近くまで深く2裂するものがあるため、一見では10弁に見える。まれに花弁が退化して無いものもある。雄蕊はふつう10個。花柱はふつう3個。果実は刮ハでふつう6裂する。

世界に約120種あり、日本には約18種ある。

少し難しい説明です。

ハコベ 1

ハコベ 2

ハコベ 3 ハコベ 4


オオイヌノフグリ・・・

オオイヌノフグリは、オオバコ科クワガタソウ属の越年草。路傍や畑の畦道などに見られる雑草。別名、瑠璃唐草、天人唐草、星の瞳。和名はイヌノフグリに似てそれより大きいために付けられた。フグリとは陰嚢のことで、イヌノフグリの果実の形が雄犬の陰嚢に似ていることからこの名前が付いた。オオイヌノフグリの果実はハート型で、フグリに似てはいない。

秋に芽を出し他の植物が繁茂しない冬に横に広がって育ち、早春に多数の花をつけ、春の終わりには枯れてしまう。夏の間は種子で過ごす。寒さに耐えるため、細胞内の糖濃度を高める機能を持ち、葉と茎に生える短い毛で雪と霜を遠ざけて保温する。

花弁は4枚。ただし、それぞれ大きさが少し異なるので、花は左右対称である。色はコバルトブルーだが、まれに白い花をつけることがある。 花は太陽の光によって開閉し、1日で落花するが、2日めにもう一度開くものもある。花の中心にある蜜でハチ、ハナアブ、チョウなどの虫を誘う虫媒花だが、自家受粉も可能で、自家受粉でよく見られる近交弱勢はないか非常に小さい。

いつも思うのですが、それにしても露骨すぎる名前です。説明文にもありますが、犬のフグリには似ていないと書かれています。

オオイヌノフグリ 1 オオイヌノフグリ 2
オオイヌノフグリ 3 オオイヌノフグリ 4


ヒメオドリコソウ・・・

ヒメオドリコソウはヨーロッパ原産の越年草。道端や庭などによく生えている。また、北アメリカや東アジアにも帰化している。原生地以外でも道端や空地、畑などのありふれた雑草として知られ、北アメリカでは地域によっては侵入植物種として扱われる。日本では明治時代中期に帰化した外来種で、主に本州を中心に分布する。

茎は短い毛を持つ。根元で枝分かれし、草丈は10cm〜25cmまれに30cm程度に達する。葉は対生し、長さ1、2cmの葉柄をもつ。葉身は長さ2から4cm程度の卵円形で縁は鈍い鋸歯を持つ。葉脈は網目状で窪み、全体に皺があるように見える。上部では暗紫色を帯びる。葉をもむと悪臭がある。

花は明るい赤紫色の唇形花で、上部の葉の脇から外側に向かって開き、上から見ると放射状に並ぶ。温暖な地域では年間を通じて開花し、他の花が少ない時期にはミツバチにとっては重要な蜜の供給源となる。日本の関東地方では3月から5月にかけて開花する。


この花も雪が降っても根強く生きています。手にとってもみくちゃにしたことが無いのですが、無理して悪臭をかぐこともありませんね。

ヒメオドリコソウ 1 ヒメオドリコソウ 2
ヒメオドリコソウ 3 ヒメオドリコソウ 4


ノボロギク・・・

ノボロギクは、キク科の越年生または一年生の 広葉雑草。 和名は「野に生えるボロギク」の意で、ボロギクとはサワギクのこと。 オキュウクサ、タイショウクサともいう。

茎は中空で、高さ20から40cmに直立、多数に分枝して株を形成する。色はうす緑色 - 赤紫色。子葉は長楕円形で、葉先はややとがる。成葉は互生し、不規則に羽状の切れ込みがある。色は濃緑色で厚く、表面には毛はほとんどない。長さ3 - 5cm、幅1 - 3cm。

開花は通常5 - 8月、温暖な地域では一年中。花は1cm程度の頭状花序で、黄色い筒状花だけの花をつける。種子は長い白色の冠毛を持ち、風にのって飛散し、繁殖する。

冬の間ひょろひょろ長くなり、踏まれても、雪の下になっても逞しく生きている見本です。

ノボロギク 1 ノボロギク 2


フキノトウ・・・

フキノトウはキク科フキ属の多年草で日本原産の山菜で全国の山野に自生しています。ふきのとうはつぼみの部分にあたり、この花が咲いた後には地下茎から伸びる葉(ふき)が出てきます。春の季節を表現する、山菜として日本料理には欠かせない食材です。

古くから食用に利用されてきており、独特な芳香と、苦味を、香辛料として使用したり、早春の食材として、てんぷら、和え物に、広く利用されています。

フキノトウは春先にいっせいに芽を吹き出します。自生している天然物は、雪が解け始める頃に出てきます。なので、地方によって収穫できる時期がかなり違ってきます。毎年春を告げるニュースとして出始めるとツクシなどと共に、その地方地方の新聞で取り上げられることが多い。


フキノトウと言う固有の名前より、私達の地方では「ばっけ」と呼ばれる方が親しみがわきます。今回撮影したのは、畑の中に生えてきた芽の部分と、コンクリート土台の脇に生えていた芽(かなり成長し花が咲いていますが)の違いを対比させてみました。生えている場所により、かなり成長の違いがあります。

フキノトウ 1 フキノトウ 2
フキノトウ 3 フキノトウ 4
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