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            カラタチの花


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鋭い棘の中に柔らかな新芽と可憐な白い花です。

カラタチの花・・・

5月も中旬になり、新緑の木々の芽生えが目にしみる頃になりました。庭先のカラタチの木にも、新緑の芽生えと共に白い花のつぼみが見られる様になって居ます。

私にとっては畑の境界線に植えたカラタチですが、新緑の芽生えと共に純白の開花撮影を見逃してきていました。そんなこともあり純白の花の開花を見るたびに、叙情歌「からたちの花」の一節を思い出しています。

カラタチの利用は古来から生け垣に植えられ、動物や外敵からの侵入を防ぐ事が主目的であったようです。今ではそんなことが忘れられ、鋭い棘のある生け垣は敬遠されています。かく言う私も、40年程前の生け垣のつもりが、今ではかなり邪魔な存在になってきています。

トップの画像は、鋭い棘の中に柔らかな新芽と可憐な白い花を組み込んでみました。

                                                       2017.05.14 作成



春になり、梅やサクラに次いで庭先に可憐な花を見せるカラタチです。撮影して画像を精査すると、何故か五枚の花びらが縮れてきれいに拡がりませんまさえん。それとレモンの花と同じ形をしていました。五枚の花びらはレモンの花はきれいに拡がりますが、同じ仲間のカラタチは花びらが縮れています。

カラタチのことについて調べてみると、新緑の芽生えが出る頃花のつぼみが大きくなり開花するようでした。ここでは、新緑の芽生えとつぼみの様子、そして開花している花の様子を並べてみました。

カラタチ 1 花のつぼみと同じ頃、新芽が伸び始めます。

最初はひ弱な作りですが、ほどなくカラタチ特有の固い葉と棘に変化していきます。
カラタチ 2 上向きの棘、まだ柔らかいのですが先端部にふれると痛い程です。
カラタチ 3 別のアングルの棘、いかにも痛そうな棘です。

先端部が緑の内は良いのですが、黄色に変化すると手に刺さります。
カラタチ 4 昨年切り詰めた部分に出てきた新芽です。

先端部の左側には、がっちりとした昨年の棘があります。

先端部が枯れていますが、触れるとがっちりと手に刺さりますのっで危険な棘です。

背景に開ききった花が見えています。


花のつぼみ 1

花のつぼみ・・・

枝の新梢よりも早く花芽が発芽し、どんどん大きくなっていきます。ここでは、完全に開花するまでの様子を並べてみました。

花のつぼみ 2 最初のつぼみの拡大です。開き始めた花びらの間から雄しべの先端部が見えてきました。

下の画像は、アングルを変えて見たら花びらがほころび始め、その間からはっきりと雄しべが見えてきました。
花のつぼみ 3 花のつぼみ 4
花のつぼみ 5 つぼみの真上からの様子です。純白の花びらが拡がる瞬間です。最初に見た時は、その様子がはっきり分からずちょっぴり悩みました。

下の二枚画像は、花びらが拡がり間もなく開花するようでした。雄しべが丸く固まっています。
花のつぼみ 6 花のつぼみ 7

開花 1 開花です・・・

花びらが拡がりすっかり開きました。それにしてもきれいに拡がりません。他の花も同様であり、どうやらカラタチの花特有の状態です。
開花 2 葉の展開に先だって、白色、径3〜4センチメートルの5弁花を単生する。花弁はへら形で小さく、萼片(がくへん)は5枚、雄しべは約20本で、花柱と子房に短毛を密生する。

資料によると、どうやら花びらはきれいに揃わないことが多い様です。私は撮影しながら、レモンの花と同じだなあと思いましたが、それにしても揃わないのです。

雄しべが生長してくると拡がり、雌しべの根元が膨らんできます。これは受粉すると丸い実になっていきます。
開花 3 開花 4
開花 5
開花 7 雌しべに先端部に花粉が着き受粉します。やがて雌しべの根元が丸くなり実になっています。


葉の間から見えていた光が水玉状になっています。

鋭い棘と新芽の緑、可憐な白い花の組み合わせです。幼い頃歌った童謡「からたちの花」を思い出させる情景です。近接撮影をしたことで、葉の間から見えていた光が水玉状になっていました。


「からたちの花は」、北原白秋作詞、山田耕筰作曲の日本の童謡である。文部省唱歌。2007年(平成19年)に日本の歌百選に選出されている。

からたちの花が咲いたよ。白い白い花が咲いたよ。
からたちのとげはいたいよ。いい針のとげだよ。

からたちは畑の垣根よ。いつもいつもとほる道だよ。
からたちも秋はみのるよ。まろいまろい金のたまだよ。

からたちのそばで泣いたよ。みんなみんなやさしかつたよ。
からたちの花が咲いたよ。白い白い花が咲いたよ。


カラタチ・・・

カラタチ(枳殻、枸橘)はミカン科カラタチ属の落葉低木。原産地は長江上流域。日本には8世紀頃には伝わっていたとされる。カラタチの名は唐橘(からたちばな)が詰まったもの。

樹高は2?4m程。枝に稜角があり、3センチにもなる鋭い刺が互生する。この刺は葉の変形したもの、あるいは枝の変形したものという説がある。葉は互生で、3小葉の複葉。小葉は4?6cm程の楕円形または倒卵形で周囲に細かい鋸状歯があり、葉柄には翼がある。

春に葉が出る前に3?4cm程の5弁の白い花を咲かせる。花のあとには3?4cmの球形で緑色の実をつける。秋には熟して黄色くなる。果実には種が多く、また酸味と苦味が強いため食用にならない。花と果実には芳香がある。葉はアゲハチョウの幼虫が好んで食べる。

鋭い刺があることから外敵の侵入を防ぐ目的で生垣によく使われた。しかし住宅事情の変化などからこの刺が嫌われ、また生垣そのものが手入れの面倒からブロック塀などに置き換えられたため、1960年代ころからカラタチの生垣は減少した。

日本ではウンシュウミカンなどの柑橘類を栽培するときに台木として使われる。
                                                         (※ウイキペディアより)

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