山田町船越・浦の浜地区・・・
45号線から左折し、鯨と海の科学館の方へ進む。坂道を降りるにつれてがれきの山が目に入ってくる。この場所は南北の海から大津波が入り込み中央でぶつかり合ったという。鯨と海の科学館は奇跡的に流されなかったようだが、周囲の家族旅行村の遊園地は見る影もない。左側の堤防を見ながら浦の浜の海岸の駐車場に車を止める。
目の前の老人ホームは無惨にも壊れ、屋根の上にはがれきと共に乗用車が乗っていた。あんな高い所まで津波が襲ったとは信じられない。これは、山田湾と船越湾の両方から津波が押し寄せ陸地を走り、中程でぶつかり合ったため凄い水柱が上がったと言う。そうなると、水位はとんでもない高さになったと言える。
この場所は、昭和39年に赴任した船越中学校のあった一帯である。初めて海岸の学校に赴任した私の遊びの場所でもあり、若い頃の最高に懐かしい場所である。かつての想い出の場所の変わり様をじっと見ていたら、空しさと共に涙が出てくる。ひっきりなしに出入りしている自衛隊の車両、大型ダンプの車の動き、みんな頑張っているなあと感謝の気持ち一杯になる。本当は大浦方面に行きたかったが、今回は断念し後日に訪れることにした。
|