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       世界遺産・釜石市橋野鉄鉱山


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現地に作られていた案内パネルからの切り出しで、この画像は第三高炉跡の様子になります。
世界遺産・釜石市橋野鉄鉱山・・・

所属するグループの研修で、4月末のことですが世界遺産・釜石市橋野鉄鉱山を訪れました。橋野鉄鉱山跡は、若い頃の勤務地(下閉伊郡山田町)に往来する途中にありなじみの深い場所でした。世界遺産に指定される前にも何回か途中から山道を入り眺めたものです。

2007年10月13日のことですが、釜石市教育委員会主催による橋野高炉跡見学会がありました。参加申し込みをして、がっちりと撮影し説明をお聞きしました。そんなこともあり、今回の研修は世界遺産指定後の見学であり、どのように現場が違ってきているのか関心がありました。

岩手県は3月の季節外れの台風被害により、沿岸部の河川が氾濫し橋野鉄鉱山への道路が通行止めになっていました。かろうじて鵜住居から橋野地区までは通れるものの、内陸部からの最短距離になる笛吹峠の通行が出来なくなり、もの凄く遠回りの迂回路になりました。そんなこともあり、観光客の皆さんが近寄れなかった場所になってしまいました。私たちは遠野、釜石、鵜住居、そして橋野地区へと車で移動しました。

トップの画像は、現地に作られていた案内パネルからの切り出しです。この画像は第三高炉跡の様子になります。なお、解説テキスト文は、頂いた資料と現地の案内パネルからの転記になります。

                                                       2017.12.01 作成


日本そして世界における橋野鉄鉱山を意義・・・

世界有数の経済大国日本の原点は幕末の欧米列強の植民地政策に対抗し、西洋技術を導入し、わずか半世紀ほどで、近代化を達成したことににある。その中で、産業の米と言われる鉄の大量生産は近代化促進の屋台骨であった。

近代製鉄発祥の地「釜石」は、在来のたたら製鉄から高炉法の導入により銑鉄の大量生産に成功した場所であるだけでなく、コークス燃料への転換、鉄鋼一貫生産の先駆けとなった地である。またここで培われた技術は、八幡製鉄所の建設に大きく貢献した。まさに明治期の近代化、第二次世界大戦後の復興および、高度経済成長を支えた鉄の町であった。

釜石の製鉄業の歴史は、先人たちが試行錯誤しながら培った地元の資源や技術を知り新技術を導入していく姿勢や「小さく生んで大きく育てる」という思想は現在にも通じる考えであり、「ものづくり大国日本」の原点でもある。

橋野鉄鉱山は日本でいち早く西洋技術を導入し、銑鉄の大量生産に成功した史跡というだけでなく、高炉をはじめとするその当時の遺構群が、採鉱から搬出という一貫したシステムがわかる状態で保存されており、日本の近代化、つまり西洋技術の導入と在来技術との融合が如実に理解出来る数少ない史跡である。

『明治日本の産業革命遺産、製鉄・製鋼、造船、石炭産業』の構成資産のひとつとして「橋野鉄鉱山」は世界遺産に登録されている。
                                                        ※頂いた資料より転記


ここでは三部構成とし、入り口付近の様子、ガイドさんと周辺の様子、高炉跡の様子に分けて構成してみました。最初にインフォメーションセンターを訪れ、史跡のあらましの様子の説明を受けました。その後、専任のガイドさんに従い施設内の説明を受けました。時間が少なかったこともあり、一番高炉・二番高炉を省略し大門から三番高炉跡へと進みました。以下はその時の様子からの画像になります。

高炉跡入り口 1 高炉跡入り口・・・

橋を渡ったところに史跡橋野高炉跡と刻まれた大きな石碑があり、その右側の川原は洪水の跡が生々しい程荒れていました。

右の通路にはグランドシートが敷かれていました。まだ道路は工事中の様子と思いました。
高炉跡入り口 2 橋を渡ると左右に分かれ、右に進むと一番高炉方面に向かいますが私たちはちらりと見ただけで左に折れました。
この場所には高炉史跡全体のパノラマ画面が設置され、しばし眺めて説明をお聞きしました。
高炉跡入り口 3 左に折れた場所上の方に石碑があり、「日本最古溶鉱炉記念碑」と刻印されていました。左端に見える板には、右側一番高炉二番高炉、そして左側には三番高炉と記されてあります。

地元出身ガイド専任の方 案内パネルから・・・

地元出身ガイド専任の方です。生まれ育ったばしょの説明なので・・・と熱が入ります。
大型の解説パネル 1 入り口にある大型の解説パネルです。絵入りのコース解説、時間をかけて一番高炉から三番高炉まで見て歩きたいなと思いました。

下の画像はあまりにも大きかったので分割してあります。
大型の解説パネル 2 大型の解説パネル 3
日本そして世界における橋野鉄鉱山の意義

日本そして世界における橋野鉄鉱山の意義・・・

世界有数の経済大国日本の原点は幕末の欧米列強の植民地政策に対抗し、西洋技術を導入し、わずか半世紀ほどで、近代化を達成したことににある。

その中で、産業の米と言われる鉄の大量生産は近代化促進の屋台骨であった。
・・・以下は別記。

御日払所(おひはらいしょ 御日払所(おひはらいしょ)・・・

高炉の従業員に賃金を支払うほか、採掘場から運ばれた鉄鉱石の管理、出来た銑鉄の製品管理を行う事務所でもあった。

また持ち込まれる餅鉄の購入も行っていた。
・・・以下は別記。
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