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       湯田ダム建設工事メモリアル


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湯田ダム建設工事メモリアル・・・

4月29日から三日間、湯田ダム・錦秋湖スプリング放流が実施され、その様子を撮影しページを作成してきました。その前には、ダムの放流により蓄積したヘドロ流失による水質汚染が見られ、ダムの水を抜いて点検がされました。その時の様子も撮影し、ウチノメサイトで紹介しております。

そんなことで、湯田ダムがかなり身近な存在になっていたことは否定出来ませんでした。そして、若い頃に湯田ダム工事現場の様子を撮影していたことを想い出していました。ここでは、1960年と1963年に撮影したフィルムからスキャナーで取り込み画像化したものから、50年以上前の
湯田ダム建設工事メモリアルとして紹介してみたいと思います。

トップの画像は、湯田ダム堰堤が建設される前の和賀川狭窄部の様子です。

                                                       2016.06.06 作成



1960年5月頃の様子・・・

50年以上前に撮影したネガからのスキャナー画像ですが、かなり前にフィルムがあることを想い出し、スキャナーで読み込んでいた画像です。残念なことに、撮影した当時のことについてはほとんど覚えていません。かろうじて、湯田ダム工事があることを知り、オートバイ(125CC)に乗り盛岡市から沢内の山伏峠を経由し、ダム工事のために切り替えられた国道を泥ぐるみになって走り、北上市の家まで帰えりながら撮影したものです。

ダム工事現場を走り抜け、どのようにして撮影したのかはほとんど記憶に残っていません。当時のネガから作成したモノクロ画像を並べて、何とかストーリーが構成できそうなので編集してみました。画像を並べてみて、そうだったのかあと改めて確認したお粗末な結果です。

1960年当時のネガ画像、ダム堰堤が造られる以前の場所の様子が鮮明に残っていました。今となると、和賀川狭窄部の風景画像は当時を忍ぶメモリアル画像になります。川を渡る仮橋が造られ、背景に見える島のような小山がはっきりと分かります。川の蛇行する景色から、かつての和賀川の流れも想像できます。
1960年道路の様子 1 盛岡から沢内村山伏峠を経由し、国道107を走りながら北上まで向かいました。

五月末頃だと思いますが、舗装道路でも無くもの凄くぬかっていたことが記憶に残ります。

この地域がどこなのか、今となっては残念ながら私には分かりません。当時は横黒線と呼んでいましたが、車両が見えています。どうやら客車のようです。
1960年道路の様子 2 1960年道路の様子 3
1960年道路の様子 4 ダム工事のために山の斜面を切り開いた迂回路が造られ、もの凄くぬかっていた事を覚えています。
1960年道路の様子 5 迂回路から見た川の流れの部分だと思われます。それにしても長く曲がりくねった道路です。

中央部右上には長い建物が見えています。拡大画面にするとよりはっきりします。

和賀川の流れ 1 和賀川の流れを中心に・・・

和賀川です。この流れの狭さく部に堰堤(ダム)を造り、湯田ダムの建設が開始されていました。

画面中央部に橋が見ていますが、吊り橋のように見えてきます。

狭窄部に入るところ小山があり、ここで大きく迂回しています。この小山は、現在でも水の貯まった湖面に島になって残っています。
和賀川の流れ 2 和賀川の流れ 3
和賀川の流れ 4 小山の裾を大きく左に迂回していきます。当時は、川の流れに沿って線路があり、多分ですが道路(平和街道)もあったはずです。
和賀川の流れ 5 和賀川の狭窄部であり、この場所にダム堰堤が築かれていきます。川にかかる仮橋が見えていました。今回一番のお気に入り画像です。

1960年工事の様子 1 1960年工事の様子・・・

撮影した様子は、残念ですが記憶に残っていません。

残された画像を見るに、巨大な堰堤を造る前に川をせき止めて流れる水を管理するミニ堤防が造られ、河川から流水が消えます。

別の水路が下に造られているはずですが、詳細は不明です。
1960年工事の様子 2 ミニ堤防の下流には、コンクリートミキサーでしょうかコンベアで運ばれるものがあります。詳細は不明ですが・・。

深い谷間になるので、両側にはワイヤーが張られ色んな物資が運搬されるようです。

この時期にはまだ運ばれる物が見えていませんが、対岸まで長大なワイヤーが張られていました。
1960年工事の様子 3 1960年工事の様子 4
1960年工事の様子 5 ワイヤーで運ぶための基礎部分でしょうか。中には回転する大きな車輪があると思います。


1963年工事の様子・・・

三年後に工事現場の様子を見に現場に出かけていますが、この部分についても記憶に残っているのがありません。画像を並べてみて編集し、ページを構成してみました。今となると困ったことですが、仕方がありません。

画像を見る限り、かなり工事が進み堰堤部分が完成しつつあります。画像だけを並べてみました。
1963年工事の様子 1 かなり高い場所から撮影しています。ダム堰堤部分建築がかなり進んでいました。

堰堤斜面に穴が開けられ黒く見えますが、工事のために出入りする作業口なのでしょう。現在の堰堤斜面には、コンクリートでふさがれた穴がありますので分かります。
1963年工事の様子 2 1963年工事の様子 3
1963年工事の様子 4 1963年工事の様子 5
1963年工事の様子 6 画面の左下で作業の人達が斜面の工事をしています。巨大な堰堤工事の中にあって、人の姿のあまりにも小さいことに驚きです。

斜面には隧道のような穴があちこちにあり、それぞれにトロッコの線路が見られます。この部分は人力での作業のようです。
1963年工事の様子 7 堰堤下部に開いた作業用の穴が六カ所見えています。かなり大きな穴ですが、何のための穴なのかちょっと見には分かりません。

梯子がかけられていますので、この場所に入って工事をしているかと思われます。

中央右の部分の作業はコンジットゲートであり、上部はクレストゲートの作業です。背後には川の流水を止めているアーチ型の部分が見えています。

現在のダム工事はほとんど大型機械が入り、重機オンパレードの感じがしますが、ここでは重機が見られません。もちろんですが、狭い谷間の中での堰堤工事ですから重機が稼働する場所もありませんが・・・。
1963年工事の様子 8 1963年工事の様子 9
1963年工事の様子 10 1963年工事の様子 11

1963年工事の様子 12 ケーブルの様子・・・

ここでは谷間に架けられているケーブルとバケットの画像を並べてみました。バケットには番号が打たれています。このバケットで生コンなどが運ばれますが、一回の運搬量はどの位あるのでしょうか。
1963年工事の様子 13 1963年工事の様子 14

1963年工事の様子 15 その他の画像から・・・

テーマ毎の場面で使用しなかった画像を順不同で並べてみました。それぞれに価値があると判断し、並べて紹介します。
1963年工事の様子 16 1963年工事の様子 17
1963年工事の様子 18 堰堤工事現場を高い道路から撮影した様子です。色んな機材があちこちに置かれてあるのが印象的です。

最上部中央には、発電所水路取水塔の基礎工事が見られます。
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