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location:uchinome.jpトップ>ドキュメント陸前高田市・高台造成工事2014年3月28日の様子>その2

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巨大ベルトコンベア・・・

ここからは建設中のベルトコンベアの様子を紹介します。現地を訪れた最大の目的は、稼働しているベルトコンベアの様子を撮影することにありました。新聞記事では3月24日に試運転を始めたようですが、どの部分で試運転されているのかは不明です。また、試運転場所が分かったとしても一般の私が立ち入ることなど出来ない相談です。

そんなことから、試運転している場面ではなく建築中の様子を眺めることに切り替えました。最初のページと前後しますが、歩きながら撮影した画像の中から編集しています。気仙大橋仮橋歩道から眺めた対岸の高台造成地は、時間の経過と共に様相が変容していきます。来年(2015)五月には、先行地区(42ha)の搬出が完成する予定と言います。

実際の土砂運搬は四月以降には見ることが出来ますので、後日、現地に入り撮影したいなと思います。

ここで紹介する画像は撮影してから二ヶ月以上経過していますので、現地の様子や奇跡の一本松への進入路等はかなりの変更があると思われます。その点をご了承ください。
道路から見たベルトコンベア 1 駐車場から歩きながら、建築中のベルトコンベアの様子を撮影しました。昨年訪れた時とは大幅に違い、短期間にこのような設備を建築したことは驚くのみです。
道路から見たベルトコンベア 2 上の画像の拡大になり、ベルトコンベアの交差場所になります。

右側から運ばれてきた土砂は、この場所で交差しながら一段下のベルトコンベアで運搬されます。
道路から見たベルトコンベア 3 右端のベルトコンベアが気仙川を渡ってきたベルトコンベアで、この場所で二方向に分けられるようです。(ベルトコンベア配置図から)

下の画像左側は、気仙川を越えてくるベルトコンベアであり、右側の画像は高台造成地まで続くベルトコンベアの様子遠景です。
道路から見たベルトコンベア 4 道路から見たベルトコンベア 5
道路から見たベルトコンベア 6 上の右側画像の拡大であり、ベルトコンベアを吊り上げている対岸タワーの様子が分かります。

右端のベルトコンベアの部分に丸い筒状のものがありますが、この真下がR45号になりますので落石防止の覆いだと思います。

左端の建物跡は津波で破壊された気仙中学校です。
道路から見たベルトコンベア 7 気仙大橋仮橋中央付近から奇跡の一本松方向のタワーを見た様子です。

タワーの下部分に奇跡の一本松が見えていますが、ベルトコンベア部分と同じ高さになり隠れています。
道路から見たベルトコンベア 8 気仙川河口部分を渡るベルトコンベアです。ケーブルのたわみから見て川の中央部あたりになります。

中央左には、水位調節ゲートが見えています。

高台造成地を望む 1 高台造成地を望む・・・

気仙大橋仮橋歩道から、対岸の高台造成地の山を望みます。山肌がむき出しになり、重機が動けるように段差が付けられています。

この場所を見ていると、八戸市にある石灰岩切り出し場所(八戸キャニオン)を想い出しました。

背景に見えている山は海抜120mほどありますが、この山を海抜45mほどの高さまで削り取ります。この時生じた大量の土砂で、高田地区のかさ上げ工事に活用されると言います。      

高台造成地を望む 2 高台造成地を望む 3
高台造成地を望む 4 高台造成地を望む 5
高台造成地を望む 6 削り取った岩石混じりの土砂を、この場所に設置した大型破砕機(八台)で30センチ以下の土砂にして運び出されます。

コンベアの運搬速度は分速250mで、一日の運搬量がダンプカー四千台に相当するので驚きです。

従来通りのダンプカーによる工事では約十年ほどかかるそうですが、ベルトコンベア利用で大幅短縮されます。

しばらく手を付けていなかった高台造成地の様子です。あれから二ヶ月以上経過していますので、ベルトコンベアもフル稼働しているはずです。お空の様子と相談しながら、奇跡の一本松方向まで入りベルトコンベア稼働の様子を目にしたいなと思います。


全長3qのベルトコンベア・・・

陸前高田市の「奇跡の一本松」からほど近い気仙大橋の南側では、土砂運搬用のつり橋架設工事が進められています。このつり橋にはベルトコンベアが設置され、これにより、同市今泉地区の住宅地造成工事で発生する大量の土砂を搬出します。

ベルトコンベアの全長は、今泉地区から気仙川対岸に至る約3q。気仙川に主塔高さ42.6mのつり橋を架ける形で整備され、平成26年3月に完成し、稼働する予定です。

今泉地区の膨大な土砂をトラックで搬出すると10年以上かかるところを、このベルトコンベアの稼動により、約3年まで短縮することが可能になります。

                                      (※いわて復興だより・平成25年12月15日より参照)

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