鉄塔解体・想い出を馳せてに戻る

ウチノメ屋敷 レンズの目 自然の表情 暮らしの表情 ウチノメアーカイブス
岩手の鍾乳洞 岩手の蘇民祭 ほっづぎある記 心のオアシス
ドキュメント マクロの目 江刺ふるさと探訪記

location:uchinome.jpトップ>ドキュメント鉄塔解体・想い出を馳せて>その2

  サイトマップ

切断場所まで移動 切断場所まで移動・・・

切り取った鉄塔は宅道入り口まで移動し、トラック横まで接近させます。周囲に障害物が無いので、吊したまま下から全体の半分ほど切断し、最後は横に倒していました。

途中までは、だるま落としとでも言える手法のようです。
立ったまま切断 1 この位置で立ったまま切断・・・

この位置から切断が始まります。大型のカッターの刃が回転し簡単に切断出来ます。切り取る長さは、トラックの荷台に積み込める寸法のようでした。
立ったまま切断 2 立ったまま切断 3
立ったまま切断 4 ここまでの作業はクレーン車でタワー鉄骨を吊り下げていますので、オペレーターの目線は上の方を見ていました。
立ったまま切断 5 この位置まで、吊したままでの切断でした。オペレータの目線は上の方を見ています。

切断したタワー鉄骨の半分ほど、この作業の次にクレーー車のアームが移動し宅道の側に倒されます。
倒して切断 1 宅道に倒して切断・・・

宅道の側に置かれた鉄骨は、トラックの荷台に積み込まれる長さに切断されています。切断する作業員が代わりました。

ひたすら切り切断します。
倒して切断 2 倒して切断 3
倒して切断 4 倒して切断 5
倒して切断 6 まだかなりあるようです。
倒して切断 7 倒して切断 8
倒して切断 9 やっと切断が終わりました。
切断完了 切り取った鉄骨を寄せて、トラックにの荷台に運びます。

トラックに積み込んだ鉄骨 1

トラックに積み込んだ鉄骨・・・

トラック荷台にきちんと乗るように切り取られます。この辺の一連の作業は、いつもやって居られるようで手慣れたものでした。

切り取ってしまうと短く感じますが、自立している時は地上高15.5mあり、重量は約240kg程になります。三人で積み上げています。

トラックに積み込んだ鉄骨 2 トラックに積み込んだ鉄骨 3
トラックに積み込んだ鉄骨 4 やっと積み込みこれからロープで結束します。
トラックに積み込んだ鉄骨 5 作業完了です。長いタワーも、切り刻んでトラック荷台に積み込めました。
トラックに積み込んだ鉄骨 6

クレーン車が庭に入ったのが8:27、作業が終了し引き上げたのが9:26でした。正味ほぼ1時間で作業が終了です。組み立てるのと違い、ばらばらに分解して撤去するのは時間がかかりません。何しろ正確度が求められませんので気が楽なのです。

あれれと言う間にトラックが帰って行きました。46年間、我が家のアマ無線シンボルの鉄塔が一基消滅しました。長い間有り難うの気持ちで見送りました。


クレーン車アーム収納 1 クレーン車アーム収納・・・

基礎パイプの中に五段の四角パイプが収納され、自由な長さに伸縮して目的の高さに調節されていました。この四角パイプをフルに伸ばせば50m位になるのでしょうか。それにしても凄い装置です。見る見るうちに縮まってきました。
クレーン車アーム収納 2 クレーン車アーム収納 3
クレーン車アーム収納 4 五段の四角パイプが、すとんと黄色パイプの中に収まりました。立っているパイプを倒して水平にすると作業が完了です。

次は横に張りだしている安定アームが車体下に収納されて完了になります。
クレーン車 1 オペレターの方が降りてきて、周囲の片づけをしていました。クレー車の下に重量が記載され、5.5トンと記されていました。
クレーン車 2 アームの先端部にある大型のフックがうまい具合に収納されていました。この部分が車両としての先端部になり、自力走行が可能になります。
クレーン車 3 庭先で方向転換が出来ないので、そのままバックで宅道を出て行きました。一時間の作業でしたが終わりました。夕方まだ自由に使えるので何かありませんかとのことですが、予定したことが無いのでそのまま帰りました。


タワー鉄骨切断面・・・

タワーパイプ切断面の様子で、左側と右側の様子になります。太い直立パイプの直径が35ミリ、細いトラス部分のパイプが直径20ミリになります。地上高でおよそ15.5mになり、タワー最上部にアンテナを回転させるローテーターを設置していました。

15mの上り下りは大変でしたが、この作業をしなければアンテナを設置出来ないので頑張りました。若いと言うことと趣味のためと言うことは、何にもましていいものです。何歳頃まで苦にしないで上り下りしたかは忘れましたが、今思うと良くやったものと物好きな自分の能力に感心するしかありません。

タワー切断面 1 タワー切断面 2

タワー切断面 3・・・きれいに切り落とされたタワーの基礎部分。
おわりに・・・

最初にも書きましたが、自分の鉄塔(タワー)が欲しくてやっとの思いで建立した第一号のタワーです。6歳にも満たない息子と娘、そして家内の力で何日もかけて引き上げ、タワーの上で私がボルト締めした成果が15m程のタワーでした。今となると詳しい想い出は失念しましたが、色々なビームアンテナを試作しては持ち上げて試したものでした。

英語をほとんど話せない私ですから、外国人との接点はほとんどが電信によるものでした。都合が良いことに、交信する内容が略語で組み立てられているので苦労はありません。一日に20局ぐらいの外国人の相手を求めて頑張ったものでした。ここで、色んな想い出を綴れば際限が無くなるので省略します。

上の画像は、きれいに切り落とされたタワーの基礎部分になります。一辺が60センチほどの三角鉄塔で、トラス形式で上まで続きます。スマートな体形の私は、タワーの中を引っかからずに昇降出来たので作業が助かった部分もありました。でも大事な作業等は全て下から上がっていかなくては出来ません。間違って落下したら死にますので、安全ベルトをがっちり掛けての作業でした。

46年間使用した想い出一杯の第一号タワー、スクラップ解体業者に引き取られて第二の役目になるのでしょう。そんなことを思いながら見送りました。   ・・・有り難う想い出一杯のタワー・・・
                     ページの先頭に戻る →