2018江刺ユネスコ・平和への祈り・藤里　１

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　　　　2018江刺ユネスコ・平和への祈り・藤里

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2018江刺ユネスコ・平和への祈り・藤里・・・

今年度の「第七回平和の鐘を鳴らそう運動」は、藤里小学校９名の児童と「普光山圓通寺」荒川さんのご援助により実施することが出来ました。この日ユネスコ会員は藤里地区の古刹圓通寺を訪問し、荒川さんから「おせん観音」にまつわるお話をお聞きしました。そして、最後は子ども達と一緒に寺院の鐘を鳴らし、平和への想いを深める祈りを捧げました。

私が実際に撮影しながら驚いたことは、鐘撞き堂の石床がぴかぴかに磨かれており、側で鐘を突く様子を見ている姿がきれいに写り込んでいたことでした。光線の関係もありましたが、写り込んだきれいな姿は見たことがなく感激の一語でした。後のページで紹介しますが、大きな切り取り画像でレイアウトしてあります。

世界平和の鐘を鳴らそう運動・・・

平和の鐘は、2000年にユネスコが提唱して国連が定めた『平和の文化国際年』で、戦争や争いのない21世紀をつくっていくために一人ひとりが出来ることから行動していこうという呼びかけが行われ、日本のユネスコが始めました。

トップの画像は、可愛い女の子が巨大な鐘撞き棒に掴まり鳴らす様子です。引っ張るのが大変ですが実際に鳴るんですね・・。

　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　２０１８．１１．１９　作成

	普光山　圓通寺山門・・・圓通寺を初めて訪れた私は、きれいに整備されている境内や鐘撞き堂の様子に驚きました。広い境内を清掃されている荒川さんのご苦労がしのばれます。

	荒川さんから、圓通寺の概要や祀られている「おせん観音」の説明をお聞きしました。祀られている「おせん観音」のお話を聞いていると、大庄屋に可愛がられた「おせん」とそれを妬む仲間の女中達の嫌がらせ、どこにでもある話しだなあと思いました。左下の画像には、身を投じた淵と及川千の墓碑の画像が貼られてありました。無実を訴えて身を投じた及川千の姿を思わせる、ふくよかな表情の観音様が大切に祀られてあります。

おせん観音・・・

元禄年中（1688～1703）、江刺郡横瀬村に多数の使用人を抱える大庄屋があった。その中に「おせん」という女中がおり、主人の信望も厚く、家族同様の待遇を受けていたという。それを妬んだ女中の一人が、おせんを困らせようとして主人が家宝として大事にしていた南京焼きの皿１０枚のうち１枚を隠し、おせんの仕業だと主人に告げた。怒り心頭となった主人はおせんを厳しく叱責したが、身に覚えのないおせんは身の潔白を証明するため、寺の上流の淵に身を投じ出て命を絶った。

その後、屋敷には夜中になると、おせんの亡霊が出て、恐れた使用人らは屋敷を去ってしまい大庄屋は衰退した。ある時、巡り来た旅僧に相談したところ、おせんの祟りだから尊像を造り手厚く供養するよう勧められ、そこで建立されたのが「おせん観音」であり、おせんが身を投じた淵は「おせんヶ淵」と語り伝えられている。

寺の沢川を見下ろす丘陵には大庄屋の墓地があり、そこにはおせんの墓が建立されており、「おせん観音」も圓通寺で今も祀られている。（※おせん像説明板より）

	平和の鐘を鳴らす会開会式・・・藤里小学校児童の皆さん、（放課後学習ふじの子クラブ）９名の子ども達です。名札から見て、三年生ぐらいかなあと思いました。気をつけの合図で、腕を腰に組み背筋を伸ばした姿勢にはびっくり、立派でした。
	及川江刺ユネスコ会長のお話・・・今日は。では説明します。生まれは藤里で、お爺さんお婆さんのお墓もここにあります。「ユネスコって聞いたことある・・、無いねえ」、平泉って聞いたことある・・、「はい」。平泉の世界遺産って聞いたことあるかなあ、「ない」。世界遺産というのはね、世界ですごく大事な人間の作ったものを、残しておこうってみんなで決めたのね。決めたのは　どこかというと　ユネスコ協会と言う所で決めたの。だからね、平泉の文化遺産はユネスコの世界遺産なのです。（※レコーダー記録から）

	ユネスコで何やっているかというと、世界の人達がみんな仲良くしよう。大事なのはね、世界の人間が創った大事なものを守ろうと言うこと。次はね、戦争をなくそうと言うこと。平和な世界を作ろうということ。それから、全ての人間を大事にしよう。戦争をしないようにしよう。世界の人達が仲良くしようと言うこと。今日はその中で、戦争のない世界を創ろう。そういうことを、この鐘をつきながらお祈りします。一人一人ちゃんとついて貰うからね。　あそこに登って一人ずつだよ。それから、自分の希望も言って下さい。やりたいこととか、こうなってほしいなあということを言って貰います。

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