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   大船渡湾口防波堤工事・現在の湾口の様子


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大船渡港湾口の様子・・・

現在の大船渡港湾口の様子です。在りし日の湾口・メモリアル画像と対比させると、大津波で破壊された湾口防波堤の様子がはっきりします。湾口開口部の堤防はほとんど決壊し痕跡すら残していません。現在の画像からははっきりしませんが、かつてあった両側の防波堤の突端部付近にに標識灯(ブイ)が設置され、湾内に入る船舶の目印になっています。

3月28日のことでしたが、陸前高田市の高台造成土砂運搬用巨大ベルトコンベア稼働の報道を知り出かけた帰りに撮影しました。前回も同様なねらいから出かけ巨大クレーン船を撮影できたのですが、野々田埠頭付近に停泊していたクレーン船は見当たりませんでした。

大船渡港湾口全景を撮影するため最初はR45号通丘峠駐車場に寄りましたが、見事に予想が外れ北側が少ししか見えませんでした。そのままR45を北上し、末崎町入り口交差点から下った付近で湾口全体を見渡せる場所を見つけました。すっきりと晴れた状態ではありませんが、湾口防波堤を撮影してみました。

その後、赤崎町のフレアイランド尾崎岬キャンプ場まで走り、松林越しに湾口防波堤の現状を撮影しました。トップの画像は、R45号末崎町入り口交差点付近から見た大船渡港湾口の様子です。

北側堤防付近の様子 北側現在の様子

メモリアル画像では、北側の海岸から防波堤が伸びています。

海岸基部から少し離れた場所にケーソンが置かれ、新しい防波堤が構築されていると思いました。
南側堤防付近の様子 南側現在の様子

末崎町側から伸びる堤防は海岸側が残っています。

中央付近に見える新しい防波堤、ケーソンが運ばれ組まれたものでしょう。
北側堤防 北側現在の様子

赤崎町側から湾口に伸びる新しいケーソン、拡大すると野々田埠頭で見た縦のスケールが見えています。

ここに何基のケーソンが組まれたのか、拡大して数えてみたら手前からNO1の文字、湾口の方はNO6の文字が何となく分かります。

新聞報道の資料と堤防の区画から判断して、六基のケーソンが設置されたと思いました。
南側堤防 南側現在の様子

南側の堤防はまだ新しき組まれた状態であり、クレーン船で持ち上げるフックの様な金具が残っています。

ここの置かれたケーソンは四基ぐらいかなと思いました。離れていますので、拡大してもはっきりしません。

この場所のケーソン、海中の部分に海草等が生えていません。北側ケーソンにはびっしりと海草が生えていました。

おわりに・・・

実際に巨大クレーン船で吊り上げそろりそろりと移動していく様子と、湾口の所定の場所にぴたっと設置する作業の様子を見たかったのですが、具体的な工事進捗状況が分かりませんので内陸部に住む者にとって無理な話です。

説明記事を書きながら、最初は津波で破壊されなかった堤防だとばかり思い込んでいた私です。しかし、一番疑問に思ったことは堤防の色があまりにもきれいすぎると言うことでした。そこで、今まで設置したケーソンの数(六基いプラス四基)を念頭に置きながら画像処理をし拡大してみました。なんと、野々田埠頭で見たスケールの赤い印を見つけ納得です。

大型クレーン船が見えなかったと言うことは、今年のケーソン作成と運搬作業の予定はこれからと言うことになるのでしょう。新聞報道をこまめに見て情報をキャッチしなくては思います。

また、陸前高田市では高台造成が急ピッチで進められ巨大コンベアが稼働するようです。なにせ、高さ120mの山を45mまで削り宅地造成をし、全長3kmにもおよぶベルトコンベアが間もなく稼働します。この運搬速度は分速250mであり、一日の運搬量はダンプ四千台に相当する二万立方メートルになる・・・。

削られた土砂は高田地区のかさ上げに活用される。・・・新聞記事より・・・

どうやら、今年一年は体調とにらめっこしながら陸前高田市通いになりそうです。

                                                      (2014年4月5日 作成)
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