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         やっと開花したカタクリ


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やっと開花したカタクリ・・・

前回の表紙画像で報告しましたが、やっとつぼみが出て今にも咲きそうと思い込んでいたのですが、あれから二週間後の昨日七日にやっと一輪の花が咲きました。今年のつぼみを持ったカタクリは、数えてみると三十個ほどありますのでまあまあの状態と言えます。しかし、何故か全体に背丈が低く生長しきっていない事に気がつきます。

一番の原因は天候不順による気温低下のせいと言えます。以前から気になっていることは、限られた場所に密植している関係上栄養不足になっているのではないかと言えそうです。

近場にあるカタクリ農場の場合、密植してはいますがすごく広い面積ですから一つ一つの個体の栄養状態までは気配りが出来ないと思われます。

花びらがまくれ上がりがまだまだ十分ではありませんから、これから花びらがまくれ上がり雄しべの葯(やく)とめしべの柱頭がもっと伸びてきます。カタクリは自家受粉をしませんので、隣の葯をつまんで柱頭に付けてやる仕事が待っています。

トップの画像は咲きそろった二輪のカタクリと野草の花を並べてみました。

                                                        2017.04.17 作成


開花直後・・・

今日(11日)は雨降りですが、気温が幾分上がっていますので今後の開花情報が待たれるところです。今は、やっと三個でしょうか、きれいに咲いていました。空模様の様子を見て追加の画像を撮影しなくては・・・。

毎年見ているカタクリの花ですが、同じ場面通りに撮影したのでは変化がありませんので思いきってアングルを変えて挑戦して見ました。可能な限りカメラを地面に置き、そこからから花を見上げるような感じの撮影です。思い切ったアングルには超広角レンズの出番です。さてどのようなカタクリの花になりますか・・・。

やっと開花したカタクリ 1

クリの木の根元にある一株が、やっと咲き出しました。

少し背丈が足りないのですが、きれいに咲き出したので一安心です。

やっと開花したカタクリ 2 花びらがくるりと巻き上がっているのが一ヵ所だけですが、完全に開花すると六個の花びらがすっかりまくれ上がります。
やっと開花したカタクリ 3 ほとんど同じような状態ですが、カメラが地面に近くなり開花した花の中をのぞくようなアングルにしてみました。
やっと開花したカタクリ 4 雄しべと雌しべの拡大です。黒い袋のような葯に花粉が大量に造られます。この花粉が中心にある柱頭の先端部について受粉が完了します。
やっと開花したカタクリ 5 受粉作業は、自然状態の中では飛来する虫達の仕事なのですが、種子を採取する関係から人工授粉は春先の楽しみになっています。

春先に咲き出すカタクリの場合は、ヒメギフチョウなどが飛来して受粉を手助けています。


4月14日の様子・・・

我が家のカタクリは二ヵ所に植えてあります。自称野草園と名付けて大切にしていた場所は植え込んでから三十年以上経過しており、竹林の側にあります。毎年春になると、カタクリの開花を待ち焦がれている場所になりますが、野ねずみによる球根食害との闘いになる場所でもあります。

今年もきれいに咲いてくれましたので、マクロコンデジによる接近撮影です。
4月14日の様子 1 カタクリは葉の拡がりと背丈がありますので、マクロモードでの撮影はかなり難しくなります。仕方がないので、ピントが合うぎりぎりの場所まで接近し全体像を取り込んで見ました。
4月14日の様子 2 4月14日の様子 3
4月14日の様子 4 背丈と葉の拡がりのある様子を撮影してみました。カメラは地面に置き、少し上に向けながら花をのぞくアングルです。かなり大きくなった雌しべの柱頭、その周囲の雄しべの葯が写り込んでいました。
4月14日の様子 5 4月14日の様子 6


4月16日の様子・・・

もう一ヵ所のカタクリの植え込みは、栗林とエノキの根元に種をまき十年以上経過した場所の様子です。やっときれいに揃って開花咲いていましたので、超広角レンズを使用し原野の中に生育している・・・、そんな感じを表現するつもりでの撮影です。

ここでの撮影は、フルサイズデジタルと17ミリの超広角レンズの組み合わせでの撮影になります。マクロコンデジの画像とは違い、いかにもも超広角レンズと言った描写になります。カメラを地面に置いて、少し花の中心を見上げるアングルにしてあります。カタクリの花と同じ高さにある他の野草の花が、浮き上がってくるのが新しい発見でした。

4月16日の様子 1

三個の花の中央がつぼみですが、先端部がしおれています。うまく開花すると良いのですが。

背景に見えている木はクリです。昨年は発芽した新梢部分が枯れてしまい、クリの実にはなりませんでした。

果たして今年は新梢部分が発芽するのか、心配なところがあります。

4月16日の様子 2 更にローアングルにし、花の中心部を見上げるアングルです。

つぼみの状態の花は先端部がしおれています。
4月16日の様子 3 別の方向にカメラを向けてみました。花びらがすっかりまくれ上がり、雌しべの柱頭もかなり伸びています。

左側に見えている野草は、図鑑で調べたらタネツケバナではないかと思われますが、間違っているかもしれません。
4月16日の様子 4

更に接近しての撮影で花の内部がよりはっきりと見えてきました。

背景に三個のカタクリの花が見えています。このアングルで見上げるがきれいです。

自然状態での受粉がなされたのか分かりませんが、そろそろ人工授粉を試みなくてはなりません。
4月16日の様子 5 一輪の花を完全状態で撮影してみました。

背景には四個のカタクリが見えていますし、同じ高さで咲いているタネツケバナもきれいです。

背景に写っているトタン葺きの家は、築百十年ほどの我が家です。独りよがりですが、カタクリの花が引き立ちます。
4月16日の様子 6 同じ花ですが、少し左向きに回り位置を変えてみました。

花びらがすっかりまくれ上がっているのが分かります。

おわりに・・・

最後の画像はカタクリを中心に切り取ってみました。今回撮影したカタクリの花で一番のお気に入りになります。

カタクリの開花に気をとられている内に、あちこちの桜の名所から開花宣言頼りが聞かれます。私の周辺には桜の名所と呼ばれる場所が沢山ありますので、今後は桜の花の名所巡りが始まります。いつも同じ考えでは変化がありませんので、今年はどのような基本プランで撮影するか大きな課題です。
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