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       盛岡市山岸・カキツバタ群落


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やっと咲き出して比較的数の多い場所の様子になります。

盛岡市山岸・カキツバタ群落・・・

五月末から六月にかけて、各地のアヤメ族(アヤメ・花菖蒲・カキツバタ)の開花頼りが寄せられます。この時期に開花する花は、やっぱり総称アヤメが代表的なものになります。毎年各地のアヤメ園を訪れて撮影をしていますが、いまだにその構図的な特徴がつかめず花の区別があやふやになります。

盛岡市郊外山岸地区のカキツバタは、昭和34年に盛岡市で教職に就いた頃から知ってはいましたが、カメラを持って本格的に撮影したことがありませんでした。今回盛岡市への通院の帰り、少しだけ回り道をして山岸地区の自生地を訪れて来ました。私の記憶に残るカキツバタ自生地周辺は、閑散とした岩泉に向かう国道の側にありましたが、現在は盛岡市のベッドタウンとも言える程住宅地が多くあります。かろうじて、国道下の一角に表示があり保護されています。

ここでは二回に亘り訪れた様子から、画像を選び編集して紹介致します。トップの画像は、やっと咲き出して比較的数の多い場所の様子になります。二週間にわたって訪れた割には開花している株が多くなく、今年はあまり開花しないのかなあと思ったほどでした。

                                                       2016.06.13 作成



岩手県指定天然記念物・・山岸のカキツバタ群落

カキツバタは、アヤメやハナショウブと同じアヤメ科に属し、日本中に広く分布しますが、特に中部地方以北の水の多い湿地に生育する野生の多年生草木です。紫色の花をつけ、内花被(ないかひ)が細く直立し、外花被の中央部に白ないし淡黄色の斑紋があることが特徴です。

盛岡周辺では、ヨシやカサスゲなどと自然な群落をつくって生育していますが、この自生地はカキツバタのみの単純群落となっています。例年五月下旬から六月中旬には約一万個の濃い紫色の花を咲かせ、一面を紫紺の色で埋め尽くします。
                                                      ※現地の説明看板から

現地のカキツバタ群落は、土地所有者である岩館さんの所有地でもあります。群落の中をよく見ると、各所に緑色のポールが立てられてあります。測定用のものなのかその用途は不明ですが、最初に訪れた時市役所職員と思われる方と少々お話しすることが出来ました。

ワイドレンズで撮影 1 群落東端にある標識・・・

天然記念物 山岸のカキツバタ群落と書かれた表紙板があり、その下には松園十景 カキツバタ園 カキツバタ群落 東松園の松並木と書かれた看板もありました。

画面に入れなかったのですが、鑑賞するための屋根付きの足場が立てられてありました。その場所にちょっぴり雰囲気に合わない標語が書かれた大きな看板がありましたので、勝手ながら割愛してあります。
ワイドレンズで撮影 2 側に立てられてある岩手県指定天然記念物と書かれた説明看板があります。この看板内にプリントされている画像には、一面に紫色に開花している様子が見られます。

今回は(今年は)あまり開花しない年なのか、それとも、6月中頃になればもっと多くなるのでしょうか・・。

観賞用の小屋からの画像です。左側が最初に見た様子、右側が一週間後の様子です。少しアングルを高くとり奥の方まで見えるように配慮しました。

手前の方はそれなりに咲いていますが、奥の方に向かうにつれて開花株が見られなくなるようでした。
ワイドレンズで撮影 3 ワイドレンズで撮影 4
ワイドレンズで撮影 5 群落の西端であり、画像からも分かりますが開花密度があまりないようでした。鑑賞小屋からの正確な距離が分かりませんが、50m程はあるようです。

この地を管理される方は所有者なのでしょうか、それとも盛岡市の方なのでしょうか不明です。

花の画像を中心に 1 ここからは花の画像を中心にしてみました。

濃い紫と言うよりは鮮やかな紫という表現がぴったりでした。光線の当たり具合にも寄るので、撮影した感じだけでは色合いが表現出来ません。

場所にも寄りますが、開花が終わり枯れかかってきた株がかなりありました。
花の画像を中心に 2 花の画像を中心に 3
花の画像を中心に 4 花の画像を中心に 5

今回分かったこと・・・

最初にも書きましたが、アヤメ族(アヤメ・花菖蒲・カキツバタ)の区別と言いますか特徴が良く分かりません。昨日でしたが、登米市の南方地区にある花菖蒲の郷を訪れて来ました。この場所もまだ開花が二割ほどであり、見渡す限りの満開にはまだ時間がかかるようでした。六月下旬には再度訪れる予定で居ますが、この場所に掲げられてあった看板からそれぞれの違いを紹介してみます。

アヤメ・・・・・・・乾地、紫まれに白、8センチ内外
花菖蒲・・・・・・半乾湿地 紅紫・紫・白・絞り・覆輪、15センチ内外
カキツバタ・・・・湿地・池、青紫・紫・白・絞り、12センチ内外

これだけではよく区別出来ませんが、現地で見た時いくらかは理解出来そうです。
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