三陸沿岸被災地 その2・釜石浜町周辺に戻る

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釜石魚市場岸壁から・・・

浜町の通りから壊れた防潮堤の門から岸壁に出てみました。片付けられているとは言え、あちこちに流された物が散在しています。

釜石港を襲った巨大津波は、停泊中の貨物船をそのまま押し上げ岸壁に漂着したと思わますが、巨大津波のエネルギーに驚いてしまいます。岸壁から戻りながら魚市場方面に出て船尾の方向から見たのですが、立ち入り禁止等の表示がないものの怖くてあまり接近できません。

魚市場岸壁から 1 魚市場岸壁から 2
魚市場岸壁から 3 かなりの遠方から岸壁に入り、そこから撮影した大型貨物船の様子です。三ヶ月後の岸壁ですが、あちこちに漂流物が散らかっています。

船尾の方向に見えている建物は、破壊されて復興の目処が立たない釜石魚市場になります。
魚市場岸壁から 4

さらに近づいてみました。「ASIA SYMPHONY」の船名が見え、船首上部や錨の部分が破壊しています。乗組員が17名乗船したまま流されて座礁したようですが、どのような状態で係留されていたのでしょうか。

錨が所定の場所に収まっていますので、岸壁にロープ等で繋がれて居たと思われます。

下の画像は、震災後入港した大きな貨物船です。バックには海を見て立つ白亜の観音像が見えています。前回も書きましたが、どのような想いで大津波を見ていたのでしょうか・・・。津波で破壊された建物も見えています。

魚市場岸壁から 5 魚市場岸壁から 6
魚市場岸壁から 7 可能なところまで接近し、ズームレンズでの切り取りになります。船底が水平なためか、安定した姿で岸壁に乗っています。

今後どのようにして海に戻すのか、あるいは廃船にして解体するのか今の所はっきりとはしていないようです。
魚市場岸壁から 8 魚市場岸壁から 9
魚市場岸壁から 10 逆光気味の船体全景です。真横からの画像でないのが残念ですが仕方ありません。それにしても、陸に上がった船は巨大な建造物そのものです。
魚市場岸壁から 11 船尾の真横からの様子です。赤い線は水中にある喫水線ですが、船体に刻まれた水深レベルによると8m程ありました。

このレベルを基準にし船体の長さを換算してみると、およそ100m程あり、高さが13m位になりそうです。

破壊された魚市場 1 破壊された魚市場・・・

壊滅的な魚市場と岸壁の様子です。外洋からの大津波を一番先に受けた場所でもあり、市場の建物は津波で流され、岸壁は大きなひびが入り段差があります。

発表された資料によると、釜石漁港は1.2m前後の地盤沈下があり、漁船の接岸や水揚げに大きな支障をもたらします。
破壊された魚市場 2 破壊された魚市場 3
破壊された魚市場 4 魚市場岸壁の湾口方向ですが、瓦礫が撤去されただけの状態であり、従来ならば多くの漁船が係留され賑わっていた場所です。

活気のあった魚市場の建物ですが、コンクリートの建物だけが残り内部はほとんど流されています。岸壁には集められた瓦礫があちこちに集められていました。
破壊された魚市場 5 破壊された魚市場 6

浜町通り・・・

道路は瓦礫等が撤去され往来が自由になっていますが、あちこちに立ち入り禁止のロープが張られ重機が作業中でした。

天気が良く乾燥しているためか、車の通過時にはもの凄い砂埃が舞い上がります。周囲の破壊された家には、解体OKの印があちこちに付けられていました。
浜町通り 1
浜町通り 2 浜町通り 3
浜町通り 4 浜町通り 5
浜町通り 6 浜町通り 7
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