2014年7月22日の様子 1に戻る

ウチノメ屋敷 レンズの目 自然の表情 暮らしの表情 ウチノメアーカイブス
岩手の鍾乳洞 岩手の蘇民祭 ほっづぎある記 心のオアシス
ドキュメント

location:uchinome.jpトップ>ドキュメント陸前高田市・高台造成工事2014年7月22日の様子 1>その2

  サイトマップ

奇跡の一本松に向かう 1 奇跡の一本松に向かう・・・

見晴台から出て案内表示にしたがい直進すると、目の前にベルトコンベア専用の吊り橋が見えてきます。ベルトコンベア専用橋をくぐりますが、思わず見とれてしまう鉄骨の造りです。

遠くからは見えないのですが、橋と並んでワイヤーロープが張られ、そこから橋桁鉄骨までクモの巣の様にワイヤーが張られています。

前回は同じ場所を歩いていましたが、工事中でもあり無かった部分です。
奇跡の一本松に向かう 2 奇跡の一本松に向かう 3
奇跡の一本松に向かう 4 ベルトコンベア専用吊り橋・・・

主塔EL42.6m、塔柱間220mの巨大な吊り橋です。最初に見た時、R45号に架かる気仙大橋かなと思ったほどです。

家に帰りじっくり考えたら、少し早とちりであることに気がつきました。
奇跡の一本松に向かう 5

今泉地区に高台の住宅地をつくる工事を行っています。堀削した土を運搬するためのベルトコンベア専用吊り橋です。

「希望のかけ橋」は、陸前高田市内の小学生から募集して選ばれた名称です。陸前高田市が早く復興するように、みんなが元気になれるよう、未来の架け橋となって、たくさんの人が希望を持てる、すてきなまちに戻ってほしいという願いが込められた名前を考えてもらいました。

平成25年12月 陸前高田市長  戸 羽   太

しおさい橋に掲げられた大きな絵。 しおさい橋に掲げられた大きな絵・・・

最初に紹介しましたが、工事を請け負った大手業者の名称が松の枝振りに隠し絵となって見ることが出来ます。

初めて見た隠し絵の看板です。拡大画像で何とか分かると思います。

下の画像一段目は気仙川の方向、二段目は東側の方向になります。全体が工事の真っ最中であり、立ち入ることが出来るのが不思議なくらいです。
一本松からの眺め 1 一本松からの眺め 2
一本松からの眺め 3 一本松からの眺め 4・・・海岸側の工事。
一本松から見た見晴台 一本松の場所からみた見晴台です。コンベア支柱の間を通して、土盛りされた様子が分かります。

前回とは違い、奇跡の一本松の姿は撮影していません。撮影したくても工事現場の中にひっそりと立っている状態であり、孤独な松の姿を近くから撮影するのはほとんど出来ないからです。

見学に訪れる多くの皆さんの心には、津波から奇跡的に残った松(一本松)はなんとしても見ておきたい願望があります。
気仙中学校の廃墟

気仙川対岸に見えている気仙中学校の廃墟と、その後ろの高台山の部分です。

そのうちに解体撤去されるものと思いますが、悲惨な当時の姿をそばで眺めると色々な浮かんできます。

河口がから見た高台山と吊り橋 帰り際に見た高台山の拡大画面です。平らな頂上部分に緑色と黄色の重機のアームが見えています。

河口側の方からの撮影は、奇跡の一本松方向からしか出来ません。コンベアの上に屋根がかかっていますが、万が一の土砂の落下を防ぐガード部分になっています。

建設中の気仙大橋 1

気仙大橋建設・・・

一本松から戻った私は駐車場には戻らず、国道を横断し気仙大橋仮橋歩道へと向かいました。前回も同じ様な動きをしていますが、横断歩道等がありませんので細心の注意を払い仮橋歩道部分に移動します。

仮橋の高田市内方向河川敷には、長くて太い鉄管が多数置かれています。どうやらこの鉄管が、新しく建設される橋の橋脚部分に埋め込まれるようです。

建設中の気仙大橋 2 建設中の気仙大橋 3
建設中の気仙大橋 4 気仙川陸前高田市内方向ですが、かなりの高さに土盛りされ堤防のようにも見えました。

かさ上げ埋め立て計画が終了する頃、この高さの場所に新しい都市計画による町造りが行われます。
建設中の気仙大橋 5 津波で破壊され橋脚だけが残った気仙大橋ですが、残っていた橋脚は解体撤去されています。

多分ですが、従来の橋脚場所に太い鉄管を打ち込み新しい橋脚になるのでしょう。作業の様子を見ていると、そんな気がしてきます。

クレーン重機が台船の上に乗っていました。
建設中の気仙大橋 6 仮橋の北側に設置されている歩道です。前回は対岸の端まで動しましたが、炎天下の下、あまりの歩きに疲れてしまい今回は橋桁工事現場で引き返しました。
工事車両のの垂れ幕 以前に見た時より、山の高さが平らになり段数が減ってきています。一般車両の通行も多いのですが、それと同じくらいの大型ダンプがうなりを上げて動いていました。

ダンプのフロントには垂れ幕が吊され、三陸沿岸道路、防災集団移転促進事業 池田・共立JVと書かれていました。
高台山の拡大 高台山の拡大です。これから高さがどんどん低くなっていくはずです。これから何回現場を訪れる事が可能か不明ですが、出来ることなら数多く来てみたいものです。

河口付近の工事の様子とコンベア専用の吊り橋。 河口付近・・・

河口入り口方面は進入禁止であり、国道脇には駐車スペースもありません。

工事現場の入り口でもあり、車を止めて撮影することが困難になってきました。

気仙川の河口に津波対策の水門を造っています・・、の表示が見えています。
河口側から見た一本松 奇跡の一本松

工事現場の中にあり、あまりの混雑さに存在が見過ごされる感じがします。

墓地側から見た高台山
北側側面からみた高台山・・・

今までこのアングルからの撮影はしていません。と言うよりも、このアングルで撮影出来る場所に入っていないからです。たまたまですが、河口の様子を撮影した帰りに気仙大橋に入らずに直進した時に振り返って撮影したものです。裏側から土砂が掘削され破砕機に運ばれていると思われます。一段一段と整地され45mの高さまで削られます。

この方向は通行は可能ですが、工事車両が多くゆっくりとした気分で立ち入る場所ではありません。しかし、正面からの様子だけではなく、脇の方向からの工事の様子も可能であれば記録したいものです。

正面に見える斜面に安置されている墓地ですが、土地利用計画でも墓地の計画に記載され変更はないようでした。将来的に、墓地上に見えている杉林が伐採されるかは定かではありませんが、土地利用計画によりきれいに整備された墓地になるのかなと思います。

見晴台にあった高田地区・今泉地区土地利用計画地図によると、平らになった今泉地区の台地には高台集落、コミュニティーセンター、小学校・保育所、災害公営住宅等が整備されるようです。

                                                      (2014.08.11 作成)
               2014年7月22日の最初に戻る →