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外洋から大船渡湾内へ・・・

2008年7月23日、大船渡市をメイン会場にし「海フェスタ」が開催されました。この時、釜石港から遊覧船「はまゆり」に乗船し海上から訪れ、帆船日本丸の総帆展帆や巨大客船「飛鳥U」を船上からの見学です。

外洋から大船渡湾口に向かうと、あれほど荒れていた波浪が静かになりガスの中から山並みと湾口防波堤が見えてきます。北側の尾崎岬と南側の湾口狭窄部はよそ800m程ありますが、この間に北堤(244m)、開口部(202m)、南堤(291m)の巨大な防波堤が造られていました。

2011年3月11日に発生した大津波で、湾口防波堤は完全に破壊されています。

ここでは、大型船が停泊している岸壁周辺の様子をご覧頂きたいと思います。岸壁は残っていますが、周辺の様子が津波被害により一変しているからです。


大船渡湾口防波堤について・・・

昭和35年5月南米チリで発生した地震による津波はおおよそ一昼夜をへて、我が国の太平洋沿岸に来襲し各地に甚大な被害を与えました。この内大船渡市では死者・行方不明者は53人を数え、被害総額は42億円余の巨額に達しました。その後、このような災害から大船渡の多数の尊い生命と財産を守るため、特別措置法を制定し、運輸省直轄施工により昭和38年から4カ年の歳月と19億円の巨額を投じて建設されたのが、この大船渡港湾口防波堤です。

この湾口防波堤の特徴は、目的が津波対策のため、津波来襲時の海水流入量の制限を行う必要があり、中央開口部を10万トン級の船舶が入港可能な水深(-16.3m)に規定し、潜堤を建設しています。また、地形的には最大水深が38mに及ぶ大水深防波堤で、中央防波堤部分では堤体の平均高さが40mにも及んでいる部分もあります。
完成から約40年間、大船渡市を津波や波浪から守り続けております。

(※国土交通省岩手県内の港湾より)

はまゆりデッキから見た湾口の北堤
南側の防波堤 1
南側の防波堤 2
北側の防波堤 1
北側の防波堤 2
開口部がはまゆり後部デッキから見た湾口防波堤、海溝部が200mほどあります。

湾内の様子・・・

湾内は穏やかな内海です。養殖筏が無数にある中を、定められた航路を滑るように走りながらサンアンドレス公園公共埠頭を目指します。この日は、飛鳥U、帆船日本丸がすでに埠頭に停泊していますが、巨大な「飛鳥U」は遠くからもはっきりと見えていました。それにしても巨大な船です。
湾内の様子 1
湾内の様子 2・・・飛鳥Uは巨大です。
大船渡魚市場正面。

豪華客船・飛鳥U・・・

巨大船が大好きな我が家は、寄港のニュースを知ると何回となくここまでドライブをして見学にきています。今回は、海上からの様子ですから撮影場所は限られますが初めて見ることになります。全長約240m、約5万トンの船体は周囲の建物や人が小さく見えるほどの大きさです。

飛鳥Uは、大津波震災後の2011年7月27日に寄港しましたし、2012年10月6日にも寄港する予定になっています。
飛鳥U 1・・・全景。
飛鳥U 2・・・船首の様子。
飛鳥U 3・・・船尾の様子。

帆船・日本丸・・・

今回訪れた海フェスタのメインイベントは、サンアンドレス公園公共埠頭より北側に位置する岸壁に停泊している帆船日本丸でした。観光船「はまゆり」のデッキから、めったに見られない「総帆展帆」作業を見ることにありました。乗船している訓練生達が、指示を受けて四本のマストにある帆を全部展帆します。
帆船「日本丸」 1
帆船「日本丸」 2・・・右に見えるのは岩手県練習船「りあす丸」。
帆船「日本丸」 3
帆船「日本丸」 4
帆船「日本丸」 5

復元船・気仙丸・・・

海フェスタ会場埠頭の片隅に、復元された気仙丸が繋留されていました。気仙丸は1992年、釜石市などを会場に開かれた三陸・海の博覧会に出展するため復元されたと言います。前から気になっていた復元北前船ですから、乗船するために並んでじっくりと内部を見てきました。

昨年の大津波で、繋留している場所から流されたそうですが奇跡的にほとんど無傷で残ったと言います。
復元船気仙丸 1・・・帆には椿の模様が描かれています。
復元船気仙丸 1
彫刻が素晴らしい。
復元船気仙丸 4・・・はまゆるデッキから見た様子。
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