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       イチョウの実・銀杏(ギンナン)


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イチョウの実・銀杏(ギンナン)・・・

我が家のイチョウの実、この頃毎年と言える程大豊作になっています。イチョウの木は、今の家に住まいする子どもの頃から二本ありましたが、何故か実のならない木として扱っていました。晩秋になると、葉っぱが大量に落ちてきます。自分の庭だけならまだしも、隣家の畑にがっちりと落葉されるとそうはいきません。

そんなことも有り、家の前にある一本のイチョウの木は切り倒しました。それからしばらくしたある年のこと、実がならないとばかり思っていたイチョウの木に実がなって居るではありませんか・・。あれからうん十年経過した今では、秋が深まり葉っぱが黄色になる頃、大量に実が落ちて独特の臭いを周囲に振りまいています。

この特有の匂いのする実の中に、大好物の銀杏が入っています。どうやって臭い実の中から種子を取るのか・・、色々な方法があるようです。我が家では単純明快な方法で、実の中からぷつんと種子だけを取り出す方法をとっています。たっぷりと水洗した後、しっかり乾燥し焼いて食べています。

ギンナンは食べたいが、どうもあの臭いがねとあちこちで言われ、どなたも拾いに来られる方が居りません。我が家だけでは拾いきれないので大変です。

今まで季節のご馳走を食しながら、何故かイチョウの実を撮影する気になれなかったのが不思議でなりません。今回は、大量に落下して悪臭を発しているイチョウの実を、木になっている実の様子、地上に落下している様子、そして、実をきれいにして食べられるまでにする様子にまとめてみました。悪臭を発して臭いイチョウ実から、華麗なギンナンへの変身です。

トップの画像は、きれいに処理されギンナン(銀杏)として店頭に並んでいるのと同じ状態です。

                                                      2016.11.23 作成


枝に付いているギンナン 1 イチョウ木の枝になっている様子です。実がかなり多く、しかも重いので枝が垂れ下がってる状態です。
枝に付いているギンナン 2 実の拡大です。表面がしわ状態になる頃が実から取り出すのが容易になります。

枝に付いているギンナン 3 こんな具合に枝という枝に実がぎっしりと付いてぶら下がっています。
枝に付いているギンナン 4 更に大きな枝の様子です。
見上げたイチョウの木、全部ギンナンです。 下から見上げたイチョウの木です。はたしてどの位の実がなっているのでしょうか。

枝がちぎれないのが不思議な位なのです。

この下にも大量に落ちているので、この部分はほとんど拾えないまま雪の下になります。

地面に落ちているギンナン 1 ここからは下に落ちているイチョウの実・ギンナンに目を向けてみました。

イチョウの葉がびっしりと敷き詰めたように散り落ち、その上にギンナンがぼろぼろと落ちています。この状態で食べることが可能であれば最高に良いのですが、手で触れるとかぶれてしまう粘液と臭いが付いています。

下の画像左側がへたのある上の方であり、右側がつるんと丸くなっているのが下の方になります。

不用意に踏みつぶさないように取り上げて、ぷつんと中から種子の部分を取り出します。もちろんですが、ゴム手袋をしないといけません。
地面に落ちているギンナン 2 地面に落ちているギンナン 3
八月中旬(お盆の頃)に落下した枝に付いているイチョウの実 1 八月中旬(お盆の頃)の事ですが、吹き荒れていた風ののためでしょうか、かなり大きな枝が幹からもぎ取られて落ちてきました。

よく見たら落下にはまだ早いイチョウの実が大量に付いた枝でした。こんな事は良くあるので、今年も成りすぎだなあと気にも留めていませんでした。
八月中旬(お盆の頃)に落下した枝に付いているイチョウの実 2 こんな形で大量の実が付いた枝が、自らの重さに耐えかねてもぎ取れることが良くあります。この時期の実は剥いて食べたことがありませんが、ネットで調べると珍味になるらしいのです。

私は試したことが無いのですが、記事を見ていたらちょっぴり気になりました。

実から種子を取り出した果実の部分 イチョウに実から種子を取り出した果実の部分です。このまま積んでおき、春まではそのままです。やがて乾燥し腐敗して土と化していきます。
バケツ等に入れ、流水でたっぷりと洗い込んでいる様子 取り出した大切な種子の部分はバケツ等に入れ、流水でたっぷりと洗い込み臭いと余分な付属物を取り去ります。

臭いからといやがられる作業の内で、一番大変なのがここまでの作業だと思われます。
次第に乾いてきれいになっていくギンナン 1 流水できれいに洗い流した後は、ひたすら天日で乾燥させます。臭いが次第に薄れ、何となくきれいに乾いた頃が仕上がりです。

下の画像は、次第に乾いてきれいになっていく過程を表してみました。
次第に乾いてきれいになっていくギンナン 2 次第に乾いてきれいになっていくギンナン 3

乾燥したギンナン
おわりに・・・

ネット資料からギンナンの食べ方についての記事を見つけたので転記します。くれぐれも食べ過ぎには注意のこととありました。

「ぎんなん」(イチョウ科 イチョウ属)、原産地・・・中国、滋養強壮・老化防止に効果!!。

ぎんなんはいうまでもなくイチョウの木の果実の呼び名。果実と紅葉で、人を和ます銀色のアンズとして、古くから食用として親しまれています。イチョウの木は中国原産で、古生代から今日まで生き残っている「生きた化石」と表現されています。

イチョウの木は落葉高木で雌雄異株、4月に若葉と同時に花が咲き、花粉が風に乗って雌花につく、雌花についた花粉は秋に精子を出し、雌花の中で受精する。イチョウの木が精子を持つ事が発見されたのは、約100年前のことである。 イチョウの木は欧米にはない木で、いまは中国、台湾と日本にしか見られないといわれています。

日本には古い時代に中国から仏教と共に朝鮮半島を経て渡来し、神社、仏閣などに多く植えられました。その後、公園、街路樹、防災樹によしで、人とのかかわりあいが深い木です。

※栄養価
  ぎんなんの食用部分は殻の中の胚乳部分で、脂質、糖質、たんぱく質、ビタミンA・B群、ビタミンC、鉄分、カリウム
  などを含みます。滋養強壮、強精効果のほか膀胱や肺をあたためる働きがあり、頻尿や夜尿症の改善、ぜんそく
  の治療、せき止め、たん切りなどに効果があるといわれています。中国では、昔からスタミナ食や薬用としても知ら
  れ、ごま油に漬けたものは強壮食、また、空いりしたものは夜尿の薬としても有名です。

※注意点
  一度にたくさん食べると消化不良を起こしたり、のぼせたり、鼻血を出したりする事があります。 子供は1日4〜5粒  位、大人でもせいぜい10粒程度に控えるのがよいといった報告があります。食べ過ぎないようにしましょう。 生食も
  避ける事。

  漢方では古来よりせき止めや、膀胱の括約筋を強くする効果から夜尿症・頻尿の改善に使われていて、良質のタン
  パク質はコレステロールを減らし、滋養強壮にも効果があるなど様々な薬効がある。一方で、ギンナンには神経に
  働くビタミンB6の作用を妨げる中毒物質が含まれていて、食べ過ぎると痙攣などの中毒が起きることがある。

  大人は肝臓に解毒する酵素を持っているが、幼児は解毒能力が発達していないため中毒になりやすいので特に要
  注意。治療は、ビタミンB6の注射により数時間で症状は消えるとのことだが、美味しいからと調子に乗って食べ過
  ぎないことが何よりです。
                                                           ※ネット資料より

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